《解 説》
一、Xは、A市に土地を所有しているが、A市が実施した国土調査法に基づく地籍調査の成果のうち、地籍図における右土地の筆界線の表示が誤っているとして、Y(A市長)に対し、右所有地に係る地籍図と地籍簿上の地積について更正の申立てをした。Yが、右申立てを容れない旨の回答をしたところ、X...
《解 説》
本件は、在監者による国家賠償請求訴訟である。XがYに国家賠償法一条の責任が生じる根拠として主張したのは、①Xは別訴の訴訟救助申立が却下されたため即時抗告をすべきときに、作業賞与金で即時抗告状等の作成提出のため文房具・切手の購入を願い出たところ、刑務所当局はこれを認めず、Xの権利...
《解 説》
一、Xの亡夫Aは昭和二四年三月から同四七年五月までセメント工場やトンネル坑内での粉じん作業に従事していた者であるが、昭和四八年肺結核の診断を受け、昭和五五年六月二日付で大分労働基準局長から「じん肺管理区分管理二、合併症肺結核、要治療」の決定を受けた。その後病状が悪化して昭和五七...
《解 説》
1、本件は、交通事故と医療過誤との競合が争われた事例である。
昭和五八年一月一七日、当時六八歳であった原告Xは、原動機付自転車でT字型交差点を直進中、右折しながら右直進路に出ようとした被告Yの自動車に衝突されて左下腿開放骨折等の重傷を負い、約一年余の入院を経て現在は自宅療養中...
《解 説》
一、Xはドイツのクルップ・コッパースの子会社(日本法に基づく有限会社)であり、Y1監査法人の監査を受けていた(もっとも、Yらは該監査契約は親会社とY1との間で締結されたと主張したが、本判決はXも親会社とともに契約当事者であったと認定した)。Y1は、Xの昭和五二年一二月期の財務諸...
《解 説》
一、特許権の発生後にその内容を訂正する場合には、特許法一二六条の訂正審判の手続によらなくてはならないが、同条一項は訂正の内容を、(1)特許請求の範囲の減縮、(2)誤記の訂正、(3)明瞭でない記載の釈明、の三態様に限定している。また、そのうちの(1)の特許請求の範囲の減縮の場合に...