〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,Aの唯一の相続人であるXが,Aが訴訟追行を委任した弁護士Yに対し,委任事務処理義務及び説明義務の各違反が存したと主張して,債務不履行に基づく損害賠償及び委任契約の解除に基づく原状回復義務の履行として弁護士報酬等の支払を求めた事案である。
事案の概要は,...
〔解 説〕
1 本件は,当時高校生であった少年が自宅に放火をして,家族3名(母親及び弟妹)を殺害したという世間の耳目を引いた少年事件に関し,家庭裁判所から当該少年の精神鑑定を命ぜられた精神科医であった被告人が,ジャーナリストから取材等を受けるうちに,その要望を受けて,家庭裁判所から鑑定資料と...
〔解 説〕
1 本件は,裁判員裁判による第1審の無罪判決を,高裁が事実誤認を理由として破棄し,その判断の当否が争われた事案である。被告人は,空路マレーシアから帰国したが,空港税関の検査により,バッグの中のチョコレート缶から覚せい剤合計約1kgが発見され,覚せい剤営利目的輸入罪と関税法違反の罪...
〔解 説〕
1 本件は,被控訴人が運営する「楽天市場」との名称のインターネットショッピングモールにおいて,個別の出店者が,本件商標と類似する各標章を付した各商品を,各出店ページに販売のために展示したため,本件商標の商標権者である控訴人が,被控訴人に対し,上記各商品の展示・販売は控訴人の本件商...
〔解 説〕
1 本件は,高等裁判所の控訴棄却の確定判決に対する再審請求に関する特別抗告の事案である。
本件再審請求は,控訴棄却の確定判決に関する刑訴法436条1項各号所定の再審事由の主張がないため不適法であることは明らかなものであったところ(最二小決昭28.7.24刑集7巻7号1648頁参...
〔解 説〕
1 事案の概要
脱退原告は,たばこ及びその関係商品(たばこ等)並びにマッチを指定商品として3件の商標登録を出願したが,拒絶査定を受けたので,これに対する不服の審判を請求した。 しかし,特許庁は,出願に係る商標(本願商標)からは「ビイエルシイケイ」という称呼が生じ,かつ,特定の観...
〔解 説〕
1 事案の概要
訴外Aは,大正14年ころ,浄土真宗本願寺派に属する宗教法人Yとの間で,寺院墓地内の墓地区画(以下「本件墓地」という。)の墓地使用権の設定契約を締結し,Aの子やその妻などが本件墓地に埋葬されたが,Xは,昭和46年3月,本件墓地の使用権を承継取得した。
Xは,Xの...
〔解 説〕
1 本件は,北海道砂川市がその所有する土地(以下「本件土地」という。)を神社施設(地域の集会場としても用いられている建物のほか,鳥居,祠,地神宮で構成される。)の敷地として無償で使用させていること(以下「本件利用提供行為」という。)は,憲法の定める政教分離原則に違反する行為であっ...
〔解 説〕
1 本件は,仮換地の指定の適法性,特に照応の原則違反の有無が争われた国家賠償請求訴訟である。Xら9名は福岡市(Y)の施行する土地区画整理事業の施行地区内に存する11階建てマンションの区分所有者でありその共用部分及び敷地を他の区分所有者とともに共有している。Yは,Xらを含む区分所有...
〔解 説〕
1 事案の概要
Xは,日本漢字能力検定の実施等を業とする財団法人であり,日本漢字能力検定の検定対策用問題集(本件各書籍)を発行している。Y1は,教材の製作・販売等を目的とする株式会社であるが,Xの元理事長であるY2が代表取締役を務めている。Yらは,本件各書籍の印刷会社やXの理事...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,文京区小石川5丁目に所在する国の重要文化財である「旧磯野家住宅」(通称「銅(あかがね)御殿」)の近隣に居住する住民であるXらが,①銅御殿の隣地においてAが行った地上12階建のマンション(以下「本件マンション」という。)の建築(平成21年6月着工,平成23...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,新たに成年後見人に選任された弁護士が被成年後見人を代理して,前任の成年後見人が横領した金額に相当する賠償を国(家裁及び法務局)に求めた事案である。事実関係は次のとおりである。
Xは,平成13年12月交通事故により脳挫傷等の傷害を負い,意識障害,四肢麻痺...
〔解 説〕
1 本件は,当時18歳の被告人が,白昼,配水管の検査を装ってアパートの一室に上がり込み,同室に住む当時23歳の主婦を強姦しようとしたところ,激しく抵抗されたため,同女を殺害した上で姦淫し,その後,激しく泣き続ける当時生後11か月の同女の長女をも殺害し,さらに,上記主婦管理の地域振...
〔解 説〕
1 事案の概要
Yは,平成15年12月ころ,Yの所有する埼玉県児玉郡上里町の土地上に練習場を設けたが,平成16年3月に隣接地を買い受けた上,同施設に外壁を設置して本件施設(スポーツセンター)を建てた。
Xらは,本件施設の隣接地の自宅に居住しているものであるが,本件施設から発生...
〔解 説〕
1 本件は,独禁法(平成17年法律第35号による改正前のもの。以下,特に断りのない限り同じ。)が禁止する「不当な取引制限」に当たる入札談合行為があったとして,公正取引委員会(公取委)が事業者らに対してした課徴金の納付を命ずる審決の適法性が争われた事案である。
独禁法は,2条6項...
〔解 説〕
1 本件は,自動車保険契約の人身傷害条項(人身傷害補償条項)に基づき保険金(人傷保険金)を支払った保険会社による損害賠償請求権の代位取得の範囲等が争われた事案である。人身傷害条項が定めるいわゆる人身傷害保険(人傷保険)は,自動車保険として一般に想定される(加害者側の加入する)賠償...
〔解 説〕
1 本件の概要
本件は,被告人が,連れ子の女児(当時11歳)に対し,その就寝中に陰部を手指で触るなどして弄び,13歳未満の女子に対してわいせつな行為をしたとして起訴された事案である。
本件では,女児が公訴事実に沿う被害状況を述べるが,その供述を支える客観的な証拠は乏しく,目撃...
〔解 説〕
1 本件は,音響製品等の設置,修理等を業とする会社であるXが,Xとの業務委託契約に基づいて音響製品等の修理等の業務に従事する個人営業の代行店により結成された団体から団体交渉を申し入れられたものの,その労働組合性を否定してこれに応じなかったところ,大阪府労働委員会及び中央労働委員会...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,体験型展示物(X装置)の制作者であるX(控訴人兼附帯被控訴人。原審反訴原告)が,Y装置を用いてイベントへの出展等の事業を行っているY(被控訴人兼附帯控訴人。原審反訴被告。なお,原審において,X装置につきXが著作権を有しないことの確認等を求めるYの本訴請求...