《解 説》
1 本件は,元海上自衛隊員Aの自殺事件につき,その両親であるX1及びX2がAの先輩であった海上自衛隊員Y1に対して損害賠償を,また,国Y2に対して国家賠償を求める本案訴訟において,XらがY2に対して文書提出命令を申し立てた事案であるが,原審は,Xらの本件申立てに係る文書の一部に...
《解 説》
1 本件は,大阪市内に居住していたA(承継前被上告人。当時76歳)運転の普通自動二輪車(以下「A車」という。)と加害者であるB運転の原動機付自転車(以下「B車」という。)とが衝突した事故について,Aが,B車を被保険自動車とする自動車損害賠償責任保険(以下「自賠責保険」という。)...
《解 説》
1 本件は,Xが,渡航先から帰国する際に携行していた写真集について,東京税関成田税関支署長から関税定率法(平成17年法律第22号による改正前のもの。以下同じ。)21条1項4号所定の輸入禁制品に該当する旨の通知(以下「本件通知処分」という。)を受けたため,上記写真集が同号に規定す...
外務省機密漏えい事件についての謝罪文交付・慰謝料請求訴訟控訴審判決 1 時効停止の規定を手掛かりとして民法724 条後段の効果を制限するための要件 2 有罪判決を受けた者からの検察官の再審請求権不行使の違法を理由とする国家賠償請求の可否(消極)
《解 説》
1 本件は,いわゆる「外務省機密漏えい事件」に関し,日米間の沖縄返還交渉に係る秘密文書の漏示をそそのかしたとして国家公務員法違反の罪により有罪判決を受けたXが,平成12年ないし平成14年の米国公文書の公開等によりX(元記者)を有罪とした刑事事件判決が誤判であったことが明確になっ...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,被告の従業員であった原告が,被告に対し,被告在職中に他の従業員と共同でした職務発明に係る特許を受ける権利について,その共有持分を被告に承継させたとして,平成16年法律第79号による改正前の特許法35条3項に基づき,その承継の相当の対価を求めた事案である...
《解 説》
1 本件は,福井県(以下「県」という。)の住民である被控訴人Xらが,県の平成6年4月から平成9年12月までの旅費の支出について,架空の旅費に係る違法なものがあり,これにより県が損害を被っているとして,地方自治法(以下「法」という。)242条の2第1項4号に基づき,県に代位して,...
《解 説》
本件は,甲,乙,丙の3名が共謀の上,同じ暴力団組織に属するA及びBを殺害して金品を強取しようと企て,けん銃3丁をこれらと適合する実包18発と共に携帯して所持した上,Aに対し,乙において,上記けん銃のうちの1丁で実包1発を発射し,Aの頭部に命中させ,Bに対しても,乙において,同け...
[解 説]
1 本件は,被告の開設する病院において受けた治療によって予期しない後遺症の残った原告が,治療が不首尾に終わった経過・原因等について被告が説明する際に診療録等を開示しなかったことが,診療契約上のてん末報告義務違反に当たるなどと主張して,診療契約の債務不履行又は人格権侵害の不法行為に...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,原告がその所有地から公道に通じる通路(以下「本件通路」という。)について,東大阪市長による一括指定により,建築基準法42条2項本文のいわゆる2項道路に該当すると主張して,本件通路に対する2項道路指定処分の存在確認を求めた事案であり,判示事項に関係のある...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。Xは,平成9年7月から同10年8月にかけて7回にわたり合計1万1000株の西武鉄道株式(以下「本件各株式」という。)を1株5910円から4550円の価格で購入した。西武鉄道株式は,平成16年12月17日,上場廃止処分を受け,同株式は大幅に下...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,松本市の住民が,学校法人Aが所有する土地建物(本件土地建物)について,その一部に対してされた免除措置が違法であると主張してその免除措置の取消しを求めるとともに,本件土地建物の固定資産税及び都市計画税の賦課徴収を怠る事実の違法確認を求め,また,市による学...
《解 説》
1 爆発物取締罰則は,3条において,1条の目的すなわち治安を妨げ又は人の身体,財産を害する目的をもって爆発物やその使用に供すべき器具を製造,輸入,所持等した者を3年以上10年以下の懲役又は禁錮に処し,6条において,爆発物を製造,輸入,所持等した者が上記目的でしたものでないことを...
《解 説》
1 本件は,Xが,Yに対し,所有権に基づき,X所有の不動産に設定された抵当権設定登記の抹消登記手続を求める本訴を提起したところ,Yが,当該抵当権の被担保債権として,Xに対する貸付金債権を有している,または,Yに対する第三者の借入金債務をXが連帯保証しており,Xに対する連帯保証債...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,原告が手掌多汗症の治療のため,内視鏡下両側胸部交感神経焼灼手術(本件焼灼術)を施行した後に四肢麻痺及び意識不明の常況に陥ったことについて,原告(成年後見人が選任されている。)が,本件手術において医師の診療契約上の義務違反があったために,血管が損傷され,...