判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.925


  • 新民事訴訟法における期日外釈明規定の運用について

    木川統一郎    吉田元子   

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:4
  • <民事保全実務研究5>大阪地裁の保全決定書における理由記載

    中谷和弘   

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:14
  • 投資勧誘と不法行為(三)

    清水俊彦   

    損失負担または利益保証特約による勧誘

    引用形式で表示 総ページ数:20 開始ページ位置:24
  • 境界確定訴訟をめぐる若干の問題点

    石川明   

    最高裁平成7年3月7日第三小法廷判決をめぐって

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:44
  • <倒産実務上の問題点-法改正に向けて17>倒産手続遂行機関の第三者性

    四宮章夫    上甲悌二   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:51
  • <成年後見制度の実務の現状と展望3>高齢者等の依頼による事件処理の実情

    高岡信男   

    知的障害のある成年とその高齢の母をめぐる相続問題

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:57
  • <家族法実務研究9>人工生殖と親子法

    石井美智子   

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:62
  • 離婚後の親子交流の実情

    瓜生武    真板彰子   

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:67
  • <独占禁止法ガイドライン事例解説12>特許・ノウハウライセンス契約における不公正な取引方法の規制に関する運用基準(平成元年二月)

    荒井弘毅    中里浩   

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:75
  • <特別刑法判例研究31>食品衛生法4条2号にいう「有害な物質」と明確性の原則

    萩原滋   

    東京高判平7・10・31 (判時1566号134頁)

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:90
  • <銀行実務と民事裁判375>原因欠缺の振込による普通預金の成否

    菅野佳夫   

    最二小判平8・4・26 (判タ910号80頁、金判995号3頁)

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:95
  • 裁判官の判断におけるスジとスワリ(7)

    太田勝造    松村良之    岡本浩一   

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:106
  • 《解  説》
     一 事実経過
     Xら二四名(相続人を含まない)は、水俣病に罹患したと主張し、昭和四七年一二月から同五二年五月にかけて、公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法三条一項又は公害健康被害補償法(昭和六二年法律第九七号による改正前のもの)四条二項に基づいて、K県知事宛に水俣病の認定...

    引用形式で表示 総ページ数:37 開始ページ位置:107
  • 公正取引委員会平8.8.6審決

    《解  説》
     一 被審人らは、各種年金の通知書等貼付用シール(「本件シール」)の製造業者であり、社会保険庁が指名競争入札の方法により発注する本件シールの受注予定者をあらかじめ決定するカルテル行為(「本件カルテル」)をしたとして既に排除措置を命ずる勧告審決を受けている。
     本件は、そのカルテル...

    引用形式で表示 総ページ数:27 開始ページ位置:144
  • 最高三小平8.11.12判決

    《解  説》
     一 Yは、兵庫県佐用郡に別荘地を開発し、リゾートマンションである本件マンションを建築して分譲するとともに、スポーツ施設である本件クラブの施設を所有し、管理している。X1・X2は、Yから本件マンションの一区分である本件不動産を買い受け、X1は、これと同時に、Yから本件クラブの会員...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:171
  • 最高二小平8.10.14判決

    《解  説》
     一1 Y有限会社は、A所有の本件土地を賃借し、右土地上に車庫(本件建物)を建築所有して、運送業を営んでいた。
     2 Yは、代表取締役であるB及びその家族が持分全部を保有し、役員もBの親族によって占められる同族会社であったが、Bらは、Yの持分全部をCに譲渡し、役員も全員交代して、...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:176
  • 最高一小平8.11.28判決

    《解  説》
     一 問題の所在
      1 本件は、尊属傷害致死、殺人、死体遺棄被告事件について、一審が無期懲役を言い渡し、控訴審も被告人からの控訴を棄却したため、被告人が上告を申し立てた事案であるが、控訴審判決言渡し後に刑法の一部を改正する法律(平成七年法律第九一号。以下「改正法」という。)が施...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:179
  • 《解  説》
     Y(県知事)は、建設大臣から県内の溜池の管理及び処分に関する事務を委任されているところ、平成元年一月、一三筆の溜池(本件土地)について公共用財産としての用途を廃止し、これを財務局に普通財産として引き継いだ。S鉄道は、本件土地周辺においてゴルフ場造成工事に着工し、同二年五月、本件...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:181
  • 《解  説》
     Yは、X町の税務課長であったが、平成二年五月、同和団体の役員を名乗る者から某農地について宅地として課税されていたとの証明書を発行するよう要求され、専決権限に基づき、宅地としての課税証明書を発行した。右課税証明書が利用され、右農地はH社に二億六五二〇万円で売却されたが、後に宅地開...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:184
  • 《解  説》
     外務大臣は、Aに対して一般旅券を発給したが、Aには「著しく且つ直接日本国の利益又は公安を害する行為を行う虞があると認めるに足りる相当の理由がある」として旅券返納命令を発したが、Aは期限までに旅券を返納しなかった。警視庁の警察官は、旅券法違反(返納命令違反)を被疑事実として、簡易...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:188
  • 《解  説》
     一 X1及びX2は、それぞれ一棟ずつの事業所用家屋(以下「旧家屋」という。)を他人と共有していたが、旧家屋を取り壊し、X両名の共有の形で新事業所用家屋一棟(以下「新家屋」という。)を建築した。Xらは、新家屋の新増設に係る事業所税(その課税標準は新家屋の床面積である。)につき、そ...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:193
  • 《解  説》
     一 Xは、昭和六三年四月から、バスによる旅客運送等を業とするY会社に運転係として勤務している者であるが、昭和六三年度及び平成元年度にした年休としての時季指定に対し、Yは、時季変更権を行使しないまま就労を余儀なくさせ、年休を取得した場合より不利益な休日を休日と指定し、時季変更権行...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:198
  • 《解  説》
     一 Yはゴルフ場経営及び建設を業とする会社であり、平成元年ころゴルフ場を建設することを決定し、オープン予定を平成五年秋として会員の募集を開始したが、予定時期にオープンすることができなかった。その後、平成七年六月二八日に工事完成検査を受け、予定より二年遅れの平成七年七月二一日にオ...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:210
  • 《解  説》
     一 本件は、相続人である原告ら(Xら)が、税理士である被告(Y)に対し、Yに相続税の申告手続を依頼した際に物納による申請手続を依頼したにもかかわらず延納の許可申請をされるなど委任の本旨に反する申告手続をされたとして、延納手続に従って相続税を納付するために売却を余儀なくされた土地...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:214
  • 《解  説》
     一 本件は、原告が、被告の従業員の違法な勧誘によりワラントを購入させられ、その結果、ワラントの購入代金と弁護士費用の合計四〇七万〇六八二円相当の損害を被ったとして使用者責任に基づく損害賠償請求をした事案である。
     原告は、まず、ワラント取引の危険性を述べた上で、具体的には、被告...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:224
  • 《解  説》
     本件は、原告の社員が被告の経営するホテルに宿泊した際、所持していた現金六九〇万円を客室内に保管して外出したところ、これを盗まれたが、この盗難被害はホテル従業員のカードキーの再交付に際しての過失に起因するとして、不法行為による損害賠償を請求した事案である。
     Xは中古車販売等を営...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:230
  • 《解  説》
     一 本件は、銀行からの借入れにより保険料一時払いの変額保険に加入した原告(X)が、主位的に、①変額保険は銀行融資と一体化して相続税対策とされる場合はもとより、それ自体としても公序良俗に違反する、②その勧誘行為等に照らして公序良俗に違反する、③Xは変額保険の運用のリスクが全くない...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:233
  • 《解  説》
     一 亡訴外人Aは、子(四男)であるX(遺言執行者として第一・第二事件原告、相続人として第一・第二事件被告、第三事件被告)とその妻Y3(第三事件被告)に、Aが生前所有していた土地の一部について、Xに相続させ、あるいはY3に遺贈すること、Xを遺言執行者とする旨の遺言をした。Aの死後...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:245
  • 《解  説》
     Yはオランダに本社のある著名なビール会社で、本判決別紙図面(1)の本件商標についてわが国に昭和五五年七月に登録を出願し、同五九年三月設定登録を受けたものである。他方、Xはわが国でビールの販売シェア第三位の会社で、図面(2)の引用商標について昭和五二年八月に登録を出願し、同六一年...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:249
  • 《解  説》
     Xは、十数年前から申立外会社所有のRC造り四階建ビル(以下、本件ビルという)の三階部分を賃借して麻雀店を経営し、Yは、本件ビルの一階部分を賃借してパチンコ店を経営していた。
     平成七年一月一七日の阪神大震災により本件ビルの一階の柱の鉄筋が曲がってしまうほどの損傷を受け、市から半...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:258
  • 《解  説》
     一 被告人は、覚せい剤使用の罪で懲役一年六月、三年間執行猶予に処せられ、その猶予期間中に再び同じ罪を犯して起訴されたが、第一審判決は、父親の通報で事件が発覚したことや父親において入院の手はずを整えていることなどを斟酌し、被告人を懲役一年、五年間執行猶予、付保護観察に処した。これ...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:262
  • 《解  説》
     一 Xは、潜水器材の開発と製造販売及びダイビング講習を業とする者であるが、平成元年九月から平成五年一〇月までの間に沼津市大瀬崎海域で潜水した際、大瀬崎を含む内浦周辺の漁業者で構成されるY漁業協同組合に対し潜水料の支払を余儀なくされたことにつき、Yは、潜水料を徴収する法的な権限が...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:264
  • 《解  説》
     大井コンテナ埠頭付近の片側五車線の道路の第四車線上に、牽引車両を切り離して駐車されていたコンテナ積載用の台車(トレーラー)の後部に、普通乗用自動車が衝突し、同車の運転者及びその同乗者が死亡した。本件は、右運転者及び同乗者の両親であるXらが、トレーラーの運転者の使用者(Y1)、ト...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:269
  • 《解  説》
     一 X1は一歳のとき、Y2病院のY1医師による脊髄の検査中に麻酔薬の過剰投与により呼吸停止に陥り、蘇生措置により生命は取り留めたものの、低酸素脳症により意識が戻らず、自立的な運動のない重篤な後遺障害を持つに至った。そこで、X1及び両親であるX2X3は、Y1医師に対しては民法七〇...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:281