[解 説]
1 事案の概要
本件は,小規模個人再生の申立てをした抗告人の提出した住宅資金特別条項付きの再生計画案(以下「本件再生計画案」という。)について,個人再生委員において,抗告人が再生申立てに近接した時期に共済の解約返戻金の一部でもって延滞していた住宅ローンの弁済をした(以下,この弁...
[解 説]
1 本件は,カネボウ株式会社の発行する普通株式を保有していたXが,Yによるカネボウの発行する種類株式に係る株券の買付けは,普通株式と共に公開買付けによらなければならないものであったのに,これによらなかったことが違法であり,その結果,その保有していた普通株式を売却する機会を逸し,損...
[解 説]
1 事案の概要等
訴外A(大正15年生)は,平成17年3月に交通事故に遭って以降,言語障害を発症し,認知症の症状が出始め,徘徊するようになったため,平成17年4月,Yの経営するB介護老人保健施設(以下「本件施設」という。)に入所し,約3年間,入退所を繰り返していたが,平成19年...
[解 説]
1 本件は,航空管制官である被告人両名に対し,実地訓練として管制業務を行っていた被告人Aが,航行中の日本航空の旅客機907便と958便が静岡県焼津市上空で異常接近しつつあることを警報により認知し,両機の接触・衝突等の危険を避けるため,巡航中の958便を降下させる意図の下に便名を言...
[解 説]
1 本件は,S状結腸癌の治療のため,被告新潟県の設置する病院において腹腔鏡補助下S状結腸切除術(本件手術)を受けた74歳の患者(本件患者)が,同手術の12日後に敗血症により死亡したことについて,同人の相続人である原告らが,本件患者は,本件手術による吻合部の縫合不全により腸管内容物...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件事案は,被告人(昭和55年生の女性)が平成20年8月から平成22年1月にかけて3回にわたってスーパーマーケットで万引きをしたというものであるが,被告人が摂食障害(過食と嘔吐を繰り返すという症状)に罹患していたこと,盗品がいずれも弁当やおにぎりなど直ちに食べる...
[解 説]
1 証券会社である被告は,同社専用の不動産投資ファンド「レジデンシャル─ONE」を,平成15年6月(1号)から平成19年11月(46号)までの間に,延べ20,541名の顧客に総額527億円販売した。レジデンシャル─ONEは,顧客からの出資金に金融機関からの借入金を加えることにより...
[解 説]
1 本件事案の概要
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)に勤めていたA(昭和51年11月生まれで高校卒の独身男性)は,平成20年1月,自動車を運転していたとき,対向車線から進入してきた亡B運転の自動車と正面衝突する事故(本件事故)に遭い,死亡した。JR東日本は,就業規則で,従業...
[解 説]
1 放送法に基づいて設置されたX(NHK)は,平成14年10月9日,Yの妻Aとの間で,契約種別をカラーとする放送受信契約を締結した。
そこで,Xは,本件放送受信契約は,民法761条本文にいう「日常の家事に関する法律行為」に当たり,Yの妻AはYを代理する代理権を有し,同契約は有効...
[解 説]
1 本件の事案の概要は次のとおりである。T(昭和25年生まれ,当時51歳)は,自衛官として陸上自衛隊東北方面隊の基地通信中隊S派遣隊に所属し,主に通信業務に従事するほか,S派遣隊では隊長の次に位置する先任陸曹として総務的業務をも担当していた。Tは,平成13年9月20日から翌21日...
[解 説]
1 事案の概要
Xは,Y1(代表者Y2)との間で,ビジネスホテルの事業化のための指導を受けることなどを内容とする経営指導契約を締結し,設計業者であるAとの間で,10階建て・126室のビジネスホテル(本件建築物)の設計・監理業務を委託する設計等契約を締結した。A所属の建築士がXの...
〔解 説〕
1 事案の概要
訴外A(昭和35年生)は,平成14年10月1日,介護付き有料老人ホームの運営等を業とするY会社に入社し,平成16年8月当時,財務経理部長の地位にあったが,同月18日未明,前橋市内の道路上の車内において自殺を図り,一酸化炭素中毒により死亡した。
そこで,Aの相続...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,Xが,Yに対し,Yの発行する週刊誌に3号にわたって掲載されたXに関する各記事がXの名誉を毀損するもので,これらの各記事の執筆,編集,掲載を行ったYの行為がXに対する不法行為を構成すると主張して,損害賠償の支払と謝罪広告の掲載を求めた事案である。
本件の...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,いわゆる閉鎖会社の譲渡制限付き株式を,近々上場されることにより株主としての地位を取得でき,価格も少なくとも販売価格に見合う価値を持つようになるかのように装って販売したとされ,その事実の有無等が争点となっている詐欺罪の事案において,原裁判所が,この会社やそ...
[解 説]
1 賃貸借契約の更新料に関する判決は,最近,大阪高裁や京都地裁で相次いで出されており,本件もその一つであるが,これまでの裁判例とは異なった判断をしているので,紹介する。
2 事案の概要は次のとおりである。賃借人であるXは,平成18年11月,賃貸人であるYとの間で,マンションの一...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,捜査機関が,連続放火犯人の容疑者の一人として被告人の尾行をしていたところ,公訴事実の1つである建造物等以外放火被告事件が発生し,その翌日に,同事件の捜査のために,被告人を参考人として黙秘権を告げずに事情聴取して作成した供述録取書(警察官調書。以下「本件警...
[解 説]
1 本件は,放送受信契約を締結したのに受信料の未払があると主張する控訴人(NHK)が,被控訴人(視聴者)に対し,未払受信料12万1680円及びこれに対する約定利率による遅延損害金の支払を求めた事案である。
被控訴人の妻が被控訴人名で放送受信契約書に署名押印した点については当事者...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は覚せい剤の自己使用事案である。被告人は,第三者の吸引使用時に副流煙を吸引した可能性がある等として犯行を否認したが,強制採尿手続によって得られた被告人の尿を鑑定した結果,覚せい剤成分が検出された。
弁護人は,警察官が,帰ろうとする被告人の自動車を取り囲むな...
[解 説]
名古屋地区などでタクシー営業を営んでいる申立人(本案事件原告)は,処分行政庁である中部運輸局長に対し,平成22年1月20日,道路運送法(以下「法」という。)9条の3第1項,道路運送法施行規則10条の3の規定に基づき,運賃及び料金設定認可申請(以下「本件申請」という。)をした。本件...