評価人が抗告人の不協力により建物の敷地の賃貸借関係を把握しにくいままに評価した場合において、右評価に基づく最底売却価額の低廉を理由とする執行抗告の当否(消極)
1 不動産競売調書に民訴法147条の準用はない
2 自らが最高価入札人であると主張する入札人は競落期日において異議を述べる権利を有し、かつ抗告により競落不許を求める利益を有する利害関係人である
3 競落に関する決定以前に異議の意思表示ある書面が提出されたときは、競落期日において異議の陳述があったものとして取り扱うべきである
4 保証額を競買価額の2割とする旨の特別売却条件を告知することなく入札が行われ、1割の保証を立てた最高価競買申出人ではなく2割の保証を立てた次順位競買申出人を最高価入札人と定めた競落許可決定が取り消された事例
飲食店3階の窓から酔客が転落して死亡した事故について、飲食店経営者の店舗設置・保存の瑕疵による損害賠償責任が認められた事例
当座勘定取引契約を締結した銀行は、預金名義人振出の小切手を支払う資金が不足しているときは、右名義人にその旨通知すべき義務を負うが、その通知義務が尽くされたとされた事例
相手の攻撃に備えて隠し持っていた水道栓開閉ハンドルで同人の頭部を殴打して殺害した事案について誤想過剰防衛ではなく過剰防衛が成立するとされた事例
就労前の年少女子の得べかりし利益の喪失による損害賠償額を女子労働者の平均給与額によって算定する場合と家事労働分の加算の可否
レール上の置石により生じた電車の脱線転覆事故について置石をした者との共同の認識ないし共謀のない者が事故回避措置をとらなかったことにつき過失責任を負う場合
履行期が定められていない合資会社の社員の金銭出資義務につき会社の履行請求前に社員が退社したときと右社員の会社に対する持分払戻請求権の成否