《解 説》
一、相続税財産評価に関する基本通達(評価基本通達)によれば、相続財産たる宅地が借地権の目的となっている場合には、その宅地の課税価格の評価は、その宅地の価額(自用地としての価額)から借地権の価額を控除するという方法によって行われることとなっている(同通達二五)が、その土地を他人が...
《解 説》
一 事案の概要
Aは、F拘置支所に収容されている死刑確定者である。F拘置支所においては、死刑確定者が外部交通(面会、信書の発受等)の相手方として申請した者で同支所において許可した者から、当該死刑確定者に対する差し入れの願い出があった場合は、原則としてこれを許可し、他方、外部交...
《解 説》
A勤労者住宅生活協同組合はB社に買収事務を委託して、本件土地を含むW地区で宅地開発を行っていた。Xは昭和五七年五月本件土地の売却に同意し、国土利用計画法二三条一項の届書に署名押印した。Xは本件土地を売却することとしたのでCから代金二五〇〇万円で代替地を取得することとし、同年八月...
《解 説》
一、本件は、観光地における鑑賞型歩道上での落石事故によって死亡した観光客の遺族Xら(妻及び子供ら)が、歩道の設置管理者であるY(県及び村)を相手に、右落石事故は歩道の設置・管理の瑕疵によって発生したものであるとして、国賠法に基づき損害賠償の請求をした事案である。
これに対し、...
《解 説》
一、本件は、けいれん発作の発生とその後の措置につき医師の責任が争われた事例である。
昭和五一年二月、当時小学校五年生であったX1は、マラソンの練習中にめまいを起こして倒れ、夕方、小児科のA医院を受診した。A医師が薬剤エンスパン(血管拡張、けいれん防止剤)及びコラミン(呼吸興奮...
《解 説》
一、本件建物に、二重の表示登記がある。X(上告人)は先行の表示登記を基礎とする所有権保存登記を得ている。先行の表示登記の申請人ないしそれを基礎とする所有権保存登記名義人の地位に基づいて、後行の表示登記ないしそれを基礎とする所有権保存登記の抹消登記を求めることができるか否かが最高...
《解 説》
一 本件の事案の概要はこうである。(一) 本件道路は、現在、K大学の畜産試験地(牧場)の構内にある。主として学生が通行(徒歩)していた。時々は、付近住民も徒歩で通行することがあった。(二) 昭和四三年頃、付近のX町に酪農家のAが転居して来た。以後、本件道路に酪農用の貨物自動車で...
《解 説》
一 本件は、動機の錯誤による財産分与の無効主張が認められた事例である。
XYは昭和三二年に婚姻した夫婦であり、東京都下に土地付住宅を取得して(登記名義はX)居住していたが、夫であるXは昭和四二年に妻(Y)子を捨てて出奔し、現在では鹿児島県でZ女と同棲している。現在Yが居住して...
《解 説》
一、Xは、浦和市に本社を有する産業廃棄物の処理業者であり、昭和六二年当時従業員は二七名で、年間売上高は約三億四〇〇〇万円程度あり、約三六〇〇万円の所得のある営業実績を有していた。
ところが、昭和六二年一〇月、民間信用調査会社Y1は、民間銀行Y2からの依頼によりXの信用調査を行...
《解 説》
一、本件は、尾張平野西部を南北に流れる庄内川水系新川の支流である一級河川水場川(延長六キロメートル弱、流域面積一一・八平方キロメートル)流域で昭和五一年九月に発生した水害により家屋浸水等の被害を被った九八名(提訴時は一〇三名)が財産的・非財産的損害総額一億九二一六万円余の賠償を...
《解 説》
本件は、全日本教職員組合(全教)に対する(大会開催のための)公会堂使用承認処分を、右翼等による妨害活動により「市民の平穏な生活が妨害され、交通が阻害されるなど公益を害し、かつ、市公会堂の管理上支障があると認められる。」ことを理由に取り消した処分の執行停止を認めた決定に対する抗告...
《解 説》
本件は、被告人が覚せい剤を自己使用し、その後、同事実に関する覚せい剤取締法違反被告事件につき、その処罰を免れようと企て、未決勾留中同房となった者に対し、同人が被告人の飲んでいた缶ビールの中に覚せい剤を混入させて飲ませた旨偽証させたという事案である。
ところで、覚せい剤使用事犯...
《解 説》
一 申立人Xは、市立高校の入学試験を受験したが、学力検査等においては合格ラインに達していたものの、進行性の筋ジストロフィーに罹患していたため、右高校校長である相手方Yから高等学校の全課程を無事に履修する見込みがないと判定されて不合格となった。Xは、右不合格処分(以下「本件処分」...
《解 説》
Yは製鉄会社内で運送・荷役作業を行う会社であり、Xは同社労働組合の委員長を通算四期歴任した社員である。本件訴訟の内容は多岐にわたるが、要約すれば次のとおりである。
Xは、第一に昭和五二年一〇月三日付でなされたXに対する懲戒処分(譴責・降格)が無効であることを理由に右処分の付着...