《解 説》
一 本件は、大阪市公文書公開条例(昭和六三年大阪市条例第一一号、以下「本件条例」という。)が個人情報を非公開情報として定める規定(六条二号)の解釈適用をめぐって争われた事件である。本件条例は、行政機関の保有する情報の公開に関する法律(情報公開法)の制定以前に制定されたいわゆる旧...
《解 説》
一 本件は、不動産競売の入札の手続において、入札価額欄の記載に不備のある入札書による入札の効力が問題とされた許可抗告事件である。
本件の不動産競売事件においては、最低売却価額を二三〇四万円と定めた上で、期間入札が実施された。入札をしたのは、抗告人X及びYの二名であった。Yの入...
《解 説》
1 Xは,プロのイラストレーターであるが,世界の名所旧跡を横長に描いた図柄(原告イラスト)を創作したこと,広告代理店であるY2は,Y1の委託を受けて,原告イラストに依拠した被告イラストを新聞広告として掲載したが,同掲載行為は,原告イラストの複製行為などに該当することを主張して,...
《解 説》
1 本件は,亡Aの本件遺言で遺言執行者として指定されているXが,遺言書に亡Aの遺産として記載されている本件株式は,その一部がYほか数名の名義となっているが,Yほか数名に帰属する実質株ではなく,いずれもAが所有する名義株であったから,現在,亡Aの遺産として,その全部を前記遺言によ...
《解 説》
1 Aは,夫Bから生前に採取し冷凍保存されていた精子を,Bの死後に用いて体外受精を受け,Xを出産した。本件は,Xが,検察官Yを被告として,Bの子であることを認知するよう求めた事案である。
近時,生殖補助医療技術が急速に進歩し,我が国においても,配偶者間人工受精(AIHArti...
《解 説》一 本件は、遺産分割の審判に対する即時抗告期間が争われた許可抗告事件である。
本件の被相続人には、相続人が七名おり、このうち四名が残りの三名を相手方として遺産分割の調停を申し立てたが、不調となり、審判に移行した。相手方の一人である抗告人Xは、残りの六名を相手方として、寄与分を定め...
《解 説》
1 本件は,食道がんの手術の際に気管内に挿入された管を手術後に抜かれた患者が,進行性のこう頭浮しゅにより,上気道閉そくを起こして呼吸停止,心停止に至ったことなどにつき,担当医が気道確保のための適切な処置を採ることを怠った過失があることなどを理由として提起された損害賠償請求事件で...
《解 説》
一 本件は、建売住宅を購入したXらが、購入した建物の瑕疵を主張して、建築士事務所Yに対し損害賠償を求めた事案である。なお、Xらは、本件建物の売主B(本件建物の建築主兼施工者でもある。)との関係では、売買契約の解除による代金返還、瑕疵担保責任又は不法行為に基づく損害賠償を請求して...
《解 説》
1 本件は,故Aの遺産相続を巡り,同人の二男であるXが,三男であるYに対し,Yが故Aから遺贈を受けた土地につき,遺留分減殺請求権を行使し,Xに帰属したと主張する持分の移転登記を求めた事案である。故Aの遺産は,①徳島の土地,②本件土地,③本件宅地,④本件宅地上の本件住宅のうち持分...
《解 説》
一 本件は、XがYらからそれぞれ約束手形の振出を受けたとして、同各手形金及び手形法所定の利息金の支払を、手形訴訟により求めた事案であり、Xの支店に登記された支配人により訴訟提起されたものである。
判決の事実認定によると、Xは、いわゆる商工ローン業者で、中小・零細事業者に対する...
《解 説》
1 事案の概要
医師であるXが,Y県の知事に対し,医療法(平成9年法律第125号による改正前のもの)7条1項に基づく病院開設許可申請をしたところ,知事及び担当職員らが,①同申請に係る申請書を受理せずに6回にわたって返戻を繰り返して審査及び許可を遅延させたこと,②法律上添付が必...
《解 説》
1 本件は,公務員の出勤簿に記録された情報が情報公開条例所定の非開示情報である個人に関する情報に当たるかどうかが問題となった事件である。
富山県(以下「県」という。)の住民であるX(被控訴人,被上告人)は,旧富山県情報公開条例(昭和61年富山県条例第51号。平成13年富山県条...