〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,X(控訴人・原審原告)が,Y(被控訴人・原審被告)がウェブサイトにデータ復旧サービスに関する文章を掲載した行為は,主位的に,①Xが創作し,そのウェブサイトに掲載したデータ復旧サービスに関するウェブページのコンテンツ又は広告用文章を無断で複製又は翻案したも...
〔解 説〕
1 事案の概要
Xら(新聞社)は,週刊誌に掲載された「『新聞業界』最大のタブー『押し紙』を斬る! ひた隠しにされた『部数水増し』衝撃の調査データ」との見出しの記事(以下「本件記事」という。)によって名誉が毀損されたと主張して,本件記事を執筆したY1及び上記週刊誌を発行したY2に...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,A町が,公有地の拡大の推進に関する法律(以下「公拡法」という。)に基づき,Bの所有していた土地を約4380万円で買い取ったことにつき,A町の住民であるXらが,その買取価格は公拡法7条の定める買取価格を超えるものであり,同価格を超える公金の支出は違法である...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,Yにおける平成4年から平成21年までに開催された定時株主総会における利益処分案又は剰余金処分の承認にかかる決議が無効であることの確認を求める訴訟であり,このような訴訟が訴権の濫用に当たるか否かが問題となった事案である。
Xは,宅地建物取引業等を目的とす...
〔解 説〕
1 事案の概要
Yは,平成22年6月18日,訴外銀行から,訴外会社借主,訴外Aを保証人とする債権を譲り受けたとし,平成2年1月16日に死亡したAの相続人であるXらに対し,債権の内容を通知し,債務弁済の意思の有無,家族関係,年間家計支出の状況,資産負債の状況について2週間以内に回...
〔解 説〕
1 本件の争点
本件は,A及びBが,被告の傷害保険に加入していた弟のCが死亡し,同人の被告に対する保険金(死亡保険金)請求権を相続したと主張して,それぞれ各相続に係る保険金を請求した事案である。
被告は,抗弁として,Aの請求に対しては,Cの死亡(予備的にはその直接の原因となっ...
[解 説]
1 事案の概要
アメリカ合衆国内の法人であるX1及び英国内に住所又は居所を有するX2,X3の3名は,「チオキサントン誘導体,およびカチオン光開始剤としてのそれらの使用」という発明の特許を受ける権利を共有しており,同じ特許管理人Aに委任して出願手続を行ったが,拒絶査定がなされたた...
[解 説]
1 Xの発行する平成21年5月8日付け讀売新聞朝刊千葉県版は,「Y氏市税数十万円滞納 A市長選出馬予定『会社経営不振で』」と題する記事を掲載した(選挙は,平成21年5月10日に告示,同月17日に投開票の予定)。記事の掲載後,Yは,抗議のため次のような行動に出た。
① 5月8日,...
[解 説]
1 事案の概要
(1)①事件は,都立高等学校の教諭であった上告人が,卒業式における国歌斉唱の際に国旗に向かって起立し国歌を斉唱することを命ずる旨の校長の職務命令に従わず,上記国歌斉唱の際に起立しなかったところ,その後,定年退職に先立ち申し込んだ非常勤の嘱託員及び常時勤務を要する...
[解 説]
1 本件は,裁判員制度の憲法適合性が上告審で争われ,大法廷に回付された事件に関し,弁護人が,最高裁判所長官である竹﨑裁判官に対し,その言動からして裁判員裁判が合憲であるとの意見で固まっていることは明らかであるなどとして忌避の申立てをした事案である。
2 弁護人は,竹﨑裁判官が,...
〔解 説〕
1 事案の概要
Y銀行は,A弁護士の要請を受けて,「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律」(本件法律)3条1項に基づきXの口座について取引停止措置を講じた上,預金保険機構に対し同口座が犯罪利用預金口座であると報告したところ,同機構はこれを公告した...
〔解 説〕
1 事案の概要
コンピュータ関連企業であるXは,パソコン等の情報処理機器販売を主な事業内容とするZ社の株式を購入することとし,被告Y1から232株を約3億円,Mから38株を約5000万円で購入したところ,Z社の売上げの約99%は架空循環取引に関するものであり,購入直後にZ社及び...
[解 説]
1 本件は,宗教法人であるXが,本件土地は民法239条2項にいう「所有者のない不動産」として国庫に帰属していたところ,Xが法人格を取得した昭和30年から20年間これを占有して時効取得したと主張して,Y(国)に対し,Xが本件土地について所有権を有することの確認を求めた事案である。
...
[解 説]
1 本件は,村上ファンドに係るニッポン放送株のインサイダー取引の事案であり,被告人Zは,被告会社の取締役であり実質的経営者であったものであるが,平成16年11月8日ころ,株式会社ライブドア代表取締役兼最高経営責任者であったAらから,同社の業務執行を決定する機関が同社においてニッポ...
建物の敷地である土地について、建物建築工事請負代金債権を被担保債権とする商事留置権が成立する場合であっても、これを当該土地の根抵当権者に対抗することはできないとされた事例
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,Yらの父である亡A(外国人。1919年〔大正8年〕生まれ)に対する保証債務履行請求権を譲り受けたXが,Yら4名が当該保証債務(以下「本件保証債務」という。)を相続したと主張して,Yらに対し,保証債務の履行を求める事案である。
本件においては,亡Aに対す...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,札幌市内の複数の建築物(マンション)の設計者として,建築基準法令に定める構造基準に適合しない設計を行って耐震性等の不足する構造上危険な建築物を現出させ,また,構造計算書に偽装が見られる不適切な設計を行ったとの理由で,国土交通大臣から,建築士法10条1項に...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,新聞社であるXが,Y1発行の月刊誌に掲載されたXに関する2件の記事(本件各記事)により名誉を毀損されたと主張して,Y1,代表者Y2及び月刊誌の発行人Y3に対し,不法行為に基づく損害賠償として,連帯して4500万円及び遅延損害金の支払と,謝罪広告の掲載を求...
〔解 説〕
1 事案の概要
被告は,発明の名称を「Rhoキナーゼ阻害剤とβ遮断薬からなる緑内障治療剤」とする特許権を有している。本件は,原告が,上記特許についてした無効審判請求が成り立たないとした審決の取消しを求める事案である。本件審決は,本件発明は,①引用例1に記載された発明に引用例2に...
18 肘内側の静脈注射により患者に神経損傷の障害を与えたが、注射を行った看護師及び同看護師を指示した医師に過失がないとされた事例(岡山地裁平23.6.14判決)