《解 説》
1 ①事件について
本件は,弁護士であり,国会議員でもある被告人Aが,(1)約6年間にわたり,弁護士資格のないBや同人が雇った事務員が,45回にわたって,自動車等の交通事故による被害に関し,自動車損害賠償保障法あるいは任意保険契約に基づく損害賠償の請求や示談交渉等の法律事務を...
《解 説》
本件は,自動車による通行を前提とする囲繞地通行権の成否について判断するために考慮すべき事項を判示した最一小判平18.3.16民集60巻3号735頁,判タ1238号183頁の差戻後の控訴審判決である。
事案の内容,殊に権利関係及び訴訟経過は複雑であるが,本判決の理解に必要な限度...
《解 説》
1 Xは,平成13年分の所得税に係る確定申告書を提出しなかったところ,税務署長は,Xに対し,株式を譲渡した譲渡所得があるとして,同年分の所得税に係る決定処分及び無申告加算税賦課決定処分をした。
そこで,Xは,株式譲渡当時,日本国内に住所を有していなかったと主張し,これらの処分...
《解 説》
1 事案の概要
(1) X(反訴原告)は,共済制度を運営するY(反訴被告)との間で,家財保障共済契約(本件共済契約)の単身入居コースに加入した。本件共済契約には,個人賠償責任保障特別約款(本件約款)が付されており,本件約款には,以下の定めがある。
ア Yは,「被共済者が日本...
《解 説》
1 原判決が認定した犯罪事実は,被告人が,共犯者7名と共謀の上,故意に自動車による交通事故を作出し,保険会社から保険金名下に金員を詐取しようと企て,平成17年8月10日,被告人がレンタルリース会社から借り受けた普通貨物自動車を運転し,共犯者Aが運転し他の共犯者らが同乗する普通乗...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,原告が,①被告社団法人共同通信社(以下「被告共同通信社」という。)が発信するインターネット上のウェブサイトに掲載された記事,②被告株式会社上毛新聞社が発行する上毛新聞に掲載された被告共同通信社が配信した記事,③被告株式会社静岡新聞社が発行する静岡新聞に...
《解 説》
1 本件事案の概要は,以下のとおりである。
(1) 警察官は,午前1時55分ころ,警察車両で警ら中,被告人車両が一時的に蛇行運転とも取れる動きをしたことなどから,無免許運転,酒気帯び運転の疑いを抱き,規制品等所持の可能性もあると考えて,被告人車両を道路端に停止させ,所持品検査...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,公園など公共の場所における暴走族等による集会等を規制する広島市暴走族追放条例(以下「本条例」という。)の罰則規定の合憲性が争われた事案である。
(1) 広島市では,祭礼等のイベントや週末などに「特攻服」と呼ばれる服装をした多数の暴走族集団が市内の広場...
《解 説》
本件は,いずれもミャンマー国籍を有する被控訴人らが難民に当たると主張して,退去強制令書発付処分の無効確認,難民の認定をしない処分及び在留特別許可をしない処分の各取消し(①事件)を,難民の認定をしない処分の取消し(②事件)をそれぞれ求めた事案である。
原審は,いずれの事案につい...
《解 説》
1 本件は,Xの妻であるAが,Aの実弟であるBのために同種末梢血幹細胞移植のドナーとなるにつき,Y1が設置するC病院において顆粒球コロニー刺激因子製剤の投薬を受け,末梢血幹細胞採取を実施された際,C病院のY2医師には診療ガイドライン遵守義務違反及び説明義務違反があり,Y3(有限...
《解 説》
1 本件は,債権者が債務名義に基づき債務者の銀行に対する預金債権を差し押さえた事案である。債権者は,B銀行ほかの預金債権につき請求債権を割り付けて差押えを申し立てたが,その際B銀行の預金債権について「複数の店舗に預金債権があるときは,本店,次いで別紙記載の支店の順位による」と指...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,日本に語学留学のために滞在していたA(大韓民国国籍。1976年〔昭和51年〕12月*日生。)が,平成13年10月10日,一色会の下部組織四谷組の組長四谷正夫並びにその構成員である被告森田昭夫,被告葉山和男及び被告枝川大也に,同組の組員であるEを殺害した...
《解 説》
1 本件は,被控訴人(原審被告)による貯金債権への差押えにより同債権を喪失した控訴人(原審原告)が,同債権は年金を原資とするから差押禁止債権に当たるとして,不当利得又は不法行為に基づき,被控訴人が弁済を受けた金員等の支払を求めた事案である(なお,本件は,控訴人が代理人弁護士に訴...
《解 説》
1 本件は,X1(夫)の妻でX3(母)の子であるAが平成15年10月にY1町が設置運営する病院において帝王切開によりX2(男児)を出産した後,頻呼吸となるなど容態が急変して翌日未明に死亡したことについて,Xらが,担当医師であるY2の帝王切開時の術創の縫合不全により出血を招来した...
《解 説》
1 本件は,原告が,外務大臣に対し,特定の国会議員が訪米した際に在米日本大使館が行ったすべての会食及び供応に関する支出証拠等の行政文書の開示を請求したが,外務大臣が,行政機関の保有する情報の公開に関する法律(以下「情報公開法」)8条に基づき,本件文書の存否を明らかにしないで,同...