性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律3 条1 項3 号の要件について,未成年の子が婚姻したことにより成年擬制が及ぶため「現に未成年の子がいない」場合に該当するとして申し立てられた男から女への性別の取扱いの変更申立てが,法の趣旨に反し,申立権の濫用にあたるとして却下された事例
《解 説》
1 事案の概要
本件は,抗告人が,相手方に対する書籍の売買代金債権を被担保債権とし,動産売買の先取特権(民法311条5号)に基づく物上代位権を行使して,相手方の第三債務者に対する同一書籍の売買代金債権の差押えを求めたのに対し,抗告人と相手方との取引(本件契約)は書籍の売買契約とは...
《解 説》
1 刑事施設に収容されていた被告人の弁護人であったXは,刑事被告人から,「反省文を持参して公判で朗読したいが,お金がないので,便箋と封筒を差し入れてほしい」旨の要望を受け,刑事施設の担当者に対し,反省文を書いて公判に提出するとの目的を告げた上で,自ら持参した便箋7枚と封筒を差し入れ...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,A農協,C農協ほか二つの農協(以下「旧4農協」という。)が合併して新設された「B農協」の組合員であるXらが,合併に当たり,A農協の役員らと上記合併前の各農協との間には,A農協の貸倒引当金が過少に計上されていた場合,引当不足額を上記役員個人として「B農協」に...
《解 説》
1 事案の概要等
(1)平成19年法律第136号による改正前の放送法(旧放送法)33条1項は,総務大臣は,日本放送協会(被告NHK)に対し,放送区域,放送事項その他必要な事項を指定して国際放送を行うべきことを命じ,又は委託して放送をさせる区域,委託放送事項その他必要な事項を指定し...
《解 説》
1 本件は,YがXほか2名を被告として提起した前訴において,YのXほか1名に対する請求を認容するいわゆる欠席判決がされ,これが確定しているところ,Xが,前訴において,訴状等の訴訟関係書類がXの住所ではなく,Xと別居しているXの妻と息子(Xの妻ら)の住所(前訴送達先)において,X...
《解 説》
1 事案の概要及び争点(判示事項に関する部分に限る。)
本件は,被告西武鉄道株式会社(以下「被告西武鉄道」という。)が,その有価証券報告書及び半期報告書において,株式会社コクド(以下「コクド」という。)の所有する西武鉄道株の数を過少に記載するなどして,コクド所有の西武鉄道株の...
《解 説》
1 本件2つの決定は,いずれも,株式交換方法によるいわゆる三角合併に反対する株主からの株式買取請求,会社からの株式買取請求において,株式の買取価格が問題となった事案である。第1事件と第2事件の差は,第1事件においては個人株主が相手方となり,第2事件においては海外の投資ファンドが...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,財産開示手続実施の要件を定めた民事執行法(以下「法」という。)197条1項1号の「配当等」の該当性が問題となった事案である。
抗告人は,債務者の預金債権等につき強制執行をしたものの,その額が少なくて請求債権の満足を得られなかったことをもって,同項1号...
《解 説》
1 本件は,建物の賃借人であるXが,建物の転借人であるとするYに対し,賃料不払等を理由に同転貸借契約を解除したと主張して,同転貸借契約の終了に基づき,建物の明渡し並びに未払賃料及び賃料相当損害金の支払を求め(本訴請求),これに対し,Yが,Xは「ディズニー・ブランディング」を行う義務...
《解 説》
1 本件は,被告が有する「girls walker」との欧文字と「ガールズウォーカー」との片仮名文字を上下2段に横書きして成り,指定商品を第16類「印刷物」等とする登録商標(本件商標)につき,原告が,商標法4条1項15号に違反して登録されたものであると主張し,その指定商品中の「印...
パチンコ等遊技場に連れて来られた女児がその親の遊戯中に店外に出て交通事故で死亡した事故とパチンコ等遊技場の安全配慮義務
《解 説》
1 本件は,Y4の経営するパチンコ等遊技場である本件店舗で遊技中であったX1・X2夫婦が,本件店舗に赴く際に連れて来た同夫婦の子A(当時2歳)と,同じく本店店舗で遊技中であったY2・Y3夫婦が連れてきた同夫婦の子B(当時2歳)とが本件店舗内の休憩室あるいは店内で遊んでいた際,本件店...
《解 説》
1 千代田区内にギャラリーを設置しているXは,隣接地に地上16階の参議院新議員宿舎が建設される計画があることを知り,参議院事務局や国土交通省に電話で問い合わせたところ,同職員らは,Xの発言内容等を記録して一覧表(本件文書)にまとめ,上記議員宿舎建設に反対する者を含む住民らに対する対...
1 貸金業者が,借主に対し,期限の利益の喪失を宥恕し,再度期限の利益を付与したとした原審の判断に違法があるとされた事例(①事件) 2 貸金業者において,特約に基づき借主が期限の利益を喪失した旨主張することが,信義則に反し許されないとされた事例(②事件) 3 貸金業者において,特約に基づき借主が期限の利益を喪失した旨主張することが,信義則に反し許されないとした原審の判断に違法があるとされた事例(③事件)
《解 説》
1 本件は,産業廃棄物収集車の運転手として稼働していたXが,被告株式会社TBSテレビ(被告TBS)が企画及び制作する番組(本件番組)で,全国に生中継されていることを告げられずにインタビューされ,約2分間にわたって無断で顔や作業の様子等を全国に放送されたことから,肖像権やプライバシー...
《解 説》
1 本件は,被告人(当時60歳)が,通勤途中の電車内で,女子高校生Aに対して痴漢行為をしたとして,強制わいせつ罪に問われた事案である。被告人は,捜査段階から一貫して犯行を否認していたが,1審判決は,被告人から痴漢被害を受けたとするAの供述内容は,当時の心情も交えた具体的,迫真的なも...