《解 説》
一 本件は、原告の相続税に関し、原告が相続により取得した有限会社に対する出資の評価方法が争われた事案である。
事案の概要は、次のとおりである。原告の父Aは、顧問税理士の考案したスキームに従い、相続税対策として会社を二つ設立することにし、まず、Aの妻B及び原告を連帯保証人として...
《解 説》
一 Xは、週二回・一回二時間、家事介護のためのホームヘルパーの派遣を受けていたが、平成七年一一月二一日、Y1(福祉事務所長)に対し、ホームヘルパーの派遣を週七回・一回三時間に増やし、身体介護(具体的には、食事介護・排泄介護・身体清拭・洗髪)も行うことを求める旨記載したホームヘル...
《解 説》
一 本件は、内閣総理大臣が、第二一期ないし第二三期の中央労働委員会の労働者委員を任命するに当たり、労働組合法一九条の三第二項に定める推薦をした控訴人ら労働組合の推薦に係る候補者を任命せず、連合傘下の労働組合の推薦に係る候補者のみを任命したことから、右各任命が憲法二八条、一四条に...
《解 説》
一 本判決は、原判決・岡山地判平9・3・18本誌九五九号二〇七頁に関する控訴審判決である。
事案の概要は、被控訴人(一審被告)日蓮正宗に所属する被控訴人寺院が、境内地内の客殿に設置した納骨室の経営につき、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)一〇条所定の許可を要するにもかかわらず...
《解 説》
一 本件は、XがYらに対し、Yらのパチスロ機(Y商品)の販売がXの商標権の侵害行為に該当するとして、損害賠償を求めた事案である。Xの商標権に係る商標(本件商標)の指定商品区分である平成三年改正前の商標法施行令別表第九類(旧第九類)には、「産業機械器具、動力機械器具(電動機を除く...
《解 説》
一 本件は、村の住民である原告らが、村が第三セクターである被告A会社及び被告B会社へ村の職員一名ずつを派遣したことは、公務員の職務専念義務に違反する措置であり、その人件費を支出したことは違法な公金支出であるから、村は被告ら(被告は、A会社、B会社及び村長個人)の共同不法行為によ...
《解 説》
一 本件は、心室中隔欠損症の治療のために右心室流出路拡大の手術を受けた当時三歳の幼児Aが、手術の約二〇日後にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症による敗血症で死亡したことにつき、その両親X1、X2がY病院(日本赤十字社医療センター)の責任を追及した事件の控訴審である。...
《解 説》
一 本件の事案の概要は、次のとおりである。
Yは、製罐及び板金製品の加工並びに製作販売等を目的とする会社であり、Xはその筆頭株主である。Xは、平成七年七月、Yの当時の代表取締役Zらの職務執行停止代行者選任の仮処分命令の申立てを行ったところ、仮処分裁判所は、同年八月、代表取締役...
《解 説》
一 本件は、写真集の出版などを業とするXが、人気女性タレントであるYの所属していた芸能プロダクションAとの間で、Yをモデルとして撮影した写真集をXが出版する内容の出版契約(本件出版契約)を締結したが、Yが正当な理由もなく撮影を拒絶して、Yを写真集のモデルとして出演させるべきAの...
《解 説》
一 Xは、平成四年四月、不動産業者Aに対し、五〇〇〇万円を、弁済期平成七年七月、利息年一〇パーセントの約定で貸し渡し、Bの所有名義の本件土地に根抵当権の設定を受けたが、右融資に伴い設定された担保が無価値であり、Aに対する貸金債権の回収が不能になった。
そこで、Xは、司法書士で...
《解 説》
一 Xらの二男である訴外Aは、平成七年八月当時、静岡県賀茂郡西伊豆町立仁科小学校の五年生に在籍していたが、同月四日、PTA事業として行われたプール開放に参加し、同小学校に設置されているプールにおいて遊泳していたところ、同プールの底に設置されていた排水管口に右膝が吸い込まれ、脱出...
《解 説》
一 本件事案の概要は以下のとおりである。
不動産業者であるXは、Yとの間でその所有地(Yの親族等が所有している三筆の土地所有者の一筆)の売却について有効期間三ヶ月の専任媒介契約を締結し、その際、媒介契約終了後二年以内にYが紹介により知った者とYを排除して売買契約を締結したとき...
《解 説》
一 事案の概要
本件は、被告が、ゴルフ場として使用されている土地(本件土地)について、その周辺地域の大半が宅地化されているとして宅地価格から比準した価格をもって平成六年度の固定資産税の登録価格を算定したのに対し、本件土地の所有者である原告が、本件土地は、市街化調整区域内にあり...
《解 説》
一 本件は、個人住宅の建築を手掛ける工務店を営む原告の所得税三か年分に対する更正処分等と平成二年分の消費税の決定処分の各取消請求事件である。原告は、昭和六三年分から平成二年分までの事業年度における所得税について確定申告をしたが、平成二年分の消費税の申告はしなかった。そして、原告...