[解 説]
1 事案の概要
(1)本件は,Xが,Yの発行する漫画雑誌「週刊少年マガジン」に掲載された漫画によって,自己の名誉,名誉感情及び肖像権を侵害されたと主張して,被告に対し,不法行為に基づき,損害の賠償を求める事案である。
(2)ア Xは,「悪羅悪羅」(オラオラ)系と呼ばれるファッショ...
[解 説]
1 本件は,身体障害等級1級の認定を受けて車椅子による外出時の移動に一定の介護を要する原告が,障害者自立支援法19条1項に基づく平成18年9月~平成20年2月及び平成21年3月~平成22年2月の介護給付費の支給に関し,大田区長(処分行政庁)から,原告の申請に係る社会参加のための外...
[解 説]
1 Yは,昭和36年9月,A女と婚姻し,三子を儲けたが,Xは,昭和46年ころ,A女と男女関係を持ち,Yにみつかった。
Yは,昭和61年7月,A女と協議離婚したが,Xに対し,不倫の慰謝料を支払えと怒鳴り,殴打,脅すなどして,Xから60万円の支払を受けた。
その後,Yは,XがA女...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,米軍基地である普天間飛行場の周辺住民ら(Xら)が,国(Y)を被告として,米軍機の航空機騒音が受忍限度を超えているとして,米軍機の飛行の差止め等を求めるほか,民事特別法2条により損害賠償の請求をする事案である。
(1)普天間飛行場
普天間飛行場は,那覇市...
[解 説]
1 本件は,被告人が,2回にわたり,共犯者らと共謀の上,中国人を航空機に搭乗させる意図を秘して,共犯者の1名において,係員に当該共犯者名義の搭乗券を請求して交付を受けた行為が詐欺罪に問われた事案である。
その事案の概要は本決定理由の1項(1)に要約されているとおりであるが,被告...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,被告人が妻の連れ子である養女をして自己を相手に性交させたことが,児童福祉法34条1項6号にいう「児童に淫行をさせる行為」に該当するとして,同法違反(いわゆる児童淫行罪)で起訴された事案である。
原審において,養女の証人尋問が実施されたが,養女は核心部分...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,Xが,発明の名称を「X線撮影装置」とする特許出願に対する拒絶査定不服審判の請求について,特許庁が同請求は成り立たないとした審決の取消しを求めた事案である。
本願発明は,X線撮影装置に係る発明であり,撮影準備完了状態になると,X線の照射野を確認することを...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,Y(被控訴人)が共同研究報告書(平成16年度・17年度)を印刷発行し,北見市等へ頒布した行為について,X(控訴人)が,①Xが前年度の平成15年度報告書に関する著作権及び著作者人格権を有し,Yの上記行為がXの著作権(複製権)及び著作者人格権(同一性保持権)...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,ノンフィクション作家である控訴人Xが,被控訴人Yらに対し,大学又は日韓の人的・文化交流事業を目的とする財団法人であるYらにおいて,X執筆の日本語著作物に係る著作権を侵害した韓国語の著作物(本件韓国語著作物)を購入・所蔵し,設置する図書館等において,その閲...
[解 説]
1 本件は,アメリカ合衆国に居住するXが,その元妻であって,日本に居住するY1並びにその両親であるY2及びY3に対し,XとY1の間の7歳の子であるAをYらが不当に拘束していると主張して,人身保護法(以下「法」という。)に基づき,Aを釈放してXに引き渡すことを求めた事案である。なお...
[解 説]
1 本件は,アメリカ合衆国に居住するXが,その元妻であって,日本に居住するY1並びにその両親であるY2及びY3に対し,XとY1の間の7歳の子であるAをYらが不当に拘束していると主張して,人身保護法(以下「法」ということがある。)に基づき,Aを釈放してXに引き渡すことを求めたXの請...
[解 説]
1 本件は,共犯者らとともに闇金融業を営む被告人が,犯罪収益等の取得につき事実を仮装したなどとされた,貸金業法違反(無登録営業罪),出資の受入れ,預り金及び金利等の取締りに関する法律違反(高金利受領罪),組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(以下「組織犯罪処罰法」と...
〔解 説〕
1 事案の概要
被告人は,深夜,路上で警察官から挙動不審者として職務質問を受けたところ,覚せい剤の前科があることが判明したことなどから,警察官から,任意の採尿に応じるよう説得されたが,これに応じなかった。そこで,警察官は,被告人を現場に留め置き,その間に被告人の尿の強制採尿令状...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,Xが,発明の名称を「バッチ配送システムにおけるバッチの最大化方法」とする特許出願に対する拒絶査定不服審判の請求について,特許庁が同請求は成り立たないとした審決の取消しを求めた事案である。
本願発明は,バッチ配送システムにおける資材の配送を制御する方法に...
[解 説]
1 被告は,平成15年4月18日,「合成樹脂製窓材」という発明(本件発明)について特許登録を得たが,その特許請求の範囲の記載によれば,本件発明は,リサイクル樹脂による内層と,未使用の樹脂による外層とからなる断面四角形で中空の窓枠の材料に関するものであり,斜めに切断された断面を加熱...
株式会社甲を債務者とする債務名義に基づく「株式会社甲代理人弁護士乙」名義の口座に係る預金債権の差押えが認められなかった事例
[解 説]
1 本件は,スナックの客であった被告人が同店経営者であった女性を殺害したという殺人の事案であり,原審においては裁判員の参加する合議体により判決されたものである。
2 被告人は本件への関与を否定しており,被告人の犯人性を認定できる直接証拠も存在しないことから,間接証拠により被告人...
[解 説]
1 事案の概要
債権者(抗告人)が,株式会社甲を債務者とする再生債権者表正本を債務名義として,「株式会社甲代理人弁護士乙」名義の口座(以下「本件口座」という。)に係る預金債権の差押命令及び転付命令を求めて申し立てたところ,原決定が,当該預金債権が債務者の責任財産に帰属するもので...
[解 説]
本件は,併合罪中の自動車運転過失致死の事件において犯人性が争われた事案である。
本件の概要は次のとおりであるが,判文の第3の3「本件の概要」においても簡潔にまとめられているので参照されたい。
被告人は,長女の春子(当時15歳),二女の夏子(当時12歳)及び三女の秋子(当時2歳...