《解 説》
一 本件は、控訴人主催の一九九八年ワールドカップフランス大会日本対アルゼンチン戦観戦ツアー(本件旅行)の旅行契約(本件契約)を締結した被控訴人が、控訴人において参加人員分の入場券(観戦チケット)が入手できなかったため、現地で抽選することになり、結果的には抽選に当たって試合を観戦...
《解 説》
一 事件の概要
1 原告は、脳性小児麻痺の後遺症のため、幼少時以来完全四肢麻痺で、現在も身体を自力でほとんど動かせない。二六歳ころ母の介護を離れて自立生活を始め、現在も生活保護を受給し、在宅介護による自立生活を営んでいる。原告の母は、生前、石川県心身障害者扶養共済制度条例に基...
《解 説》
一 本件は、遺言者Y1の推定相続人であるXが、遺言者Y1と当該遺言により受遺者とされたY2を被告として、遺言者の生存中に、当該遺言がY1の意思無能力や方式違反により無効であるとして、遺言無効確認を求めた事件である。
本件で特徴的なのは、第一に遺言者の生存中に提起された訴えであ...
《解 説》
一 本件は、被相続人Aの共同相続人であるB、Y1及びY2の間で成立した遺産分割協議につき、Bの債権者であるX(信用金庫)が、これが詐害行為に当たると主張し、Y1及びY2に対して、右分割協議を取り消すとともに、法定相続分に応じた持分となるようにBに対する所有権移転登記手続を求めた...
《解 説》
本件は、信用金庫である原告と信用金庫取引契約を締結したA会社の連帯保証人である被告に対し、A会社が平成九年に破産したため、割引手形の買戻債務の履行を求めた事案であるが、被告は、連帯保証契約締結の事情、A会社と被告との関係、原告とA会社との取引の経緯、連帯保証契約から本訴提起まで...
《解 説》
一 事案の概要
1 本件は、帰宅途中の交通事故により負傷したXが、傷害保険契約(業務中及び通勤途上の事故について保険金を受けとるというもの。)に基づき、保険会社であるYに対し、保険金の支払いを請求した事案である。
2 Xは、得意先との新商品販売に関する打ち合わせを終えた後、...
《解 説》
本件の原告らは、神奈川県内の郵便局に勤務する郵政職員であるが、平成三年、関東郵政局が発出した胸章着用要綱に基づき胸章の着用が指導されるようになったにもかかわらず、これを着用しなかった。この胸章は、所属局、課、役職、氏名(姓のみでもよい)が記されたいわゆるネームプレートである。原...
《解 説》
一 本件は、被告の知事により、産業廃棄物処理施設の設置許可申請を不許可とする処分を受けた原告が、行政事件訴訟により右不許可処分の取消しを得た後に、知事が本件不許可処分をしたことには過失があると主張して、国家賠償法に基づく賠償を求めた事案である。
すなわち、原告は、被告の知事に...
《解 説》
一 Xは、平成七年六月、土木建築の設計・請負業者であるYとの間で、自宅建物の建築工事請負契約を締結し、Yに対し、契約金として一〇三万円を支払ったが、同年一〇月、右請負契約は、合意解除されたとし、契約金一〇三万円の支払を求めた。
これに対し、Yは、右合意解除の事実を否認し、Xは...
《解 説》
一 本件は、阪神・淡路大震災で被災し、損傷したマンションについての建替え決議の効力が争われた初めての裁判例である。
本件マンションは、平成七年一月一七日の阪神・淡路大震災で被災し、損傷を受けた。マンションの復興方法について、区分所有者間で、建替えによるのか補修によるのか意見が...
《解 説》
一 納税者が、取引に際して通常用いられるのとは異なった法形式を採用することによって、通常用いられる法形式によった場合に課される税負担の軽減を図ろうとする場合があり、このような場合には、租税回避の目的でされた法律行為の効果を課税処分上どのように扱うべきかが問題とされることとなる。...
《解 説》
Xは合資会社であり、無限責任社員としてA及びYがいるほか、三名の有限責任社員がいる。Aは、Xの代表者として、Yに対し、YをXから除名させること並びにYの代表権及び業務執行権を喪失させることを求める訴えを提起し、第一審は、審理の結果、YをXから除名することを認めた(除名が認められ...
《解 説》
一 作家Y1の執筆した『石に泳ぐ魚』(出版社Y3が同社出版の雑誌に掲載)は、主人公とその友人との交友関係が描かれている小説であり、Y1の執筆した『表現のエチカ』は、右小説発表後、本件紛争の経緯について、Y1の見解を述べた随筆である。
本件小説において右友人のモデルとされたXは...