《解 説》
1 本件は,被告が国の補助金による生活保護支援システムの導入を予定していたことに乗じ,被告の職員が,原告に対し,前記システムに関連する機器について,架空のリース契約の締結を持ち掛け,原告からリース物件の売買代金相当額を騙し取ったとして,原告が,被告に対し,使用者責任に基づき,損...
《解 説》
1 原告は,弁護士である被告らに対し,賃料減額に関する紛争の法的処理を委任し,着手金を支払っていた者である。しかし,原告は,被告らに対し,上記紛争の処理が終了する前に,代理人を別の弁護士に変更したいと申し出て,被告らはこれを了承し,上記委任契約は終了するに至った。
本件は,上...
《解 説》
1 事案の概要(判示事項に関するものに限る)
Xは,音楽市場調査等を業とする株式会社である。Yは,音楽等の分野で評論活動を行っているジャーナリストである。
Xは,訴外Aの発行する月刊誌の記事(以下「本件記事」という。)に掲載されたYのコメント(以下「本件コメント」という。)...
《解 説》
1 本件は,被告人が,覚せい剤密売組織における売り子として稼働し,業として行う覚せい剤等の営利目的譲渡行為を幇助した事案である。被告人は,関与した個々の販売において実行行為を行っているが,業とする行為の中では地位が低いとみられたのか,共同正犯ではなく幇助犯として起訴された。事実...
《解 説》
1 事案の概要
(1) 本件は,都心の一等地にある老朽化した建物の明渡訴訟である。
Xは,東京都千代田区飯田橋に所在する土地(本件土地)及び建物(本件建物)の所有者である。本件建物は,昭和4年ころ築造された,木造3階建て共同住宅であり,昭和44年に国からA,平成2年にAの相...
[解 説]
1 Xは,発明の名称を「ナイフの加工装置」とする特許権(平成11年1月22日設定登録。以下「本件特許権」という。)の特許権者である。Y1は,自動刃曲加工システム(以下「Y製品」という。)を製造,販売し,Y2はこれをY1から購入して販売している。
Xは,本件特許権に基づき,Yらに...
《解 説》
1 本件は,A刑務所に在監中のXが,同刑務所の受刑者の投稿作品を掲載する所内誌に掲載された小説がXの犯した事件を題材とし,かつ,同事件の被害者であるBを侮辱し,BやXについて虚偽の事実を記載したものであるのに,A刑務所の職員が同所内誌を被収容者等の閲覧に供し,さらに,Xの回収要...
《解 説》
1 本件は,長年にわたり公衆の通行の用に供されてきた本件土地の所有者であるYが,同土地上に建物とアルミ製の門扉などを設置し(別紙図面参照),本件土地を封鎖して通行ができない状態にしたところ,本件土地の周辺に店舗や住居を構えるXらにおいて,明示又は黙示の通行地役権が設定された,通...
《解 説》
1 本件は,大動脈弁閉鎖不全のためA大学医学部附属病院(以下「本件病院」という。)に入院して大動脈弁置換術(以下「本件手術」という。)を受けた乙川一郎が本件手術の翌日に死亡したことについて,一郎の相続人である原告ら(控訴人,被上告人)が,本件手術についてのチーム医療の総責任者で...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。
(1) Xら289名は,平成16年10月13日当時西武鉄道株式を所有していた株主である。Y1(西武鉄道)は,鉄道事業等を目的とする会社であり,東京証券取引所市場第1部に上場していた会社である。K社(コクド)は,不動産の所有等を目的とする...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。
(1) Xらは,厚生年金保険法等に基づき設立された各種年金基金等から,将来の年金給付の原資となる資産等を合同して運用する年金投資基金信託口を受託し,あるいはその受託者から再信託を受け,機関投資家として,各年投口に係る信託財産を所有し,管...
《解 説》
1 本件は,Yに対して既に確定判決を得ているXがY所有の不動産に対して申し立てた仮差押えを不適法として,当該申立てを却下した原決定に対してXが抗告を申し立てた事案である。
2 原決定がXの本件申立てを却下した理由は,Xにおいて,債務名義となる前記確定判決がYに送達され,かつ,...
《解 説》
1 本件は,本件不動産を競売手続で買い受けたXが,当該不動産の占有者であるYに対する民事執行法83条所定の引渡命令を申し立てた事案である。Xは,引渡命令を申し立てる前提として,既に買受代金を納付していて,かつ,当該申立ては代金納付の日から同条所定の6か月の期間内に申し立てられて...
《解 説》
1 本件は,被告人が,約12年前に塗装工として勤めたことがある塗装店に出向き,当時62歳の同店の経営者に対し,同店内及び同店前の路上において,その顔面及び頭部を手けんで数回殴打する暴行を加え,同人をしてその頭部を路面等に打ち付けさせ,約1週間後に搬送先の病院において外傷性くも膜...
《解 説》
1 原告ら(X)が所有し,居住するマンション及びその敷地の場所は,東京都(Y)が平成6年4月19日に決定した都市計画(以下「旧都市計画」という。)において,A街区中の「A―5地区」(以下「旧A―5地区」という。)に属していたが,Yが同18年1月23日に都市計画法12条の5第3項...