最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 不動産の仮差押執行に対する第三者異議事件係属中、債権が判決により確定しこれにもとずく強制執行が管轄を異にする裁判所で行われている場合に、仮差押異議を強制執行異議の訴に変更できるか 2 右の場合の管轄裁判所への移送
刑法第36条第1項所定の正当防衛行為、同条第2項所定の過剰防衛行為並びに盗犯等防止及処分ニ関スル法律第1条第2項所定の無処罰行為の関係
先行する自転車を追い越す場合の自動車運転手の注意義務 十分な間隔を保持しないで追い越した為自転車が震動風圧等により自動車に接触し乗用車を路上に顛倒させ死亡するに至らしめた場合
通話者が持ち帰ることのできるようになっている硬貨を持ち帰らないで公衆電話機内に存置させておいた場合にその硬貨を不法に収得する行為と窃盗罪
1 白紙委任状数通を偽造し、その一部を行使して詐欺の手段に供した場合と行使されなかった白紙委任状偽造罪との罪数関係 2 一所為数法として法令を適用したのを併合罪であると主張することは適法な被告人の控訴理由となるか
1 第三債務者に対する民訴第170条第2項、第173条前段の適用の有無 2 第三債務者と債権差押、取立命令に対する異議の申立
執行交付与に対する異議の訴において、民訴518条2項の条件の履行が争われているときは、同法520条の裁判長の命令の有無を争うことができない
家屋の売渡担保に伴って賃貸借契約がなされたとき、賃料は利息とみるべく、その額は債権額を基準とし利息制限法の制限内で定めるべきである
借地権を譲り受けたものがその地上に残存する物置について所有権取得の登記手続を経由しても右物置が罹災のため屋根を失い物置としてその用に堪え得ない状況にあるときは建物保護法による対抗要件を取得することはできない 罹災浴場の残存物件たるコンクリート煙突、火焚場を買受ける契約をしてもこれによって直ちにこれ等物件の所有権を取得することはできない