《解 説》
1 本件は,非接触型ICカードの日本における独占的販売権を保有する甲会社が,日本証券業協会に登録している乙会社に対し,これを許諾する旨の本件基本合意を締結した後,甲会社の代表取締役専務であった被告人において,本件基本合意に基づき,右独占的販売権を甲会社に取得させる方法等について...
《解 説》
1 本件事案の概要は以下のとおりである。
(1) 平成15年4月に実施された佐賀市議会議員選挙(以下「本件選挙」という。)において,候補者であった訴外甲は,佐賀市選挙管理委員会(以下「市選管」という。)に対して「保守系無所属」と届け出ていたが,市選管は,公職選挙法(以下「法」...
《解 説》
1 建設大臣は,新東京国際空港公団の行う新東京国際空港建設事業について,同公団の申請に基づき,土地収用法(以下「法」という。)に基づく事業認定(昭和44年建設省告示第3865号に係るもの。以下「本件事業認定」という。)をした。しかし,本件事業認定を受けて,同公団が,昭和45年3...
《解 説》
1 Yの就業規則である給与規程には,支給対象期間の出勤率が90%以上の者を賞与の支給対象者とし(以下「本件90%条項」という。),支給日,支給の詳細についてはその都度回覧文書で知らせる旨が定められており,回覧文書において賞与の具体的な支給基準が定められてきた。平成6年度年末賞与...
《解 説》
1 本件は,いずれも,自動車のリース等を業としている会社である原告が,被告会社との間で自動車リース契約を締結し,その余の被告が連帯保証し,被告会社にリース自動車を引き渡したが,被告会社がリース料の支払を遅滞したので,自動車リース契約を解除して,被告会社に対してリース自動車の引渡...
《解 説》
1 Xは,同人の通う専門学校の友人Aから借りた本件自動車を運転中,交通事故を起こし,関係各被害者に対し損害賠償責任を負うこととなったが,Xの母がYとの間で締結していた自動車総合保険契約に他車運転危険担保特約があったため,同特約に基づく保険金請求権を有することの確認を求めて本件訴...
《解 説》
1(1) 本件は,阪神・淡路大震災に係る地震後に発生した火災により焼失した建物等の所有者が火災保険契約を締結していた損害保険会社を相手方として提起した保険金等請求事件である。
(2) Xらは,その所有に係る神戸市東灘区魚崎北町所在の建物及び家財について,Y保険会社との間で,...
《解 説》
1 本件は,宗教団体の教祖である被告人が,その経営する薬局を訪れた被害者らに対し,釜焚きなる儀式をすれば必ず病気等が治るなどと嘘を言って,釜焚き料名下に多額の金銭をだまし取ったという事案である。
多くの被害者は直接現金を交付したが,一部被害者は,現金を直ちには用意できないため...
《解 説》
1 本件の事実関係の概要は次のとおりである。
Aは,Y保険会社との間で,Aを被保険者,その妻であるXを保険金受取人とする生命保険契約(以下「本件保険契約」という。)を締結していた。
Aは,平成4年5月17日,自動車を運転して自宅を出たまま帰宅せず,行方不明となった。Xは,地...
《解 説》
1 本件は,当時22歳の被告人が,かつて交際していた当時21歳の女性に対し,恋愛感情を充足する目的で,その女性の自宅に2回にわたりバラの花束を宅配業者に配達させてその受取方を要求し,更にその後約半年の間に,5回にわたり,同女あての郵便物を送って被告人との接触,連絡を要求し,もっ...
《解 説》
1 本件の事案は次のとおりである。
被告(県)の機関である漁港事務所は,臨港道路等の開設を計画し,それに必要な原告ら所有の土地を買収(売買契約の締結)することとして,原告らの同意も得,補償金額(売買代金額)の提示等も行ったが,その後社会情勢の変動によって公共事業を見直すことに...
《解 説》
1 事案の概要
① 有限会社であるZは平成14年4月26日臨時社員総会において,Xを出資者とする第三者割当増資を行う旨の決議をしたとされ,その旨の議事録が作成されている。この増資により,Xは資本総額の約78%を保有し,Zの支配権を得ることになる。
② Zの社員であるYは,平...