《解 説》
1 本件は,原告が,被告らと共同で執筆して医学雑誌に投稿した遺伝子組み換えマウスに関する論文(以下「本件論文」という。)について,被告らが記者会見(以下「本件記者会見」という。)を開いて,原告(氏名は伏せられていたが,容易に原告を特定できる。)が本件論文のデータの重複を一部意図...
《解 説》
1 事案の概要
原告は,被告ら両名が,原告商品(ペットボトル入りの烏龍茶である。)を示すものとして周知かつ著名な原告商品表示(別紙原告商品表示目録の写真のもの)と類似の被告ら商品表示A(別紙被告商品表示目録1記載のもの)及び被告ら商品表示B(別紙被告商品表示目録2記載のもの)...
債務者につき破産手続開始決定がされた後,破産管財人が抗告人の債務者に対する債権差押命令の執行手続の取消しを上申したことを受けて,執行裁判所が同債権差押命令を取り消した原決定を是認した事例
《解 説》
1 抗告人は,債務者に対する執行力ある判決正本に基づいて,債務者の第三債務者に対する敷金返還請求権の債権差押命令の申立てをし,平成5年9月1日,差押命令が発令されていたが,債務者について,平成20年9月19日,破産手続開始決定がされ,破産管財人が上記債権差押命令申立事件につき,執行...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。北海道後志地方所在の町である原告は,昭和55年にA診療所を開設して医師である被告に診療業務を委託していた。同診療所は保険医療機関に指定され,被告は,保険医の登録を受けていたほか,二つの特別養護老人ホーム(特養ホーム)の配置医師(平成11年3月3...
《解 説》
1 本件は,片側3車線の国道において,被告人がワンボックスカーを運転して第2車線を進行していたところ,前方の第1車線から青色乗用車が第2車線に進出してきたことから,これを見た被告人が第3車線に進出したところ,後方から第3車線を自動二輪車で進行してきた被害者に急制動を余儀なくさせて自...
《解 説》
本件は,被告人が,自己の借金の返済のため,妻(当時59歳)にかけていた生命保険の死亡保険金,妻及び養母(妻の実母,当時84歳)に係る搭乗者保険金(自動車保険)を取得する目的で,夕方,漁港において,殺意をもって,妻と養母が同乗した乗用車を運転して海中に転落させ,被告人のみが海中に...
《解 説》
1 本件は,Yが,特許庁の担当職員の過失により本件質権設定登録が受付の順序に従ってされず,本件質権の効力が生じなかったために,本件債権の回収をすることができなくなって損害を被ったと主張して,Xに対し,国家賠償法1条1項に基づき,3億3000万円(内金3000万円は弁護士費用)の...
会計帳簿等の閲覧謄写請求に関する最高裁決定 株主から会社に対する会計帳簿等の閲覧謄写請求に対し,会社がこれを拒絶するための要件としては,当該株主が会社と競業をなすものであるなどという客観的事実のみで足り,主観的要件までは不要とされた事例
情報公開法に基づく行政文書の開示請求に対する不開示決定の取消訴訟において,不開示とされた文書を検証の目的として被告にその開示を命じることの可否
《解 説》
1 本件の本案訴訟は,Xが,行政機関の保有する情報の公開に関する法律(以下「情報公開法」という。)に基づき,外務省の保有する米軍ヘリコプター墜落事故に関する行政文書の開示を請求したところ,外務大臣から,原決定別紙不開示文書目録記載の文書等(以下「本件不開示文書」という。)につき...
《解 説》
1 本件は,Xが,Yの親会社であるA社の株主として,商法(平成17年法律第87号による改正前のもの。以下「旧商法」という。)293条の8第1項に基づき,Yの会計帳簿等の閲覧謄写の許可を求めた事案である。同条2項は,同法293条の7(以下「本条」という。)第2号に掲げる事由がある...
《解 説》
1 本件は,旧軍人として戦病死した亡夫の妻である原告が,昭和28年4月分以降の公務扶助料(恩給)の受給権を有していたが,昭和18年に亡夫が原告に無断でした協議離婚の届出により亡夫の戸籍から除籍されていたため,長年にわたり公務扶助料の支給を受けられず,平成17年に至り,亡夫との離婚無...
公立学校教員が,再雇用・再任用職員の採用選考において,卒業式の国歌斉唱の際に起立斉唱するよう命じる校長の職務命令に違反したことにより戒告処分を受けたことを理由に不合格とされたことについて,教育委員会に裁量権の逸脱・濫用があるとして,国家賠償請求が認容された事例
《解 説》
1 本件事案の概要
Xは,昭和49年4月1日,東京都教育委員会(都教委)により,Yの公立学校教員に採用され,平成19年3月31日に定年退職した。平成16年3月1日,校長から,東京都教育庁の平成15年10月23日付け「入学式,卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について(...
《解 説》
1 本件本訴請求は,賃貸借契約に基づき賃貸人Y1から建物の引渡しを受けてカラオケ店を営業していた賃借人Xが,同建物に発生した浸水事故により同建物で営業することができなかったことによる営業利益喪失の損害を受けたなどと主張して,Y1に対して債務不履行又は瑕疵担保責任に基づく損害賠償...
[解 説]
1 訴外Aは,石垣市字川平山原の土地に,7階建ての賃貸マンションの建築を計画(以下「本件建築計画」という。)し,沖縄県八重山支庁の建築主事に対し,建築確認申請(以下「本件確認申請」という。)をした。
そこで,本件マンションの敷地の近隣住民であるXらは,本件確認申請に対して建築確...
《解 説》
本裁判例は,アメリカ合衆国に在住して,銃器の愛好家向けに,銃器関連品を日本に輸入販売する事業を営んでいた日本人男性の被告人が,その営業の一環として行った輸入行為が,銃砲刀剣類所持等取締法(以下「銃刀法」という。)31条の11第1項2号のけん銃部品輸入罪(同法3条の5違反の罪)等...