最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 民事上の請求として、一定の時間帯につき民間航空機・自衛隊機・米軍機の離着陸のためにする国営空港の供用の差止めを求める訴えの適否(否定)
2 航空機騒音による被侵害利益としての人格権(肯定)
3 受忍限度を超える航空機騒音の発生と空港の設置・管理の瑕疵(肯定)
4 航空機騒音による被害の認定方法と受忍限度
5 危険への接近の法理の適用と過失相殺
6 継続的不法行為による損害賠償請求権の消滅時効(肯定)
7 航空機騒音による過去の慰謝料額の算定事例
8 航空機騒音による将来の損害賠償請求の訴えの適否(否定)(福岡地裁昭和63年12月16日)
土地改良事業による換地処分における照応関係は、従前の土地に所有権及び地役権以外の権利又は処分の制限がある場合を除き、同一所有者の従前の土地全体とこれに対する換地全体とを総合的にみてその間に認められれば足りるとした事例
1 公益法人設立の不許可処分の適否に関する裁判所の審査
2 医師会の社団法人設立の不許可処分に裁量権の範囲を超え又はそれを濫用した違法があるとはいえないとされた事例
競売手続において抹消された所有権に関する仮登記の権利者から仮登記の後に登記を経由した抵当権者に対する代価の不当利得返還請求の可否
貨物自動車の荷降ろし作業中に生じた人身事故が自動車損害賠償保障法2条2項にいう「自動車を当該装置の用い方に従い用いること」によって生じたものとされた事例
1 信用金庫の商人性
2 信用金庫取引約定書4条4項の趣旨
3 破産債権者が支払停止又は破産申立前にされた取立委任に基づき支払停止又は破産申立のあったことを知ってした手形の取立と破産法104条2号但書
普通地方公共団体の住民は、地方自治法242条の2第1項4号に基づく損害賠償請求権を被保全権利として、債権仮差押を求めることはできないとされた事例
1 県知事が県を代表して締結した土地購入契約が違法である場合に、住民訴訟により県に代位して県知事に対し行使すべき損害賠償請求権の法的性質は債務不履行に基づく損害賠償請求権ではないとされた事例
2 県知事が県を代表して著しく高い価格で土地、建物を購入する契約を締結し県に損害を与えたとして、住民から県に代位して県知事個人に対してされた不法行為に基づく損害賠償請求が、右契約締結行為には裁量権の濫用又は逸脱はないとして棄却された事例
1 総務課経理係長の系列会社への転属、同人事労務係長の営業所長、技術課職員の営業部セールスエンジニアへの転勤、準社員の資材係から製造係への配置換え等の配転が、不当労働行為に該当するとして無効とされた事例
2 前回配転の際成立した和解に基づく平和義務の趣旨、人事協議条項の解釈につき、会社側に消極的判断を示した事例
1 総務課経理係長の系列会社への転属、同人事労務係長の営業所長、技術課職員の営業部セールスエンジニアへの転勤、準社員の資材係から製造係への配置換え等の配転が、不当労働行為に該当するとして、原職復帰、バックペイ等を命ずる救済命令が維持された事例
2 右総務課経理係長、人事労務係長らは会社側の利益を代表するものに該当しないとされた事例
コンピューターのリース契約のほかにサプライヤーとユーザーとの間に直接当該コンピューターのソフトウエア作成に関する契約が締結されていた場合においてユーザーに対するサプライヤーの債務不履行責任がないとされた事例