《解 説》
1 本件は,Y1会社とY2~Y9が提起済みの訴訟事件(以下「第1事件」という。)を一審の途中から受任した弁護士Xが,Yらに対し,報酬金の支払を請求する本訴と,Y1会社が,Xに対し,Xに委任した別の訴訟事件(以下「第2事件」という。)においてXの訴訟活動に債務不履行があったなどと...
《解 説》
1 本件は,不当利得返還請求事件において,民法703条所定の「損失」の発生の有無が争われた事案である。
2 Aは,X銀行に対し,定期預金債権等合計約4437万円の預金債権を有していたところ,平成10年3月に死亡した。Aの相続人は,前夫との間の子であるBと後夫との間の子であるY...
《解 説》
1 商標法47条(以下「47条」という。)は,商標登録の無効理由のうち同法4条1項15号(以下「15号」という。)違反を含む一部のものにつき,商標権の設定の登録の日から5年を経過した後は無効審判を請求することができないと規定する。この期間は,講学上,「除斥期間」と呼ばれる。本件...
《解 説》
1 本件は,固定資産課税台帳に登録された基準年度に係る賦課期日における土地の価格についての固定資産評価審査委員会の決定(以下「審査決定」という。)の取消訴訟であり,審査決定を違法として取り消す場合の取消しの範囲が問題となった事件である。
本件の事実関係等の概要は,次のとおりで...
《解 説》
1 本件は,高齢の父の介護に当たっていた1審原告が,1審被告市の支給する市介護慰労金,1審被告県の支給する県介護慰労金及び国の支給する臨時介護福祉金に関し,1審被告市及び同1審被告に事務委託をしていた1審被告県に対し,①1審原告が受給申請をし,受給要件も満たしていたのに市介護慰...
《解 説》
1 本件は,「公立図書館において閲覧に供されていた図書が,図書館職員の個人的な好みによって廃棄されたことにより,著作者としての人格的利益を侵害された」などと主張して,当該図書の著作者らが,公立図書館を設置する地方公共団体に対し,国家賠償を求めた事件である。
2 事実関係の概要...
《解 説》
1 本件は,Yに土木工事のために運転手付きで建設重機を貸し出すなどしたXが,Yに対し,その未払となっているとする代金等及びこれに対する遅延損害金(これらを併せて「本件代金等」という。)の支払を求めた事案である。
2 1審は,Yに本件代金等として約123万円及びこれに対する遅延...
《解 説》
1 本件は,北九州市(以下「市」という。)の区域内に事務所を有する権利能力のない社団であるX(上告人)が,旧北九州市情報公開条例(以下「本件条例」という。)に基づき,市長ほか本件条例所定の実施機関であるYら(被上告人ら)に対し,平成7年度の市の局長ないしこれに準ずる職員の交際費...
《解 説》
1 本件は,証券取引により巨額の損失を被ったXが,証券会社であるYに対し,Yの担当者によるオプション取引の勧誘行為は適合性の原則に違反するものであったなどと主張して,不法行為による損害賠償を求めた事案であり,その事実関係の概要は,次のとおりである。
Xは,水産物の卸売り等を業...
《解 説》
1 商標法10条は,「商標登録出願の分割」について規定している。これは,例えば,A,Bを指定商品又は指定役務(以下「指定商品等」という。)とする商標登録出願をした者がある場合,その者は,その指定商品等の一部である,例えば,Aを指定商品等とする新たな商標登録出願とすることができ,...
《解 説》
1 本件は,第三者異議の訴えに法人格否認の法理が適用されるかどうかが問題となった事件である。
2 事実関係の概要は,次のとおりである。
(1) Yらは,A社が開場した本件ゴルフ場に設けられた本件ゴルフクラブに入会し,それぞれ1200万円の会員資格保証金を預託していたものであ...
《解 説》
1 本件は,名古屋市(以下「市」という。)の住民であるXが,名古屋市公文書公開条例(昭和61年名古屋市条例第29号。以下「本件条例」という。)に基づき,Y(市長)に対し,名古屋市土地開発公社(以下「公社」という。)が市の委託により将来市に譲渡することを予定して先行取得を行い保有...