《解 説》
一 事案の概要
原告は、店舗の用途を書店からパチンコ店に変更するために建築基準法八七条一項に基づく建築確認申請を被告建築主事に対してした。これに対し、被告建築主事が申請の適否について結論を出さないので、原告が被告建築主事に対しその不作為が違法であることの確認を求め、被告市に対...
《解 説》
一 事案の概要
原告(後記の本件疾病発症当時五一歳)は、昭和四二年からトラック運転手として稼働を始め、昭和四五年に独立した後、昭和四八年からは現在の所属先の専属運転手として運転業務に従事し、平成元年ころから右脳内出血(以下「本件疾病」という。)発症に至るまで、トンネル工事で発...
《解 説》
一 XはY1大学法学部教員であるが、昇任につきY1との間で紛争が生じ、当時の学部長Y2らを被告として昇任期待権侵害を理由とする慰謝料請求訴訟(別訴)を提起した。Xの別訴の提訴を受ける形で、Y1大学法学部教授会構成員は、訴訟が係属する間、Xの教授会出席停止、講義担当停止、委員会活...
《解 説》
一 本件は肝臓癌の診断と治療の当否が争われた事例である。
昭和六二年二月、患者Aはある大学病院で肝臓機能障害を指摘されて、自宅近くのY医院を受診した。診察したY1医師は、糖尿病と慢性肝炎で、入院の必要はない、定期的な通院で足りると判断して、Aにその旨を告げた。Aはその後、通院...
《解 説》
一 本件は、越谷市に居住するXと選定者Aが、越谷市長(以下「原処分庁」という。)が決定し、平成八年度固定資産税課税台帳に登録された本件土地の価格等について不服があるとして審査請求したところ、Y(越谷市固定資産評価審査委員会)がこれを棄却したので、Xが選定当事者として、(一)右決...
《解 説》
本件は、引受参加人が、脱退原告・被告間で締結された包括根保証契約に基づく保証債務履行請求権を脱退原告から譲り受けたとして、被告に対し右保証債務の履行を請求した事件であり、被告は、脱退原告が信用組合取引契約に基づき継続的に貸付を行っていた会社の代表取締役に新たに就任したことを契機...
《解 説》
一 商法二六八条ノ二第一項は、株主代表訴訟に勝訴した株主は、その訴訟を委任した弁護士に報酬を支払うべきときは、その報酬額の範囲内で相当なる額の支払を会社に請求することができる旨定めている。本件は、代表取締役が株主総会の決議を経ずに役員賞与を支給したことを理由として、その賠償を求...
《解 説》
本件は、犯行時九五歳(一審判決時、控訴審判決時は九六歳)という高齢の被告人が、特別養護老人ホームで生活する重度の知的障害を持つ四男(犯行時六三歳)の行く末を日頃から心配し、一人思い悩みつつ世話を焼いてきたところ、年末年始の帰省で被告人の同居先である長男方に戻ってきていた四男と布...
《解 説》
一 ビルの一階の賃借人であるXは、賃貸人であるYに対し、造作等変更を承諾すべき旨の訴えを提起し、YはXに対し、賃貸借の終了を原因として建物明渡しを求める訴えを提起した。両訴訟は併合され、立退料五〇〇〇万円の支払と引換えにXは本件建物を明け渡す旨の裁判上の和解が成立したが、Yは約...
《解 説》
一 事案の概要
Xは、平成六年四月から、社会福祉法人Yの事務局職員として勤務していたものであるが、平成七年六月末日、Yから懲戒解雇の処分を受けた(本件懲戒解雇)。Xは、懲戒事由が存在しないこと、本件懲戒解雇は権利の濫用であることなどから、本件懲戒解雇は無効であると主張して、雇...
《解 説》
本件は売買された土地の地中にコンクリート塊等の産業廃棄物のあったことが隠れた瑕疵に当たるか否か、買主が商人として土地の引渡し後六か月以内に売主に瑕疵を通知したか否かが争われた事例である。
本判決の認定した事実によれば、Xは平成八年三月四日、自動車修理工場の建設を目的としてYか...
《解 説》
一 本件は、銀行の作成した貸出稟議書が、民事訴訟法二二〇条三号後段の法律関係文書であるとして、その文書の提出を命じた高裁の決定である。
原審の決定(金法一五二六号六九頁、金判一〇五三号八頁)は、本件の貸出稟議書が同条三号の法律関係文書にも、四号の文書にも該当しないとして、文書...
《解 説》
一 Xは、平成七年七月当時六二歳の男性で、四〇年近くの町役場勤務を経て、嘱託で公民館長の職にあった者であり、年収八〇〇万円、自宅、山林の不動産のほか預金二〇〇〇万円程度の資産を有していた。Xは、商品取引員Yの従業員二名(いずれも二〇歳代の男性)から電話又は公民館での面談を通じて...
《解 説》
一 Xは、昭和五三年以降、Yから日本橋二丁目所在の鉄筋コンクリート造陸屋根地下一階付五階建のビルの一階部分三五坪(一一五・七平米)を賃借し、居酒屋を経営している。本件賃貸借契約(保証金六〇〇〇万円、敷金三六〇万円)は、賃料を増減して更新されてきており、現在、賃料は月額八六万三六...
《解 説》
一 原告は、「負荷装置システム」等についての特許権を有する者である。本件は、原告が、被告による負荷装置システム(本件装置)の製造使用が右特許権を侵害すると主張して、本件装置の製造使用の差止め、廃棄及び損害賠償を求めた事案である。
二 本判決の中では、原告の均等論の主張に対する...
《解 説》
一 金融業者であるXは、平成四年五月、訴外Aに対し、A所有名義の本件土地と訴外B所有の本件建物に根抵当権を設定したうえ、五〇〇〇万円を貸し付けたが、その後、本件土地の前所有者であったBからAへの所有権移転登記とBを設定者とする本件建物への根抵当権設定登記が、いずれもBの意思に反...
《解 説》
一 本件は、公立中学校の生徒指導主事の地位にあった男性教諭Aが、帰宅後就寝中に急性心筋梗塞を発症し死亡したところ、その妻Xが、被告Y(地方公務員災害補償基金愛知県支部長)に対し、公務上災害認定の申請をしたが、公務外認定処分を受け、これを不服として取消訴訟を提起する際、誤って遺族...
《解 説》
一 Xら四六名はいずれもフィリピンの女性であり、第二次世界大戦中に日本の軍人らによりフィリピンで強制的に連行、監禁されたうえ性的暴行を受けたと主張し、日本国Yに対してそれぞれ二〇〇〇万円(合計九億二〇〇〇万円)の損害賠償を求める訴えを提起した。Xらの主張する請求の原因は、第一に...
《解 説》
一 Aは昭和五〇年八月六日以降、Y3市(所管は、Y1市福祉事務所長)から生活保護を受け、妻B、長男C、長女X1、二女X2と共に同一世帯において生活していたが、Cは平成二年四月に高校卒業と共に自活し、Bは同三年三月病死した。Aは、これに先立ち、昭和五一年六月に被保険者をX1とする...