損害保険業界においては保険業者が代理店の請求により保険契約を認証して保険証券を発行した場合には代理店は保険料を現実に領収したと否とを問わず保険料相当の金額を保険業者に引渡す商慣習が存する。
1 担保のため預った株券を売却横領した事案において売却先を誤認した場合と刑訴法第382条 2 刑訴法第335条第2項の主張に該当しない事例
1 包括一罪と認める要件 2 麻薬の譲受行為と譲渡行為、販売委託のための交付行為及び所持行為との牽漣性 3 憲法第14条を適用すべきではないのにこれを適用した場合と刑訴法第380条 4 被告人の公判廷における自白の外被告人の司法警察官に対する供述調書を証拠に引用した場合と補強証拠
他人所有の家屋について、その家屋所有者がこれを被告人のため担保に供することを承諾していないのにその承諾があったもののように装い、右家屋と真実被告人に帰属する借地権を併せて担保に供する旨申入れ相手方を欺罔して借用名義で金員を受け取った場合と詐欺罪の成立
1 第一審判決後、敗訴の被告訴訟代理人から第一審に訴訟権放棄の申述がなされ、一方被告本人から控訴審に控訴の提起があった場合、右訴訟の適否 2 控訴権放棄は特別授権事項か
1 建物保護法第1条第1項と土地賃貸借関係の承継 2 地主の交替による土地賃貸借関係の承継があった後、善意の借地人が前地主に土地賃料を支払った場合、右借地人は新地主にたいする賃料不払の責任を免れるか
1 被害者の反抗を抑圧するに足りる程度の脅迫行為があったものと認められる事例 2 強盗罪と罪数 3 強盗罪につき執行猶予を言い渡したのを量刑軽きに過ぎるものとした事例
破産手続きにおいて、監査委員を置くかどうか、何名の委員を置くか、誰をそれに選任するかを債権者集会における1個の決議をもってすることの適否
同一の債権を担保する目的で、同一の不動産に売買予約と代物弁済の予約とが締結されている場合、完結権者がいずれの完結権を行使したかを判定するには、特に完結権者が一方の行使を固執する理由のない限り、単に表示上の文言のみにとらわれることなく、完結権者にとってより有利な結果をもたらす方を選択したと解すべきである。