《解 説》
1 認定事実は次のとおりである。Yはプラズマディスプレイパネル(PDP)を製造する会社であり,別法人であるAとPDP生産の業務委託契約を締結していたところ,Xは平成16年1月20日,Aとの間で,期間2か月,更新あり,時給1350円の労働条件で雇用契約を締結し,Y工場において作業...
《解 説》
1 X1は,Yに勤務していたが,職場を異動した直後,執務中に小脳出血及び水頭症(以下「本件発症」という。)を発症し,重篤な障害を残した。そこで,X1及びその両親X2,X3(その後X2が死亡し,承継があった。)が,Yに対し,本件発症は,YにおいてX1を過重な業務に従事させたことが...
1 マンションを販売した不動産業者に,当該マンションで飛び降り自殺 があったことを告知,説明すべき義務があるとされた事例
2 上記義務違反によって原告が被った損害は,性質上,損害額を立証することが極めて困難であると認められるとして,民事訴訟法 248 条の趣旨 を援用して,慰謝料名目の損害賠償を命じた事例
1 商業ビルの1 フロアの建物賃貸借契約における賃料増額請求について,賃貸借契約が締結された当時から,借地借家法32 条1 項所定の経済的事情等は,賃料増額の要因となる方向に変動していないが,賃貸借契約締結当時に,賃貸人が賃借人の事情に配慮して賃料を低額にし,賃借人もそのような賃貸人の配慮を認識することができたという現行賃料額決定の経緯等を考慮して,同項に基づく賃料増額請求権を認めた事例 2 相当賃料額の算定にあたり,当事者双方から提出された私的鑑定,裁判所による鑑定の各内容の合理性を検討し,裁判所による鑑定の一部を修正して相当賃料額を算定した事例
《解 説》
AはB運転のレンタカーに同乗中,同車が漁港内海に転落水没したため溺死した。Aの相続人であるXらはAを被保険者とする搭乗者傷害保険契約に基づき,保険者Yを相手に保険金請求の訴えを提起した(基本事件)。次いでAを被保険者とし,死亡保険金受取人がX1である普通傷害保険契約及び交通傷害...
《解 説》
1 Xは,大阪市内の近鉄,JR,地下鉄の各駅等が集積する駅ターミナルに近接し,百貨店等の大型複合商業ビルが建ち並ぶ高度商業地域に所在する飲食店を主なテナントとする地下3階・地上9階建ての商業ビル(以下「本件ビル」という。)の最上階である9階部分(以下「本件建物」という。)を,平...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,賃貸マンションの賃借人である原告が,賃貸人である被告に対して,賃貸借契約に付随して合意した定額補修分担金特約(以下「本件特約」という。)が消費者契約法10条等により無効であるとして,不当利得返還請求権に基づき同特約に従って支払った定額補修分担金(以下「...
《解 説》
1 本件は,妻である相手方(原々審の申立人,即時抗告の抗告人)が夫である抗告人(原々審の相手方,即時抗告の相手方)に対し家事審判の手続において婚姻費用の分担金の支払を求めた事案である。
2 本件の事実関係の概要等は次のとおり
(1) 抗告人と相手方は,平成17年4月に婚姻し...
《解 説》
1 事案の概要等
本件は,原告が,被告が開設する病院(以下「被告病院」という。)において,子宮全摘出手術を受けた際,被告病院担当医師が,硬膜外麻酔を施行するため注射針を刺入したところ,第三腰椎神経根を損傷し,その結果,反射性交感神経性ジストロフィー(RSD,CRPS type...
《解 説》
1 本件は,東急電鉄二子玉川駅周辺に居住する原告らが,二子玉川東地区で再開発事業を行う再開発組合を被告として,人格権等に基づき,再開発事業の差止めを求めた事案である。
2 原告らは,二子玉川東地区の再開発事業が,①人口,交通量の集中を招いて原告らに交通の危険や騒音被害を生じさ...
《解 説》
1 本件は,フリージアトレーディング株式会社(FT)から同社保有のY(原審債務者,抗告人)の株式の信託譲渡を受けて,Yの株主となっているX(原審債権者,相手方)が,平成20年3月15日にYの取締役会決議に基づいてFT(X)及びその関係者に対する取得条項が付された新株予約権(本件...
《解 説》
1 本件の基本事件は,申立人において,行政機関の保有する情報の公開に関する法律(情報公開法)に基づき,外務省の保有する米軍ヘリ墜落事故に関する行政文書の開示を請求したところ,外務大臣が,同法5条1号,3号又は5号に該当することを理由として,その一部を不開示とする旨の決定をしたた...
弁護士が,法人から管理を依頼されて保管していた金員を,法人の代表者の親族によって私的に流用されることを知りながら,法人に返還した行為について,委任契約上の債務不履行に当たるとされた事例
《解 説》
1 本件は,弁護士(被告A)が,依頼者(原告)から依頼を受けて金員を保管していたところ,依頼者の代表者の了解のもと金員を他に流用したという事実関係のもとで,原告が,被告らに対し,債務不履行に基づく損害賠償等を請求した事案である。
2 被告Aが預った金員は大阪府から交付された補...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,XがYに対し,平成16年法律第79号による改正前の特許法35条(旧35条)に基づき,XがYに承継させた抗血栓薬などの医薬成分として有用な「アルガトロバン」の製造方法に係る職務発明(本件発明)の相当対価の内金として,2億5000万円及び遅延損害金の支払等...