[解 説]
1 本件は,日本法人であるXが,外国法人であるAとの間で,化粧品(本件商品)の独占的販売代理店契約を締結し,その後,同契約を更新して取引を継続していたところ,Aが,同契約の更新を拒絶し,Xからの商品の発注に対して契約が終了したと主張して,商品の出荷を拒否する一方で,Y1と共同で本...
[解 説]
1 本件は,光学的文字読取装置(OCR)に関するパターン認識方法,同装置及び同辞書作成方法に係る発明の発明者である原告が,元使用者である被告に対し,平成16年法律第79号による改正前の特許法35条に基づき,原告が被告に承継させた上記発明に係る特許を受ける権利の相当対価の支払を求め...
[解 説]
1 本件は,原告が,更生会社の管財人である被告との間において,原告が更生会社のいわゆるスポンサーとなる契約(本件契約)を締結し,被告に対して保証金を支払ったところ,更生会社の損益見込み,修繕費等に関して被告から提供された情報が実際と著しく乖離していたから,本件契約は錯誤無効である...
[解 説]
1 本件は,外国人研修・技能実習制度を利用して中国から来日した原告らが,外国人研修制度の第2次受入れ機関である縫製会社(2社)において研修・技能実習を受けたところ,旅券・預金通帳等を取り上げられ,強制的に管理されたり,研修・技能実習双方の期間を通じて,最低賃金を下回る賃金で極めて...
[解 説]
1 本件は,有限会社Bに対して400万円を貸し付けた株式会社Xが,B社の当時の代表取締役であり,上記貸付けに係る貸金債務を連帯保証したYに対し,保証債務の履行を求めた事案である。Yは,「X社の実体は,株式会社Aの財務部門であって,独立の企業体ではなく,他方,B社は,A社を頂点とす...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,原告が,「Pink berry」の欧文字を標準文字で表してなり,指定商品を第25類「洋服」等とする被告の商標登録について,不使用を理由とする当該登録の取消しを求めたのに対し,本件審判請求が成り立たないとした特許庁の審決の取消しを求める事案である。
原告...
[解 説]
1 X1は,Yが開設する高等学校に入学し,陸上部に所属していたが,棒高跳びの練習中に跳躍に失敗し,左足関節前脛腓靱帯損傷の傷害を負った。X1は,その約3週間後に,陸上部の活動の一環として陸上競技大会に出場したところ,棒高跳び競技の跳躍中に空中でバランスを崩して落下し,第6頸椎を脱...
[解 説]
1 Xは,平成20年6月当時,町立中学校の教諭であり,同校の陸上部の顧問を務めていた者であるが,同月11 日,同校陸上部に所属する女子生徒に対して,本件セクハラ行為を行ったとして,本件懲戒免職処分を受けた。
そこで,Xは,本件懲戒免職処分には事実誤認の違法があるとし,Y(県)に...
[解 説]
1 ミャンマー国籍を有する外国人の男性であるXは,平成14年7月ころ,他人名義の旅券を用いて本邦に上陸した。Xは,平成18年2月に入管法違反容疑で現行犯逮捕され,有罪判決を受けた後,同年4月に,東京入管横浜支局入国審査官から入管法24条1号に該当する旨の認定を受け,口頭審理の請求...
[解 説]
1 事案の概要(なお,略称は,本判決の略称に従う。)
本件は,当時17歳の青少年であったA子と性行為をしたことについて,愛知県青少年保護育成条例(昭和36年愛知県条例第13号)違反の罪(いわゆる淫行処罰規定)により逮捕,勾留,公訴提起され,その後,無罪判決が確定した原告が,被告...
[解 説]
1 本件は,相手方の全部取得条件付普通株式4株(以下「本件株式」という。)を保有する株主であると主張する抗告人が,平成21年6月29日開催の定時株主総会及び普通株主による種類株主総会(以下「本件総会」という。)においてされた相手方発行の全部取得条項付普通株式の全部取得(以下「本件...
[解 説]
1 本件は,被告の設置する特別養護老人ホームにおいて介護・相談系列担当の副施設長をしていた原告が,必要性がないのに同系列から外されて教育研修センター長に配置転換され,さらに同センター職員に降格され,しかも不当に諭旨解雇されたなどと主張して,被告に対し,雇用契約上の権利を有する地位...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,原告が,ユーザーらとの間で,Aを販売店とし,リース物件を「A授業システム」等とするリース契約を締結し,保証人らとの間でリース契約上のユーザーらの債務につき連帯保証契約を締結したが,ユーザーらが月額リース料金の支払を怠り,期限の利益を喪失したことから,ユー...
[解 説]
1 本件は,組合X1及び会社X2が,不当労働行為救済命令等の再審査申立てに係る中央労働委員会(以下「中労委」という。)の命令について,国Yに対し,それぞれ当該命令の取消しを求めた事案である。
各種出版物の販売等を業とする株式会社X2は,高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(以下...
[解 説]
1 本件は,交通事故で重傷を負い,6年後に死亡した被害者Aの両親Xらが,加害者Y1及び保有者Y2に対して,被害者固有の損害に加え,6年間介護した費用等両親固有の損害を合わせて請求した事案である。事故状況及び障害の程度は,次のとおりである。Aは,平成15年2月早朝,千葉県内の信号機...
[解 説]
1 本件事案の概要
A,Y住宅供給公社は,平成4年12月,Aが東京都足立区内に新築する建物(本件建物)について,①Yが特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律(特優賃法)で定める特定優良賃貸住宅(特優賃住宅)として借り上げ,都民住宅として賃貸する,②Yは,A・東京都と協議の上,...
[解 説]
1 旅行関連業務等を業とするY会社の従業員であった亡A(当時56歳の男性)は,うつ病に罹患し,自殺した。そこで,亡Aの相続人(妻子)であるXらが,Yに対し,亡Aの上記自殺に関し,安全配慮義務違反による債務不履行又は不法行為があったとして,これらに基づく損害賠償を求めた。
Xらは...
[解 説]
1 本件は,1審原告会社(分譲別荘地の管理会社・受任者)が1審被告ら(分譲別荘地購入者である住民等・委任者)に対し,その分譲地域内の不動産の管理という事実行為を委任し,その対価として管理費を支払う旨の管理契約(準委任契約。以下「本件管理契約」という。)に基づき管理費の支払を求めた...