判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.816


  • <随想>選択的夫婦列氏制の副作用

    中村勝美   

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:4
  • 福岡地方裁判所における民事訴訟の審理の充実・促進方策の実施状況について

    八木一洋   

    引用形式で表示 総ページ数:24 開始ページ位置:6
  • <民訴法論点ノート9>民事調停の既判力

    中野貞一郎   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:30
  • <民事訴訟法改正研究1>国際民事訴訟規定の整備(上)

    小林秀之   

    民事訴訟法の国際化

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:36
  • 裁判官の職務行為と国家賠償責任

    村上博巳   

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:49
  • <刑事証拠法に関する裁判例の研究4>伝聞法則の適用

    三好幹夫   

    ①大阪高裁昭和57年3月16日判決(判タ467号172頁)

    ②東京高裁昭和58年1月27日判決(判タ496号163頁)

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:59
  • <刑事法ノート171>公職選挙法における公職の候補者等の寄附規制違反の罪について(上)

    高﨑秀雄   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:67
  • 思い出すままに(第二部)-続・裁判官の戦後史 24

    倉田卓次   

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:73
  • <ブック・レビュー>法生態学研究会編『裁判活性論 法律学は対話だ 井上正三ディベート集I』

    萩原金美   

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:76
  • <商事法研究18>イデオロギーとしての「総会荒らし(総会屋)対策」

    新山雄三   

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:80
  • <銀行実務と民事裁判305>抵当権者の把握する担保価値と利害関係人の調整

    鈴木正和   

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:87
  • <判例評釈>生命保険契約の傷害特約等における「被保険者の重大な過失」の意義(最三小判平成4年1月21日)

    濱田盛一   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:91
  • 最高三小平5.3.16判決

    《解  説》
     一 本件は、いわゆる家永教科書裁判第一次訴訟の上告審判決である。
     二 事案の概要
     1 Xは、昭和二四年から東京教育大学教授の職にあり、昭和二七年以降高等学校日本史用教科書「新日本史」を執筆し、検定済教科書として発行してきた。昭和三五年に学習指導要領が改正されたため、Xは、「...

    引用形式で表示 総ページ数:16 開始ページ位置:97
  • 最高一小平5.2.25判決

    《解  説》
     一 事案の概要
     本件飛行場の周辺住民である原告らが、国に対し、自衛隊機と米軍機の離着陸等の差止めと過去及び将来の損害賠償を請求した事案である。原審は原告らの請求を全部排斥したため原告らが上告したもの。本判決は、要旨記載のとおり判示し、過去の損害賠償については、原審の判断に違法...

    引用形式で表示 総ページ数:24 開始ページ位置:113
  • 最高一小平5.2.25判決

    《解  説》
     一 事案の概要
     いわゆる横田基地訴訟の上告審判決である。横田飛行場は、国が日米安保条約に基づき、米軍の使用する施設及び区域としてアメリカ合衆国に提供しているものであるが、本件は、右飛行場の周辺住民である原告らが、米軍機による騒音が受忍限度を超えているとして、国に対し米軍機の飛...

    引用形式で表示 総ページ数:31 開始ページ位置:137
  • 最高三小平5.3.30判決

    《解  説》
     一 本判決は、住宅火災保険契約締結後に保険契約者兼被保険者が保険の目的建物を譲渡したところ、その二日後に右建物が火災で焼失した場合に、保険者は、「保険契約者又は被保険者が保険の目的である建物の譲渡につき保険者に対する通知義務を怠ったときには保険金の支払が免責される」旨の普通保険...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:168
  • 《解  説》
     一 Xは、昭和五四年六月、Yから生活保護の開始を受け、同五八年一二月からは国民年金(障害年金)をも併給されている。Xは妻Aと二人暮らしであり、胃潰瘍や慢性関節リューマチのため再三にわたり入院し、同六〇年一月には身体障害者二級の認定を受けている。Xは、将来の介護費用にあてるため、...

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:174
  • 最高一小平5.2.18判決

    《解  説》
     一 Yは、昭和四五年、Xから土地を賃料月額六七六〇円で賃借し、右土地上に居宅を所有して生活している。XはYに対し、賃料を昭和五七年一〇月から月額三万六〇五二円に増額する旨、同じく昭和六二年一月から月額四万八八二一円に増額する旨の意思表示をその都度した。Yは右増額を争い、従前額の...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:189
  • 最高一小平5.1.21判決

    《解  説》
     一 漁業を営むY社がその保有する漁船の整備点検等を甲、乙、丙の三社に分割発注したところ、冷凍設備の整備点検を請け負った甲社の作業員Aの過失によって、機関室内に冷媒用のアンモニアガスが噴出、充満し、機関等の整備点検を請け負っていた乙社関係の作業員四名が死亡するという事故が発生し、...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:194
  • 最高三小平5.2.16判決

    《解  説》
     一 Yの嘱託社員であるXが、自転車用幼児乗せ荷台に関する意匠(本件意匠)を創作したのに、Yが従業員某を創作者として登録出願して設定登録を得てしまったとして、意匠登録を受ける権利の喪失を理由に損害賠償を請求した事案である。判示事項との関係で問題となる争点は、Yの冒認出願によりXの...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:199
  • 《解  説》
     Xは大阪府民であるが、平成元年六月、大阪府公文書公開等条例に基づき、府選挙管理委員会Yに対し、政治資金規正法二一条二項により何人にも閲覧が認められている政治資金に関する収支報告書の公開を写しの交付の方法により請求した。これに先立ち、自治省選挙部政治資金課長は、各都道府県選挙管理...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:204
  • 《解  説》
     一 Xは、昭和六三年二月当時、埼玉県与野市立八王子中学校二年一組に在籍中の学生であったが、同月一七日、体育の授業としてサッカーの試合中、同級生Aとこぼれ球を蹴りあった際に、腹部をAの膝で蹴られ、外傷性膵炎、腹膜炎等の傷害を負った。
     そこで、Xは、(一)専門の体育教諭はおろか、...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:207
  • 《解  説》
     本件は、X(銀行)がA会社に対して三億円を貸付け、その社長であるYが連帯保証をしたところ、Aが期限の利益を喪失したため、Xは質権を実行するなどした上、残債務をYに対して請求したケースである。Yは、これに対して、Aの借入れは、B(保険会社)との間で締結した一時払変額保険の保険料支...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:214
  • 《解  説》
     一1 事案は必ずしも明確でないが、郵便局保険外務員甲が簡易保険加入者等に対し高利・組合事業等虚偽の口実で保険の解約等をし、その解約金の高利等での預入を勧誘した場合において、外務員がこれらを不当領得したとき、その行為が郵便局の国の行う事業のための職務行為に該当するとして、国に対し...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:218
  • 《解  説》
     X1は、平成元年四月一四日午後、浦和市高砂にある伊勢丹百貨店に注文しておいた時計を取りに行こうとして乗用車を運転し、同百貨店の駐車場に入るため路上で停車していたところ、同百貨店屋上から自殺しようとして飛び降りた大学受験中の学生が右自動車の屋根に落下したため、右屋根がつぶれ、頚椎...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:221
  • 《解  説》
     一 本件は、一三年前に心筋梗塞の既往のある患者が二回目の心筋梗塞を起こして入院中、入院後五日目に三回目の心筋梗塞を起こして死亡した事案であり、相続人らが原告となり病院と担当医師を被告として、不法行為または債務不覆行を理由に慰謝料等の支払いを求めたものである。
     二 争点は多岐に...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:228
  • 《解  説》
     一 被告は、米国においてサーカス団を形成し、興行を行う訴外リングリング社の代表者である。原告は、同会社との間で、二年間にわたり同会社のサーカス団を日本に招聘し興行する権利を取得する興行契約(以下「本件契約」という。)を締結し、日本においてサーカスの興行を行ったところ、一年目に比...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:233
  • 《解  説》
     Xは、昭和六三年九月、昭和六二年一一月一九日に本件建物の賃貸借契約の解約申し入れをした、正当事由としては本件建物が老朽化しているなどと主張して、Yに対して、主位的に無条件の、予備的に裁判所が定める相当の金員の支払いと引換えに、本件建物の明け渡しを求める訴訟を提起した(前訴)。前...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:239
  • 《解  説》
     一1 本件は甲社発行の週刊誌Aの雑誌記事により名誉を棄損されたとするX1大学・同総長X2が共同申立人としてA誌編集長Yを相手方として五億円の慰謝料請求権のうち五〇〇〇万円及び弁護士費用等五六一四万円強の金銭債権を被保全権利として、Yの甲社に対する給料・賞与・退職金債権の仮差押を...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:241
  • 《解  説》
     第一の論点は、被告人Aが商法四八六条一項にいう取締役に当たるか否かである。同族会社において、代表取締役兼オーナーであるBの母親Cを除く全株主が集合した際、Bから、同社の営業担当の幹部従業員である被告人Aが取締役に就任したとの紹介があり、出席者全員がこれに異議を述べず、その後、被...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:249
  • 《解  説》
     一 本件は、いわゆる「長崎原爆松谷訴訟」と称せられているもので、長崎市内において被爆し、頭部外傷を負い、現在右半身不全麻痺の症状を有する原告が、原子爆弾被爆者の医療等に関する法律(以下「原爆医療法」という。)八条一項に基づき、右片麻痺及び頭部外傷が原子爆弾の傷害作用に起因する旨...

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:258
  • 《解  説》
     Xは郵便局員であるが、昭和六一年九月二七日に同年一〇月二六日と二七日に年休をとることを上司に請求したところ、一〇月二〇日に至り、上司から同年一一月へと時季変更権が行使された。しかし、Xは予定どおり同年二六日と二七日に休暇をとった。Y郵便局長は、Xが両日無断欠勤したこと及びXが年...

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:272