《解 説》
一 Xは、平成三年八月、Y1から、「ウイルソンゴルフクラブ鶴ヶ島」のゴルフ会員権を購入し、入会金、預託金のうち四六二万円を直接支払うとともに、一五〇〇万円はY2の立替払いにより支払った。そして、Xは、その後、Y2に対し、Y2の立替払金と手数料のうち五七四万六七〇〇円を支払ってき...
《解 説》
Xらは、源泉地の過半数の持分を有するYから温泉の供給を受けていたが、昭和五五年ころ、Yが十分な管理をすることができなくなったため、温泉の供給を受けている者らで結成された温水会(権利能力なき社団)が温泉供給設備の管理を行うようになり、その後、Xらも温水会との間で温泉供給契約を締結...
《解 説》
一 本件は、昭和四九年九月に虫垂炎に罹患した少年X1(当時七歳五か月)がY1病院で虫垂切除手術を受けたところ、手術中に心停止に陥り、蘇生はしたものの重大な脳機能低下症の後遺症が残ったことについて、X1とその両親X2、X3がY1病院と手術を担当した医師Y2、救命蘇生措置にかかわっ...
《解 説》
Xは、インテリアガラスの製造販売について希望者と代理店契約を締結し、製造用の機械・材料等の販売や技術供与を行っている会社であるが、代理店契約を締結したAから、平成三年一二月、販売した機械等についてクレームを付けられるようになり、平成四年三月には、詐欺ないし不法行為を理由として売...
《解 説》
Xは、ブラジルからひき割り小麦を輸入して国内で販売し、利益を挙げようと計画し、関税法七条三項の事前教示制度を利用して東京税関に照会したところ、関税率等及び他法令として食品衛生法のみを教示され、小麦三トンを輸入することができた。Xはさらに八トンの輸入を計画し、着荷後、輸入申告した...
《解 説》
一 Y銀行のXの普通預金口座に本人から一億円が振込入金された一五分後に、Xの使者Aが一億円の払戻を求めた。これに対し、Y銀行は、Xの意思確認が必要と判断して、Xとの連絡を依頼するとともに、払戻を拒絶した。その後、AがY銀行を退出したが、払戻請求から約一時間後に、XからY銀行に、...
《解 説》
一 公立高等学校の体育教師であった被災者は、死亡前日に労作型の不安定狭心症の発作を起こし救急車で病院に運ばれ、入院のうえ安静を保つことが必要な状況にあったのに、その日は学校に戻り午後からの勤務に就き、更に翌日も出勤して授業の打合せを行った後、同僚の勧めで再度専門医の診察を受け、...
《解 説》
那覇防衛施設局長は、国が使用権限を取得して米軍に使用を許している沖縄県に所在する米軍施設用地について、使用期間の満了後も引き続き同用地として提供する必要があるとして、二五四筆の土地につき、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本...
《解 説》
一 X1は、平成三年一一月、栃木県藤岡町内で、X2の所有する建物を賃借してパチンコ店「モナミ」を改装し、「パチンコ七福」を新装開店したところ、暴力団甲野組(組長Y1)の組員Y2から「みかじめ料」を要求されたので数回その要求に応じて支払いをしてきたが、平成四年春頃、Y2の「みかじ...
《解 説》
Xら夫婦は、Y市内に二か所の土地(本件土地(2)、(3))を共有しており、その周囲をY所有土地(本件土地(1))が囲んでいる。本件土地(2)の上には建築確認を経ていないX1所有の倉庫二棟が建ち、本件土地(3)にはX1が所有し、Xらが居住する建物が建っている。Xらは、本件土地(2...
《解 説》
一 本件は、ホクトM―五〇との名称のえのきたけ(以下「本件登録品種」という。)について種苗法に基づく品種登録を受けているXが、Yの行う夜間瀬一号及びTKと称するえのきたけ(両者をあわせて、以下「本件えのきたけ」という。)の種菌の生産及び有償譲渡行為は同法一二条の五第一項一号また...
《解 説》
一 本件事案の概要は、次のとおりである。
三階建て二世帯住宅に居住するXらは、大手の総合的警備保障会社であるYとの間で、防犯、防火等に関するホームセキュリティ契約(機器の一括購入とその後のセキュリティサービスの継続)を締結したところ、Yは、煙感知器については一階厨房部分の一箇...
《解 説》
一 Xは、Y1の経営するスイミングスクールのアルバイト水泳指導員であり、上司のY2の監督を受けながら受講生の水泳指導をしていた。
事故当日、Xは、指導員二名で一五名の受講生を水泳指導する予定であったが、他の指導員が休みをとったために、Y2の指示により一五名の受講生を一人で指導...
《解 説》
一 本件は、京都市教育委員会が、カセットテープを購入して、これに君が代を録音して学校に配付し、卒業式などでこれが再生演奏されたため、君が代反対の立場より提起された住民訴訟である。原告らは、テープ購入は君が代を強制する目的にでたものであり、また憲法の保障する思想良心の自由などを侵...