最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 租税法規の違憲審査の方法 2 給与所得控除制度の趣旨 3 給与所得控除制度の合理性 4 所得の捕捉率と給与所得課税の違法性の関係 5 租税特別措置と給与所得課税の違法性の関係 6 租税法律主義の意義
1 老齢福祉年金の趣旨 2 老齢福祉年金と恩給の併給制限と憲法25条 3 老齢福祉年金と恩給の併給制限と憲法14条1項
1 河川、港湾は、地方自治法242条の財産に当らず、同条の2の住民訴訟の対象とならない 2 県知事が製紙汚水の排出を放置したことが、同法242条の財産管理を怠たるものとはいえないとした例 3 ヘドロしゅんせつ費の支出が、同法242条の違法な公金の支出に当らないとした例
1 田、あぜ、堤等に放置された農業用古ビニールと市の清掃、収集義務 2 右古ビニール等が河川に流入し、河床に堆積した場合の国、県知事の河川管理義務 3 逸失利益の算定が著しく困難な場合、これを慰藉料額に含めて請求することの可否
交通事件の罪数に関する大法廷判決3件 (イ)1 刑法54条1項前段にいう1個の行為の意義 2 酒に酔った状態で自動車を運転中に過失により人身事故を発生させた場合における道路交通法65条1項、117条の2第1号の酒酔い運転の所為と業務上過失致死の所為との罪数 (ロ) 道路交通法64条、118条1項1号の無免許運転の所為と同法65条1項、117条の2第1号の酒酔い運転の所為とが同一の日時場所において行われた場合の罪数 (ハ) 道路交通法64条、118条1項1号の無免許運転の所為と道路運送車両法(昭和44年法律第68号による改正前のもの)58条、108条1号の自動車検査証の有効期間が満了した自動車を運転した所為とが同一の日時場所において行われた場合の罪数
酒気帯び運転の罪につきさきに確定した略式命令の既判力が同罪と観念的競合の関係にある無免許運転の罪には及んでいないとして後者の罪につき有罪を言い渡した事例
1 海上物品運送契約において積荷保険の被保険者である荷主が保険金の支払を受ける限度で運送人に対する損害賠償請求権をあらかじめ放棄した場合と保険代位 2 商法738条の堪航能力担保義務の範囲 3 商法738条の堪航能力担保義務の性質
昭和37年法律第44号による改正前の旧所得税法(昭和22年法律第27号)のもとにおいて雑所得として課税の対象とされた金銭債権が後日回収不能となった場合と徴収税額についての不当利得の成否
いずれは失明すべき眼疾のある者が足蹴りする等の暴行を受け失明した場合において、右加害行為が被害者の右失明によって生じた損害発生につき3分の1程度寄与しているものと認定された事例
換地指定処分が従前の土地との不照応あるいは近隣の者と比較して著しく不公平不合理な取扱いとは認められず、土地区画整理法89条1項の規定に違反しないとされた事例