[解 説]
1 本件は,発明の名称を「伸縮性トップシートを有する吸収性物品」とする発明について特許出願をした原告が,特許庁の審査官から受けた拒絶査定について,特許庁の審判官に対して不服審判請求をしたが,その不服審判請求が成立しないとする審決を受けたことから,その審決の取消しを求める訴訟を知財...
[解 説]
1 事案の概要
原告らは,被告の管理・運行する小田急小田原線の代々木上原駅から喜多見駅までの区間(以下「本件区間」という。)の沿線に居住若しくは勤務し,又はかつて居住し若しくは勤務していた者ら合計118名である。
原告らは,小田急小田原線を走行する列車によって生じる騒音,振動...
民法395条2項の建物使用の対価を算定するに当たっては、占有者の従前からの使用収益の継続を前提とした継続賃料の額をも考慮するのが相当であるとされた事例
[解 説]
1 本件は,競売対象建物(本件建物)の買受人である抗告人が,民法395条1項1号の規定に基づき,6か月間の明渡猶予が認められるべき相手方に対し,いまだ猶予期間は経過していないものの,相当期間を定めて従前賃料額よりも高く設定した1か月分以上の建物使用の対価の支払を催告したが,支払が...
[解 説]
1 本件は,A(当時84歳)の成年後見人Xが,Aを養親とし,Aの孫であるY(当時23歳)を養子としてなされた養子縁組(以下「本件養子縁組」という。)について,Aの縁組意思はなかったと主張して,本件縁組の無効確認を求めた事案である。
2 本判決の認定した事実は,次のとおりである。...
[解 説]
1 訴外A(昭和21年生)は,大学院修士課程を修了後の,昭和46年4月訴外会社に入社し,昭和63年5月に訴外会社を退職したが,平成9年11月,訴外会社に再入社し,平成10年1月にはシステム技術グループのグループ長に就任したものの,平成12年12月,うつ病の診断を受け,平成14年5...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,被告人が,①東京都公安委員会が作成する公文書である駐車禁止除外指定車標章を偽造したという有印公文書偽造,②覚せい剤を自己使用したという覚せい剤取締法違反及び③けん銃実包を所持したという銃砲刀剣類所持等取締法違反の各事案であり,このうち,①については,被告...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,亡Aとその妻である亡Bとの間の長男として戸籍に記載されているYに対し,A・B夫婦の子であるXら(Yの戸籍上の弟たち)が,A・Bの死後,A・BとYとの間に親子関係が存在しないことの確認を求めた事案である。
Yは,A・B夫婦の長男として養育され,大学を卒業...
[解 説]
1 G社は,Yの大株主であったところ,Yの臨時株主総会及び普通株主による種類株主総会において,全部取得条項付種類株式制度を用いてYをG社の完全子会社とするための合計4個の議案が,G社らの賛成多数によって可決された。その結果,少数株主であったXらは,Yの株主から締め出された。
X...
[解 説]
1 本件のうち,判示事項に関連する事件は,当時北海道開発庁長官であった被告人が,支持者から,北海道開発局の開発建設部が発注する予定の港湾工事について,支持者の経営する企業が受注できるように便宜な取り計らいを求める請託を受けて,合計600万円を受領した受託収賄の事案である。
被告...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,音楽著作物の著作権等管理事業者であるX(被控訴人・原審原告)が,動画投稿サイトを運営するY会社(控訴人・原審被告)が運営主体となって提供するサイトのサーバに,各ユーザが投稿したXの管理する著作物の複製物を含む動画ファイルを蔵置し,これを各ユーザに送信して...
生命保険契約の契約者が生命保険会社に対して有する解約返戻金等請求権を差し押さえるべき債権とする場合に、保険契約の保険証券番号、種類等を記載せず契約年月日の先後等で順位付けをして特定した債権差押命令の申立てが適法とされた事例
[解 説]
1 事案の概要
本件は,基本契約に基づき,被告A会社に対し,継続的に家庭用雑貨等の商品(動産)を販売していた原告が,被告A会社について,平成21年12月1日,民事再生手続が開始されたため,被告A会社に対し,平成21年9月1日から同年10月31日までの期間に販売した商品について,...
[解 説]
1 本件の概要
本件は,債権者Xにおいて,相手方Yが第三債務者である生命保険会社3社に対して有する保険契約に基づく配当金請求権,解約返戻金請求権,満期金請求権について差押命令を申し立てたものである。このうち,A社は,弁護士照会(弁護士法23条の2)に基づき保険の種類・保険証券番...
[解 説]
1 事案の概要
抗告外会社は,債務者兼所有者との間で,債務者兼所有者が所有する本件各土地に,ビルを新築する工事請負契約を締結した。本件工事は,鉄骨を組み上げ,床にコンクリートを打って上棟に至ったが,壁はなく,その後の工事は中止したままである。
抗告外会社は,工事請負代金の支払...
[解 説]
1 本件は,土地の転借人であるA社が土地上に所有している建物に根抵当権の設定を受けた銀行であるXが,根抵当権の設定を受けるに当たり,土地の所有者兼賃貸人であるY1及びY2と,これらの者から土地を賃借してA社に転貸していた会社であるY3から,A社の地代不払などその借地権の消滅を来す...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,厚生労働省の課長(当時)であった被告人が,部下職員及び実体のない障害者団体の会長等と共謀の上,部下職員に指示して,上記団体が郵便割引の適用のある団体である旨などを記載した内容虚偽の心身障害者団体用の郵便割引に関する公的証明書を発行したとされた虚偽有印公文...
[解 説]
1 事案の概要
(1)本件事案の経緯は,次のとおりである。
ア X1は,日本アカデミー賞優秀脚本賞,毎日映画コンクール脚本賞,キネマ旬報脚本賞等の受賞歴を有する脚本家であり,X2(社団法人シナリオ作家協会)は,X1を含む脚本家により組織された社団法人である。
Yは,小説家で...