[解 説]
1 事案の概要
本件は,Z1が保険契約者として保険会社であるY1との間で締結していた被保険者をZ1,死亡保険金受取人をZ2とする本件生命保険契約に基づく保険金請求権について,Z1から本件質権の設定を受けたというXが,Y1に対し,Z1がその後に死亡して発生した死亡保険金請求権はX...
[解 説]
1 本件は,株式会社A(A社)に出資したXらが,A社の商法は,大規模な詐欺であり,不法行為を構成するところ,Yは,A社の主催するコンサートに出演したり,DVDに出演するなどして,A社やその投資商品を宣伝して,その信用性を高め,顧客らに対し,出資をさせるなどしたのであり,これはA社...
[解 説]
1 本件は,Xを被疑者として告発された被疑事実に係る検察官の不起訴処分につき,検察審査会が,起訴を相当とする議決をし,検察官の再度の不起訴処分後,検察審査会法41条の6に基づき,起訴を相当と認めて起訴をすべき旨の議決(以下,同条所定の検察審査会の議決を「起訴議決」といい,本件に係...
[解 説]
1 Xは,那覇市に住所を有する漁民であるところ,平成18年2月,水産業協同組合法(以下「水協法」という。)に基づいて設立されたY協同組合への加入申込みを行い,その際481口分の出資引受けを行う旨記載された加入申込書を提出したが,出資金の支払期日までに81口分しか払込みをしなかった...
[解 説]
1 X(日本教職員組合)はY(プリンスホテル)との間で,Xの第57次教育研究全国集会(教研集会)の全体集会の開催及び集会関係者の宿泊のために宴会場使用契約及び宿泊契約を締結したところ,Yは上記集会の際に多数の右翼団体が抗議活動を行うことを理由としてXに対して上記各契約の解約を申し...
〔解 説〕
1 事案の概要等
本件は,被告病院を外来受診した後に急性心筋梗塞により死亡した本件患者(当時42歳の男性)の相続人(父母)である原告らが,被告病院の医師に診療上の過失があると主張して,不法行為に基づく損害賠償を求めた事案である。
原告は,医師の過失として,心電図の異常や胸痛の...
〔解 説〕
1 事案の概要,原審及び本判決の要旨
本件は,別居期間が7年に及ぶ夫婦間において,夫Xが妻Yに対し,婚姻関係を継続し難い重大な事由があるとして,離婚を求めた事案である。XとYの間には,控訴審の口頭弁論終結時25歳になる長女がいるが,長女には先天的に重度の障害(先天性の心疾患等の...
[解 説]
1 本件事案の概要
Aは,覚せい剤取締法違反罪などにより懲役刑に処せられ,平成16年8月,B刑務所に収容されたが,幻覚を訴えたり,自傷行為がみられたことから,平成17年8月,C医療刑務所(本件刑務所)に移送された。本件刑務所でも,「死ね」との幻聴が聞こえるなど幻覚を訴え,担当医...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,団地の管理組合(A)の総会決議で訴訟追行者に指定されたX2から団地の中の建物の区分所有者であるYに対し,Yが区分所有者の共同利益に反する行為をしているとして,Yの区分所有権等に対する建物の区分所有等に関する法律(以下「区分所有法」という。)59条1項に基...
[解 説]
1 本件(本訴請求事件)は,工事業者であるXが,掘進機製造業者であるYから,水道管敷設用の建設機械である複合掘進機(CMT掘進機)6台を購入し,その後約20年間に渡り,Yから継続的にCMT掘進機の改修を受けてきたところ,平成20年8月になって,その改修をYから一方的に拒絶されたこ...
[解 説]
1 X1は,平成6年2月21日,日野市三沢所在の土地付中古住宅を購入し,また,X2は,平成12年5月22日,日野市三沢所在の土地付中古住宅を購入し,同所で生活を開始した。
ところが,平成14年10月4日,旧陸軍がY(国)の命令により建設した地下壕が崩れ,建物の地盤が沈下し,敷地...
[解 説]
1 本件は,A社を分割会社とする新設分割(以下「本件新設分割」という。)により設立された原告が,A社との間で定期預金・積立定期預金契約を締結していた被告株式会社東京都民銀行,被告株式会社りそな銀行及び被告株式会社みずほ銀行(以下「被告ら」という。)に対し,原告はA社の被告らに対す...
[解 説]
1 本件事案の概要は次のとおりである。
Y1社は,平成18年8月4日,M銀行から1億円を借り受け,Y1社の代表取締役をしていたY2が,これを連帯保証した。Y1社は,平成19年7月4日に支払うべき上記借金の分割金の支払を怠り,同年12月25日に期限の利益を喪失した。Y2は,平成1...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,X1が関西国際空港における覚せい剤の輸入罪の共犯として逮捕勾留された刑事事件と,X1及びその子の関税法違反嫌疑事件の調査関係資料を記録したフロッピー(以下「本件フロッピー」といい,同フロッピーに記録された上記調査関係資料のデータを「本件情報」という。)が...
〔解 説〕
1 事案の概要
(1)本件は,全国の小売酒販業者によって組織され,私的年金制度を営んでいた任意団体であるXが,Y1から勧誘を受けて,年金資産の運用の一環として,外国法人が発行した仕組み債(本件債券)に約144億円の年金資産を投資することとし(本件投資),外国に本店を有する金融機関...
〔解 説〕
1 事案の概要
Y(新潮社)は,平成19年8月から同年9月にかけて,発行する「週刊新潮」において,4回にわたり,参議院議員であるXの愛人問題,暴力団組長との賭けゴルフ等の行為を報道する記事を掲載した。
そこで,Xは,上記週刊誌の記事によって名誉を毀損されたと主張し,不法行為に...
[解 説]
1 本件は,Xが,本件商標(判決別紙「本件商標」記載の文字と図形の結合商標であり,指定商品は判決別紙「指定商品目録1」記載のものである。)の商標権者であるところ,Yが,本件商標は,引用商標(「ヨーグルトン」の片仮名を標準文字で表記した商標であり,指定商品は本件商標の指定商品中「食...
[解 説]
1 本判決の意義
本件は高等海難審判庁の裁決の取消訴訟である(平成20年法律第26号による海難審判法の改正により海難審判庁は海難審判所に改組されたが,本件には改正前の規定が適用される。)。その内容は判決要旨に示されているとおりであり,船長である海技士を戒告とした裁決を適法とする...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,公判前整理手続において,共犯者の判決書謄本が類型証拠に該当するとの証拠開示命令請求を棄却した原決定に関し,弁護人から即時抗告が申し立てられた事案である。争点は,共犯者の判決書謄本の「類型該当性」である。
事案の概要を示すと,本案は,暴力団抗争に絡み,組...
[解 説]
1 本件は,原告(私立大学法人)が,①被告(学生スキー競技連盟)からその会員である原告スキー部が受けた原告スキー部男子の全日本学生スキー選手権大会への出場を無期限に停止する処分及び原告スキー部の卒業生を被告の役員及び専門委員に推薦する権利を無期限に停止する懲戒処分(本件各処分)の...