《解 説》
一 Xは、Aを父としBを母として、両者の婚姻中に出生したが、その後両者は協議離婚した。一方、AとZとの間には非嫡出子であるCがいる。
Aの死亡後、Y(信用金庫)の支店に存在したZ名義の預金(本件預金)について、預金者はAであり、本件預金はAの相続財産に属すると主張して、Xが、...
《解 説》
一 本件は、「FM信号復調装置」に関する米国特許権を有するXが、Yの日本国内における行為がXの米国特許権の間接侵害行為(米国特許法二七一条(a)、同条(c))に当たると主張して、Yに対し、Y製品を米国に輸出する目的で我が国で製造する行為、Y製品を米国に輸出する行為、及び子会社そ...
《解 説》
一 事案の概要
(一) 身分関係は、次のとおりである。
(二) 甲は、本件各不動産を所有していたが、昭和27年に死亡し、現在は、上告人浩志、同朋子がそれぞれ単独の登記名義人である(各不動産の登記名義人である各上告人らを、以下「Y」という。なお、乙(増田卓夫)の相続人間では遺...
《解 説》
一 本件は、建築基準法四二条二項のみなし道路指定がされた土地の一部に、その所有者であるYらが金属製ポールを設置したことから、右道路の向かい側の土地の所有者であるXらが、自動車の通行が不可能となったとして、通行地役権又は通行の自由権(人格権)に基づき、右金属製ポールの撤去を求めた...
《解 説》
一 事案の概要
1 被告は、「クロム酸鉛顔料およびその製法」という名称の本件発明の特許権者であった(特許権は、期間満了により既に消滅している。)。原告ら及び訴外日本無機化学工業㈱は、それぞれ被告特許の無効審判を請求し、これら審判手続が併合された上、一通の請求不成立審決がされた...
《解 説》
一 事案(身分関係図参照)
韓国人のAは韓国人の妻Bとの間にY3(男)、Y4(女)、Y5(女)の三人の子をもうけた。Aは、その一方で日本人のDとも男女関係を持ち、Y1、Y2をもうけた。その後Aは、Bと離婚し、韓国人のCと昭和三六年九月に婚姻した。
Aは、昭和三八年二月に日本...
《解 説》
Xら四名は、Y県に所属する公務員であり、県職労の役員であったが、いずれも平成七年三月一三日午前八時三〇分(始業時)から二九分のストライキに参加した。Xらは、同日中の一時間の年休を請求したが(但し、X1のみスト参加後に請求)、いずれも上司から年休を認めない旨告げられ、一時間分の賃...
《解 説》
一 本件は、市(Y3)から出向した社会福祉法人(Y2)の事務局長である男性(Y1)の、社会福祉法人の女性職員(X)に対する、(1)職務上の嫌がらせ(過大な業務を課すなど)と(2)身体接触(キス、着衣の中に手を入れて乳房等を触るなど)のほか、(3)Xの自宅での性的行為を含む一連の...
《解 説》
一 本件事案の概要は次のとおりである。Xは当時二〇歳の短大生であり、Yは海外における語学の研修旅行の計画・斡旋等を業とする会社である。Xは、平成八年七月末ころ、Yが企画し募集した語学研修講座(平成八年八月一九日から九月一三日までのアメリカ合衆国ボストンのサマーコース、以下「本件...
《解 説》
一 X1は、妊娠したため、平成三年一〇月、Y1の経営する病院で診察を受け、その後経過観察を受けていたところ、平成四年六月一六日、陣痛が始ったため、同病院に入院し、翌一七日、鉗子分娩によりAを出産したが、Aに低酸素性脳障害が発症し、正常な精神運動発達が全く認められないまま、平成一...
《解 説》
一 X(原告・控訴人)は、昭和二〇年八月一四日、内地に本籍のある日本人女子Aの婚姻外の子として出生し、日本国籍を取得した。朝鮮人男子であるBは、昭和二五年九月八日、Xを認知した。Y(国。被告・被控訴人)は、Xは、右認知がされた結果、その後に平和条約が発効した時点で当然に日本国籍...
《解 説》
一 本件は、著名な音響機器メーカーであるY(旧商号はトリオ株式会社)の東京都目黒区所在の本社地区の庶務の仕事から八王子市所在の事業所の製造ラインへの転勤を命じられた女性従業員Xが、命令に従わずに右事業所へ出勤しなかったため、最終的に懲戒解雇されたことにつき、Yに対し、地位確認、...
《解 説》
一 本件は、証券会社である被告に雇用され、営業社員として勤務している原告ら二名が、被告から資格を降格されてこれに対応する職能給の号俸を引き下げるなどされたため、これによる減額分の給与等の支払を求める事案である。
二 本事案においては右のような減額措置の有効性が問題となったが、...
《解 説》
一 Xは、平成七年四月から平成一〇年八月まで、電子機器等の輸出入業務等を営むY1会社に勤務していた者であるが、平成一〇年四月ころ、Y1会社の情報技術部シニアマネージャーであったY2が、Y1会社内のXの事務用机の引出しに保管されていたXが撮影した写真のネガフィルム数葉を盗み出し、...
《解 説》
第一 紛争の社会的背景
一 大気汚染は、今も昔も、主に化石燃料の燃焼に由来する物質が大気中に排出されることによって都市部で発生するのであるが、昭和三〇~四〇年代においては、わが国の重工業が硫黄分の多い中東原油に依存していたとの事情から、わが国の代表的な工業都市では、かなり広い範...