最も長い歴史をもつ判例実務誌
出生年月日に関する戸籍の記載が誤りであることを認めながら、その出産年月日を確認できないとの理由で戸籍の訂正申立を却下することの適否
抵当権設定とともに選択的になされた代物弁済の予約は特別の事情がない限り被担保権が弁済によって相当額消滅したときは予約完結権を失わせる趣旨と解すべきである
銀座の表通りに面する巾0.08間(約5寸)、奥行9.15間の建物敷地部分に対する建物収去土地明渡請求が権利の濫用とされた事例
夫が妻名義でした金銭消費貸借および抵当権設定契約について民法112条および110条による表見代理の成立を相手方に過失ありとして否定した事例
手形割引契約における相殺予約に基いて第三債務者たる金融機関が割引手形の買戻請求により債務者の預金債権とする相殺は、右預金債権の差押後であっても転付債権者に対抗できる
1 内科専門医が自己の専門外の外科患者に対し外科手術をした行為についての不法行為責任の有無 2 肢の切断手術を実施すべきかどうかを判定するときに必要とされる診療上の注意義務の内容
同一人の所有する土地とその地上の建物のうち、建物をそのまま使用することを前提として贈与を受けた者が、右建物の底地(敷地)について有する用益権の性質
遺産分割審判の抗告審において、相続回復請求権がすでに時効により消滅したものと判断して、原審判を取消したうえ遺産分割の申立てを却下した事例
1 北朝鮮に本籍を有する夫婦間の離婚訴訟において、準拠法として韓国民法を適用した事例 2 離婚に伴う子の親権者指定について、準拠法として法例第16条により韓国民法を適用し、母を親権者でなく養育者と定めた事例
1 相続人の一人が遺産を占有して他の共同相続人の相続権を侵害していたとしても、右当事者双方が互いに相続権の有ることを争わない以上、その間の遺産の分配は、相続回復請求によらず、遺産分割申立てによってなすべきものである 2 民法第884条に規定する短期消滅時効は、遺産分割の審判手続においてもこれを援用することができる。
北鮮帰還の意思をもつ「南朝鮮に本籍を有する者」と、日本人未成年者との養子縁組につき、準拠法として法例第27条第3項の類推によりその帰国の意思を標準とし北鮮法を適用すべきであるが、同法が不明であるとして条理により判断すべきところ、その場合には韓国民法を参照するのが妥当であるとした事例
1 コンクリートミキサー車を運転して工場から見通しの悪い広い道路にに出ようとする者と、その道路を第一種原動機付自転車に乗って通行する者との注意義務 2 事故により智能低下し、従来の生業を営むことができなくなった者の受くべき慰藉料の額
1 実用新案登録を受ける権利にもとづくその移転登録請求の不許 2 実用新案登録の出願人名義変更手続請求の不許 3 出願公告にもとづく仮保護と侵害行為の差止請求権
1 国連軍専用の日韓間海底ケーブル線修理工事と「公衆電気通信業務」 2 右修理のためのいわゆる李ラインをこえる出航を拒否すべき旨の闘争指令と「公社の業務の正常なる運営を阻害する行為をそそのかし、あおる行為」