《解 説》
1 本件は,亡A作成の遺言公正証書による受遺者である原告が,亡Aから財産管理を委ねられていた弁護士である被告に対し,被告が亡Aの遺産である預貯金から取得した2108万9360円から被告が取得すべき弁護士報酬額を控除した残金について,支払を求めた事案である。
2(1) 被告は,...
《解 説》
1 本件は,九州地区に存在した炭鉱で粉じん作業に従事したことによってじん肺にり患したと主張するXら(元従業員本人又は承継人)が,炭鉱を経営していたY1(会社)に対し,雇用者として,坑内作業場における適切な粉じん対策を講じるなどして従業員がじん肺にり患し又は増悪させることがないよ...
《解 説》
1 本件は,被告人が,被害者が同居女性を騙してその資産に損害を与え,その一部を着服したと思い込み,怒りと憎しみを募らせ,死んでも構わないとの気持ちから,被害者に対し,主観的には鞘が外れていると思っていた鞘付きのくり小刀で突き,さらに,鞘の外れた同くり小刀で被害者の顔面を刺すなど...
1 株主平等の原則の趣旨は株主に対して新株予約権の無償割当てをする場合に及ぶか(積極) 2 株主に対する差別的取扱いが株主平等の原則の趣旨に反しない場合 3 特定の株主による経営支配権の取得に伴い,株式会社の企業価値がき損され,株主の共同の利益が害されることになるか否かについての審理判断の方法 4 株式会社が特定の株主による株式の公開買付けに対抗して当該株主の持株比率を低下させるためにする新株予約権の無償割当てが,株主平等の原則の趣旨に反せず,会社法247条1号所定の「法令又は定款に違反する場合」に該当しないとされた事例 5 株式会社が特定の株主による株式の公開買付けに対抗して当該株主の持株比率を低下させるためにする新株予約権の無償割当てが,会社法247条2号所定の「著しく不公正な方法により行われる場合」に該当しないとされた事例
《解 説》
本件は,朝鮮民族の舞踊,声楽,楽器演奏等の舞台公演を行っているA歌劇団の公演を主催するための活動をしている団体が,その公演を実施するため仙台市から市民会館の使用許可を受けたが,その後,右翼団体等の妨害行為等により市民会館の管理等に支障を及ぼすおそれがあるとの理由で仙台市から使用...
《解 説》
1 本件は,Y(東証二部上場)の株主であるXが,Yに対し,Yによる新株予約権の無償割当て(会社法277条)を仮に差し止めることを求める仮処分事件であり,問題となるのは,YがXによる株式公開買付けに対応するために新株予約権の無償割当てをすることが,株主平等の原則等に反し法令等に違...
《解 説》
1 本件は,メジャーリーグ所属の球団「シカゴ・カブス」のロゴと同一形状の本願商標と引用商標とは,外観及び観念の差異を考慮してもなお,称呼において類似するから,本願商標は,商標法4条1項11号に該当するとした拒絶審決の取消訴訟である。
本願商標は,肉太の円輪郭中に,これとほぼ同...
《解 説》
1 本件は,被告人が,IDとパスワードにより会員のみに利用が制限されたインターネットオークションを運営管理するヤフーのサーバーコンピューターに対し,3名の会員のID及びパスワードを盗用して合計100回にわたり不正アクセスをしたという不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反(3条...
《解 説》
1 本件は,①被告人が共犯者らとともに,パチンコ店でパチスロ遊技機(回胴式遊技機)のロムを取り外し,代わりに不正ロムを取り付けていた際,それを店長らに発見されて逮捕されそうになったため,店長や店員ら3名に暴行を加えて傷害を負わせたという強盗致傷(事後強盗)と,②別のパチンコ店に...
《解 説》
1 AはX所有の甲地とB所有の乙地及び丙地を各賃借人からそれぞれ転借し,甲地と乙地及び丙地の上に跨る一棟の丁建物を所有してショッピングセンターとして使用してきたが,経営に行き詰まり民事再生手続の開始決定を受けた。Aの管財人に選任されたYは再生手続の換価業務として丁建物を売却する...
市町村職員を組合員とする健康保険組合に対し市が組合規約に基づく保険 料の事業主の負担金として保険料額の 2 分の 1 を超える負担金を支出した ことが違法な公金の支出に当たらないとされた事例
《解 説》
1 道路交通法(法)及び同法施行令(令)は,免許の取消し又はその効力の停止の処分の基準の一部としていわゆる点数制度を採用している。同制度は,交通法規に違反した運転者,特に道路交通上最も危険度が高いと考えられる常習的な違反運転者を的確に把握し,これに対し適正かつ効果的な改善措置を...
《解 説》
1 出版社Y1は,Y2が執筆した本件記事を掲載した週刊誌Aを発行した。本件記事は,X1名義で多数のマンションが登記されている事実等を前提として,X1の個人資産との区別が不明確である旨批判している。本件は,政党X2とその党首であるX1が,出版社Y1,執筆者Y2,Aの発行人Y3,A...
《解 説》
1 本件は,建設会社の代表取締役社長であった被告人が,同社が建築を請け負い施工したホテル(以下「本件ホテル」という。)の構造設計にかかる構造計算書が改ざんされていることを知り,建築基準法に規定する構造計算方法によって安全性が確認されていないことを認識するに至りながら,これを知ら...
《解 説》
1 法令の定め
略称:廃棄物の処理及び清掃に関する法律を以下「法」といい,平成9年法律第85号を以下「平成9年改正法」,同法による改正前の法を以下「平成7年法」,平成12年法律第105号を以下「平成12年改正法」,同法による改正前の法を「平成9年法」,平成13年法律第66号に...
《解 説》
1 本件公訴事実の要旨は,被告人が,共犯者と共謀の上,営利の目的で,マレーシアから覚せい剤2276.02グラムをスーツケースに隠匿して本邦に輸入し,税関検査を通過して関税法上の輸入してはならない貨物である覚せい剤を本邦に輸入しようとしたが,税関職員に発見されたため,その目的を遂...
《解 説》
本件は,テレビ局のニュース報道による名誉毀損及び肖像権侵害の成否が問われた事案であり,その経緯は,およそ次のとおりである。
Aは,心房中隔欠損症と肺動脈弁狭窄症を有しており,平成13年3月,B大学病院において心臓手術を受けたが,その際,Xは人工心肺装置の操作を担当した。Aは手...
《解 説》
1 地方税法73条の7は形式的な所有権の移転等に対する不動産取得税の非課税を定めているところ,平成19年3月30日法律第4号による改正前の地方税法73条の7第4号は,「委託者のみが信託財産の元本の受益者である信託により受託者から元本の受益者に信託財産を移す場合における不動産の取...