最も長い歴史をもつ判例実務誌
高等海難審判庁の裁決の取消訴訟において、被告高等海難審判庁長官が衝突地点に至る船舶の途中の針路につき裁決の認定と異なる事実を主張することが許されるとされた事例
取締役の経営上の裁量権の範囲を逸脱するような任務懈怠が認められないとして商法266条の3による損害賠償請求が排斥された事例
1 株主の過去24期にわたる計算書類・附属明細書の閲覧等請求につき、会社側の書類未作成および法人税納付申告書を附属明細書に代えうるとの主張を排斥した右株主の請求を認めたが、10年の保存期間を経過したものについてはその請求を否定した事例
2 株主の株主名簿閲覧等の請求が不当の目的にでたものとはいえないとされた事例
3 株式の帰属に争いがあったため会社側が勝訴判決を得た株主に総会の招集通知を発しなかったとしても故意・過失はないとされた事例
正常な経営を維持することが極めて困難な状態となっていたのに手形を振出し買入れをしたのは重大な過失であるとし、有限会社法30条の3による代表取締役の損害賠償責任を認めた事例