《解 説》
一 平成一三年四月から施行されている個人再生(小規模個人再生及び給与所得者等再生)事件は、前年の四月に施行された通常の民事再生事件の特則であり、同事件と同様に、簡易で迅速な経済的再建のための手続として、国民の間に広く浸透し順調に利用されている。この個人再生事件の申立てについては...
《解 説》
一 本件は、講学上「冒認」と呼ばれる一事例につき、特許を受ける権利を侵害された者が特許権の移転登録手続を請求し得るか否かが争われた事例である。
1 X(原告)とZ(補助参加人)は、Zが発明した「生ゴミ処理装置」の発明についての特許を受ける権利の共有者であり、この発明につき共同...
《解 説》
1 訴外Aは,平成4年6月3日,Y1の経営するB病院において直腸癌と診断され,同月6日,B病院に入院し,同月10日,Y2医師の執刀で,直腸癌の切除手術を受け,同年7月5日,B病院を退院した。
しかし,平成5年5月26日,Aは直腸癌の再発と診断され,同年6月1日,B病院に入院し...
《解 説》
一 Xは、弁済期ごとに二〇に債権分割され、抵当証券が発行されている抵当権のうち弁済期が平成六年から平成二一年までの各年一月二〇日である一六の抵当証券(券面金額各二五〇〇万円)を所持していたところ、京都地方裁判所に対し、平成七年六月一五日、そのうち法定文書により既に弁済期を経過し...
《解 説》
一 本件は、翻訳の著作物に関する複製権侵害が争われた事案であり、その概要は、以下のとおりである。すなわち、X(原告)は、米国の作曲家レナード・バーンスタインが著作した英語版演劇台本「Young People's Concerts What Does Music Mean?」(邦...
《解 説》
一 本件は、自動車同士の交通事故で受傷したAがその後死亡したので、Aの地位を相続したその妻及び両親であるXらが、加害者であるYに対し、民法七〇九条及び自賠法三条を理由として、本件事故によりAらが被った損害の賠償を求めた事件である。本件においては、Aの後遺障害による逸失利益を算定...
《解 説》
一 いわゆる地下鉄サリン事件の発生後、公安調査庁長官は、破壊活動防止法に基づいてオウム真理教に対する解散指定請求をしたが、被告(公安審査委員会)は、平成九年一月、「今後ある程度近接した時期に、継続又は反覆して暴力主義的破壊活動に及ぶ明らかなおそれがあると認めるに足りるだけの十分...
《解 説》
一 本件は、被告人は犯行当日の午前中、被告人とかねてからの顔見知りである中学生の被害者やその友人Aらから何かおごるようにとたかられたため、その夜、被害者の友人Aと中学校教諭が立ち話しているのを見つけ、被告人はAに対したかったことについて言いがかりをつけ、これを否定したAの右頬を...
《解 説》
X(原告、控訴人)は、昭和三八年中国において出生した中国国籍を有する外国人であるが、昭和六二年七月中国国内の医科大学を卒業し、同国内の病院に数か月間勤務した後来日し、以来日本に居住している者である。平成七年二月、Xが厚生大臣(当時、現在は厚生労働大臣)に対し、医師法に基づく医師...
《解 説》
一 被告ら(三名)は、それぞれ月刊誌Aの発行所、発売元、編集人であるが、その二〇〇〇年八月号において、大手出版社である原告の内部事情を暴露する記事を掲載したところ、原告が謝罪広告等請求訴訟を提起した。この前訴においては、八月号記事の記載内容が適切さを欠いていたことについて謝罪す...
《解 説》
一 本件は、Y1が開催したスキューバダイビング未経験者を対象とする講習会において、その海洋での講習会場に泳いで向かう途中で溺水し、重篤な後遺障害を負った受講生Xが、主催者Y1及び講師Y2に対し、損害賠償を請求する事案である。Xは、①Y2は常に受講生の動静を注視し、受講生に異常が...
《解 説》
一 不動産業者が土地所有者にビルを作らせ、ビルのオーナーとなった土地所有者からそのビルを一括して賃借(当初から転貸の承諾付きで、賃借年数は長期、賃料自動増額・最低賃料保証特約付きが多い)し、テナントを募って転貸する事業形態、いわゆるサブリースは、八〇年代中期以降大手不動産業者の...
《解 説》
一 Xは、交通事故により受傷したため、Y医院を訪れたところ、Yは、顎関節症、補綴物欠損と診断した上、咬合調整や金属製の義歯を用いた治療をした。その後、Xは、めまい、あご関節の不調、金属アレルギー反応による吐き気及び舌のひび割れ等が生じたと訴えて、A歯科を受診したところ、Yによる...