併合審理された占有回収の訴えと本権の訴えにおいて,侵奪者の悪意の承継人であると認めて占有権に基づく占有回復請求権としての明渡請求を認容し(占有回収の訴え),留置権の抗弁を認めて所有権に基づく明渡請求(本権の訴え)を棄却した事例
《解 説》
1 本件は,同族会社であるX1社の代表取締役であったX2が退任して監査役に就任したこと(以下「本件改任」という。)について,実質的に退職したものであるとして,X1社がX2に対し,退職給与(以下「本件退職給与」という。)を支払い,本件退職給与に係る金額を,X1社が損金に算入して法...
《解 説》
1 本件は,不動産業者Aから本件土地を含む複数区画の宅地造成工事を請け負ったXが,工事を終えて本件土地を除く区画をAに引き渡したものの,なおAとの間で残代金支払につき紛争が生じている中で,Aが本件土地をYに売却したという事実関係の下,XがYに対し,本件土地の占有権に基づく占有回...
《解 説》
1 事案の概要
(1)Xは,判決別紙の構成からなる商標(本願商標)について,第30類の商品「Chocolate,pralines.」(チョコレート,プラリーヌ)を商標の保護を求める商品として国際登録出願をしたが,特許庁が拒絶査定をしたので,不服審判を請求した。
(2)特許庁は,...
《解 説》
1 本件は,破産会社甲の債権者Y銀行が,甲とは別法人である乙名義のYに対する定期預金債権に対してした質権設定につき,破産者甲の破産管財人Xが,同質権設定行為は旧破産法72条1号の規定による故意否認の対象となると主張した事案である。
2 本件の事実関係の概要は,次のとおりである...
《解 説》
1 X(取引開始当時63歳)は,商品先物取引業者であるY1の従業員Y2から商品先物取引の勧誘を受け,平成15年12月から平成16年4月までの間,ガソリン,灯油等の商品先物取引を行い,3693万0470円の損失を被った。Xは,Y1との間で商品先物取引を開始する以前に,別の商品先物...
《解 説》
1 X損害保険会社は,Yとの間で自動車保険契約を締結した。Yの長女が被保険自動車の運転中に事故を起こしたことから,YはXに対して保険金請求をしたが,X従業員の対応を不満として,Xに対して,多数回,長時間に渡り電話をするなどし,X従業員は,それへの対応を余儀なくされた。そこで,X...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,平成13年9月1日午前零時50分ころから午前零時55分ころの間に,東京都新宿区歌舞伎町にある雑居ビルの3階エレベーターホール付近から発生した火災が,ビルの階段やエレベーターホールに置かれていた大量の物品に燃え広がり,一酸化炭素ガスを含む大量の火煙が営業...
コンビニエンス・ストアのフランチャイズ・チェーンの運営会社はその加盟店に対し加盟店に代わって注文し支払った商品仕入代金の具体的内容等について報告義務を負うとされた事例
産業廃棄物処理業を営む原告に公共下水道を使用させる義務があるとして,被告に対し,公共下水道を使用させることを命じた事例
《解 説》
1 本件は,コンビニエンス・ストアのフランチャイズ・チェーンを運営するY1との間で加盟店基本契約(以下「本件基本契約」という。)を締結してコンビニエンス・ストアを経営するXらが,①Y1に対し,本件基本契約等に基づき,Y1がXらに代わってした商品仕入代金の支払状況等,すなわち,具...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,被告が管理する公共下水道の排水区域内にある土地(本件土地)及び建物(本件建物)を所有する原告が,被告に公共下水道の使用を拒否されていると主張して,被告に対し,主位的に,公共下水道を使用させることを,予備的に,公共下水道を使用させる義務があることの確認を...
《解 説》
1 本件は,女性デュオ「ピンク・レディー」を構成し,ピンク・レディーの解散後の現在もそれぞれソロアーティストとして芸能活動を続けているX1及びX2が,女性週刊誌「女性自身」の発行元であるYに対し,同誌が,ピンク・レディーとして活動している際のX1及びX2が撮影された白黒写真14...
《解 説》
1 本件は,A運転の自動二輪車とパトカーとが衝突し,自動二輪車に同乗していたBが死亡した交通事故につき,Bの相続人であるXらが,パトカーの運行供用者であるYに対し,自賠法3条に基づく損害賠償を請求する事案である。
AとBは,中学校時代の先輩後輩の関係であり,事故当日の午後9時...
《解 説》
1 本件は,被告人が,3軒長屋の西側部分を所有して1人で居住していたところ(その他の部分に他の居住者もいた。),平成15年9月,自宅が火災になったことから,2つの損害保険会社に対し,火災による焼損を原因として火災保険金を請求し,そのうちの1社から保険金の支払を受け,もう1社からは支...
《解 説》
1 事案の概要(判示事項に関するものに限る)
原告は,被告から購入した宅地の中に埋設物及び汚染土壌が存在したとして,瑕疵担保責任に基づき,被告に対し,損害賠償を求めた。
被告は,これに対して,上記埋設物及び汚染土壌はいずれも本件土地の瑕疵にはあたらないと反論した。
2 本...