《解 説》
1 X(原告,被控訴人)は,本件土地の所有者である。Xは,本件建物の前所有者に対し,その敷地として本件土地を賃貸していたが,本件建物が競売され,Y(被告,控訴人)がこれを競落して所有権を取得した。Xは,借地権譲渡についてXの承諾がないことから,本件土地の所有権に基づき,Yに対し...
《解 説》
1 本件は,Xが先物取引受託者であるYとの間で締結した商品先物取引委託契約に基づいて行った商品先物取引におけるY社員の不法行為により損害を被ったとして,Yに対し,使用者責任に基づきその損害賠償金の支払を求めた事案である。
Xは,Y社員の不法行為として,①虚偽の説明,説明不足等...
《解 説》
1 本件は,国の設置する国立療養所T病院(T病院)に勤務する一方,T大学医学部附属病院(T大学病院)に非常勤で診療に当たり,Y3の設置する検診センターに非常勤で検査等に当たっていたY4医師とT大学医療技術短期大学部教授でT大学病院外科に非常勤で診療に当たっていたY5医師により乳...
《解 説》
1 本件は,交通事故の被害者であるXが,加害者であるY1に対し,民法709条及び自賠法3条に基づく損害賠償を,Y1の父であるY2に対し,上記損害賠償債務についての連帯保証債務の履行を,加害車両の所有者であるY3並びに同人の両親であるY4及びY5に対し自賠法3条に基づく損害賠償を...
《解 説》
1 原告は,突発性難聴に罹患し被告病院に入院し,治療を受けた。本件は,被告担当医師が突発性難聴に関する確立された療法であるステロイド療法を行わなかったために高度難聴等の障害が固定した等と主張して,原告が国に対しては不法行為責任又は債務不履行責任に基づき,医師個人に対しては不法行...
《解 説》
第1 事案の概要
1 Xらは,戦前朝鮮半島にあった●●小学校の卒業生である。戦後に結成された●●小学校の卒業生や教師などの集まりの結成30周年を記念して,昭和58年に「鉄石と千草 京城●●小学校記念文集」(本件文集)が出版されたが,本件文集は,6名の編集委員から成る編集委員会に...
《解 説》
1 本件は,強制わいせつ未遂等により1審で有罪判決を受けた外国人被告人が提出した控訴申立書が,電子複写機によって複写されたコピーであったことから,不適法であるとして控訴棄却決定を受け,抗告に代わる異議申立ても棄却されたため,被告人から特別抗告がされ,原決定は①最三小決昭50.1...
《解 説》
1 本決定の理解のためには,事実関係を押さえる必要があると思われるので,やや詳しくなるが,2審判決の認定した本件の経過について概略説明する。
被告人は,昭和58年ころから,有限会社ライフスペースの代表取締役として自己開発セミナーを開催するなどしていたが,平成7年に起きたセミナ...
《解 説》
1 本件はテレビのニュース番組による名誉毀損の成否が争われた事案である。テレビ放送の報道番組による名誉毀損については最一小判平15.10.16民集57巻9号1075頁,判タ1140号58頁が判断基準を示しており,番組の内容が人の社会的評価を低下させるか否かについても,摘示された...
《解 説》
1 事案の概要
X1(花卉の生産販売会社)は,登録品種「初冠雪グリーン」という名称のりんどうについての育成者権並びに「初冠雪2」及び「初冠雪ミニ」という名称のりんどうについて種苗法14条所定の仮保護の権利を有している。X2及びX3(りんどうの苗・切り花の生産業者)は,上記各品...
買受人が,競売対象土地の面積が実測面積より過大に認定されてその価額が評価され,これに基づいて最低売却価額が定められていたことを知らないまま買受申出し,売却許可決定がされた後,それが判明した場合において,民事執行法75条 1項を類推適用して売却許可決定が取り消された事例
《解 説》
1 訴外A(大正13年生)は,平成15年4月21日,Y1が設置経営するB病院で診察を受けた結果,狭心症と診断されたため,同年5月23日,同病院の医師Y2の執刀の下に,PTCA(経皮的冠動脈血管形成術)の手術を受けたが,その際冠動脈壁が穿孔して心タンポナーデを引き起こし,同月26...
《解 説》
1 本件事案の概要
X会社とY1会社は,平成13年11月,Y1会社はX会社に対して継続的にモーターなどの製品(本件製品)を供給し,X会社は日本国内で本件製品を販売する,という販売代理店契約(本件契約)を締結したが,Y1会社は平成14年8月に本件契約を解除するという通知(本件通...
《解 説》
第1 事案の概要
本件は,日本が第二次世界大戦に敗戦した前後の混乱の中で,旧満州で肉親と死別又は離別して孤児となったいわゆる中国残留孤児である原告ら(訴訟係属中に死亡した原告1名の相続人を含む。)が,被告が原告らに対する早期帰国実現義務及び帰国後の自立支援義務を怠ったため,「...
《解 説》
1 抗告人は,不動産競売事件において競売対象土地(本件土地)を最低売却価額で買受けの申出をし,同価額で売却許可決定がされた。その後,抗告人が本件土地を測量したところ,その面積が登記簿記載の面積(合計3408平方メートル)よりも596.60平方メートル少ない2811.40平方メー...
《解 説》
1 本件は,農業協同組合の組合長で県議会議員の一般選挙に立候補を予定していた被告人が,対立候補の支援者で農協と関係の深い農業共済組合の幹部職員であるAに対し,対立候補を応援するなら共済組合をやめろと怒号するなどして威力を加えるとともに,農協と共済組合の特殊の利害関係を利用して威...
《解 説》
1 本件は,各地で「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」等として制定されているいわゆる迷惑防止条例違反の事案であり,被告人が,(1)ほか5名と共謀の上,常習として,埼玉県内の店舗で,デジタルカメラを使用して女性のスカート内の下着等を盗撮した行為が埼玉県の...