[解 説]
1 本件事案の概要
大分市内でフランチャイジーとしてコンビニエンスストア(原告店舗)を営んでいたXは,店舗の敷地が都市計画道路の事業用地となったため,平成17年3月,施行者Yとの間で,営業休止補償を約530万円,物件移転補償を約68万円とする補償契約(本件補償契約)を締結し,立...
[解 説]
1 本件は,被上告人Xの従業員であった上告人Y1,Y2が,Xを退職後,有限会社である上告人Y3を事業主体として競業行為を行ったため,Xが,損害を被ったとして,Yらに対し,不法行為又は雇用契約に付随する信義則上の競業避止義務違反に基づく損害賠償を請求する事案である(以下,Y1及びY...
[解 説]
1 本件は,高槻市の住民であるXが,同市が職員の福利厚生のための事業を委託している社団法人大阪府市町村職員互助会(互助会)に対する同市からの補給金の支出が違法であり,互助会は同市に対して上記支出額に相当する金員を不当利得として返還すべきであるのに,Yら(高槻市長,高槻市水道事業管...
[解 説]
1 本件は,D(銀行)がアレンジャーとなって組成した借入人Fに対するシンジケートローンの参加金融機関であるA~C(信用金庫ないし銀行)が,貸付実行後にFの経営が破綻し,Fに対する民事再生手続開始決定がなされたところ,DがAらに対してFの粉飾決算に関する情報提供をする義務を怠るとと...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,「いなば和幸」の文字から成り,指定役務を「飲食物の提供」とする本件商標に係る原告の商標登録について,被告補助参加人(補助参加人)が,本件商標は,「とんかつ和幸」の文字から成り,指定役務を「とんかつ料理の提供」(本件役務)とする補助参加人の登録商標(引用商...
[解 説]
1 訴外A(昭和22年生)は,股関節痛,跛行を訴え,平成12年3月2日,Yの経営するB病院整形外科を受診し,C医師の診察を受け,右変形性股関節症と診断され,同月15日,人工関節手術を受けるためB病院に入院した。C医師は,手術前,Aと家族に対し,合併症として肺梗塞の可能性について言...
[解 説]
1 事案の概要
本件公訴事実の要旨は,当時の社会保険庁東京社会保険事務局目黒社会保険事務所に年金審査官として勤務していた被告人が,平成15年11月9日に施行された第43回衆議院議員総選挙に際し,日本共産党を支持する目的で,①同年10月19日午後0時03分ころから同日午後0時33...
[解 説]
1 X(エチオピア連邦民主共和国)は,日本国特許庁に対し,商標「SIDAMO」(以下「本件商標」という。)について,指定商品を「コーヒー,コーヒー豆」とする商標登録を出願し,商標登録を取得した。
本件訴訟は,Y(社団法人全日本コーヒー協会)が,本件商標登録の無効審判請求をしたと...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,不正競争防止法2条1項1号,13号,14号に基づく営業行為等の差止め及び損害賠償を求めるほか,複数の名誉毀損による民法709条に基づく複数の損害賠償を求める本訴請求と本訴が不当訴訟であるとして損害賠償を求めるほか,名誉毀損による民法709条に基づく損害賠...
[解 説]
1 本件は,原告の妻で,中学校の教師であったAが,自宅にて自殺を図り,死亡に至ったのは,対教師暴力や宿泊訓練等の校務による重い心理的負荷によりうつ病を発症し,かつ,発症後も校務の軽減措置等の支援がなく,生徒との間には重い心理的負荷となる出来事が次々と発生する中で,症状が増悪した結...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,東京都杉並区立和田中学校の生徒の学力を更に伸ばすことを目的として,いわゆる任意団体である和田中学校地域本部が私塾から講師の派遣を受けて実施する有料の特別補習事業「夜スペシャル」(通称「夜スペ」。以下「本件補習事業」という。)のためにした和田中学校の学校施...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,薬事法の改正(平成18年法律第69号によるもの)に伴い薬事法施行規則に医薬品の販売方法の規制に係る規定を新設した,薬事法施行規則等の一部を改正する省令(平成21年厚生労働省令第10号。以下「改正省令」という。)の改正規定の適法性及び合憲性が争われた事案で...
〔解 説〕
1 原告らは,携帯電話料金の回収業務等を目的とする被告との間で有期雇用契約(本件契約)を締結して料金回収業務を担当していたが,回収業務に付与される能率給(インセンティブ)を廃止して社員区分を特別社員Aに移行するという被告の制度変更を拒否したことなどを理由に,平成20年3月31日を...
[解 説]
1 本件は,議会の定例会等に出席した市議会議員に費用弁償として日額1万円を支給するという札幌市条例(以下,「本件条例」という。)の定めにつき,当該日額が高額に過ぎ,地方自治法によって与えられた議会の裁量権の範囲を逸脱して無効であると主張して,札幌市の住民が,費用弁償の支給を受けた...
[解 説]
1 控訴人(原告)は,「携帯型コミュニケータおよびその使用方法」に関する発明の特許(本件特許)の特許権者である。原告は,被控訴人(被告)に対し,被告の携帯電話無線機(被告製品)を販売等をしている行為が,本件特許に係る特許権(請求項2及び請求項5に係る特許権)を侵害し,被告の上記行...
[解 説]
1 本件は,Yの設置する大学の専願等を資格要件としない推薦入試に合格し,入学金,授業料等の学生納付金を納付したXが,4月5日に入学を辞退した上,不当利得返還請求権に基づき,Yに対し,既納付の学納金の返還を求めた事案である。入学金については,1,2審ともに,入学し得る地位を取得する...
[解 説]
1 本件は,工務店を経営するXが,貸金業を営む株式会社Yに対し,Yの従業員であったAから,真実はAがYから横領した金員の穴埋めに充てる意図であったのに,Yによる貸金の原資の調達であると欺罔され,これを信じてAに合計3100万円を交付した結果,損害を被ったと主張して,使用者責任(民...