《解 説》
一 本決定は、殺人被告事件の審理の中途において、検察官申請の自白調書一三通の不同意部分のうち、一二通について、証拠能力なしとして検察官の証拠申請を却下したものである。右却下の理由は、(1) 警察官調書については、警察官がこれを被告人に読み聞かせておらず、単にこれを閲覧させて署名...
《解 説》
市議会議員である本件債務者は、自ら経営する水産会社の倒産による多額の債務を抱えていたところ、債務者の唯一の収入である議員報酬債権の差押を受けた。債務者の同居の家族である実母には遺族年金の所得があり、妻には身体障害者年金があり、その所得によって債務者らの生活を維持することは可能で...
《解 説》
一 Y2は、代理人Zを介して、地主Xとの間で、建物所有目的の土地賃貸借契約を締結した。Y2は宗教法人Y1(人身保護事件に関する最一小判平2・12・6本誌七五一号六七頁、判時一三七四号四二頁等にも名前が見られる)の関連法人であるが、Zは、右契約交渉の過程で、Y2は食品会社であると...
《解 説》
一 昭和五四年七月一一日夕刻、東名高速道路下り線の日本坂トンネル(静岡市―焼津市、全長二、〇四五メートル)内で、大型トラックや乗用車など六台の関連玉突き衝突事故が発生し、炎上した乗用車の火が後方に渋滞していた自動車に次々に引火し、七人が死亡し、一七三台の自動車が焼失した。
そ...
《解 説》
一 本件は、被告人が、ホテル内において、覚せい剤使用による影響と思われる異常な言動をしたことから、右言動に不安を抱いた相宿泊者より要請を受けて臨場した警察官らに職務質問を受け、バッグのポケットから覗いていた注射器を発見された上、更にバッグの中身を開示するよう促されたが、これを無...
《解 説》
一 本件は、Yがその発行する写真週刊誌に「『保険金殺人&疑惑』事件・その悪の系譜」とのタイトルを付した記事を掲載し、その中において、「戦慄させられた凶悪事件を振り返る」との見出しを付し、そこに、「殴打に銃撃……『ロス疑惑』事件」として、原告に関する記事及び写真を掲載したところ、...
《解 説》
本件は、建築資材販売を業とするY1会社(Y2代表取締役)に対して売ったメラニン化粧合板等の代金債権を有するX会社が、Y1に対して代金請求、Y2及びその他の取締役Y3ほか五名に対して商法二六六条の三に基づき売買代金相当額の損害賠償請求をした事案である。Y1はその後倒産し和議認可決...
《解 説》
一 事案の概要等
1 本件競売事件は、平成三年三月一日競売開始決定がなされ、同年八月二九日、一回目の売却実施命令(期間入札、最低売却価額約一〇億六千万円)が発せられたが、適当な入札がなかった。そこで、補充評価のうえ、平成四年一月九日、再度売却実施命令が発せられた(期間入札、最...
《解 説》
本件は、顧客(控訴人)が信販会社(被控訴人)から警備機器のリースを受けていたにもかかわらず、同機器を利用して警備を行っていた訴外警備会社が倒産したため警備(役務)を受けられなくなったので、リース料の支払を止めたところ、信販会社からリース料不払を理由にリース契約を解除し、残リース...
《解 説》
本件は、控訴人が警備会社との間に警備機器を用いての警備委託契約(外部から警備機器を設置した場所に侵入者があると機器がこれを感知して送信し、これを警備会社に備え付けた機器が受信し、直ちに同社社員が現地に赴いて警備を実施する仕組み)を結び、同機器を被控訴人からリースしていたところ、...
《解 説》
一 本件事案の概要は次のようなものである。
1 原告は機械の製造業者であるが、その取引先である商社二社は、それぞれ、アメリカ合衆国における原告製品のユーザーを、原告工場の見学を含む日本旅行に招待することを企画して、予め原告にその費用負担を要求した。
2 原告は、右日本招...
《解 説》
大手証券会社YのM支店においては、顧客Xから保管の委託を受けていた株式等をXの信用取引の追加保証金に充てるため売却したと主張し、Xからの株式等の返還請求に応じなかった。本判決は、YがX名義で信用取引によりT社の株式二万株の買付けをした事実を認めたが、これについて、Xがその前に他...
《解 説》
一 Xは、東京都新宿区において不動産売買・仲介等を業とするA会社の代表取締役の職にあるものである。Yは、新宿区内の所有地をA会社に売却したが、売買契約の際の条件の履行をめぐってA会社と紛争を生じていた。そのようななかで、地元新宿で頒布されている旬刊タウン紙にA会社の不動産取引及...
《解 説》
一 本件は、建物賃貸借において、X(賃貸人)からY(賃借人)に対して、賃料・共益費の増額確認を求めたものである。
本件物件は、東京都中央区銀座五丁目所在の八階建て店舗ビルのうち、一階から四階まで、床面積合計一五四六平方メートルというものであって、都心の一等地における大規模店舗...
《解 説》
本件は、覚せい剤取締法違反(輸入)等の罪で被控訴人(被告)とともに共犯者として逮捕、起訴され、二年余の身柄拘束を受けた控訴人(原告)が、刑事事件の二審の無罪判決が確定した後に、同逮捕、起訴、身柄拘束は、捜査段階及び刑事公判廷における被控訴人(同人に対する刑事事件は一審で分離して...
《解 説》
一 原告は被告の被包括宗教法人たる寺院の代表役員・住職であり、被告法人の宗務役員であったが、被告内部における管長派と内局派との内紛において、昭和五一年四月に宗務役員として不当な事務処理をしたことを理由として、同月二四日、宗務役員を免役され(乙処分)、その後の同年五月に生じた管長...