[解 説]
1 事案の概要
AとBは,昭和30年ころに知り合って深い仲となり,AはBの住居を用意して,そこに頻繁に通い,その生活費を負担するなどその生活を全面的に支えるようになり,昭和39年には2人の間にXが生まれた。Aは,平成4年にXから提起された認知の訴えにおいては,特にこれを争わなか...
[解 説]
1 本件は,被相続人Aの共同相続人の1人である原告が,信用金庫である被告に対し,Aの預金を相続したとして,その払戻しを請求した事案である。
Aは,被告に,普通預金,定期預金,定期積金(以下,併せて「本件預金」という。)を有していたが,平成17年6月25日に死亡し,Aの4人の子が...
[解 説]
1 X1の所有するA漁船は,平成19年2月9日,鹿児島県種子島南東方沖合において,まぐろ延縄漁の投縄を終えて漂泊中に,Yの所有するB貨物船に衝突され,A漁船は沈没し,乗船していた船長のX1と漁師X2,カメラマンX3が負傷した。
そこで,X1~X3とX3の使用者であるX4は,Yに...
[解 説]
1 甲社は,乙社から120億円を借り入れて,丙社の支配下にあった丁社の過半数の株式を取得して丁社の親会社となり,甲社代表取締役S1,取締役S2,S3を丁社の取締役とし,丁社の取締役会は,代表取締役社長S1,取締役副社長S2,非常勤取締役S3,丁社の前代表取締役社長S4,同前常務取...
[解 説]
1 本件は,食品メーカーにおいて物流管理等の業務に従事していた41歳の労働者Aが,持病である気管支喘息(以下「喘息」という。)を悪化させ,その発作により心臓停止に至り死亡した(以下「本件喘息死」という。)場合において,本件喘息死が業務に起因するものかどうかが争われた事案である。
...
[解 説]
1 事案の概要
造船会社であるAは,社長の交代に伴い財務諸表を検討した結果,前年の決算で損失を生じており,債務超過状態であることが判明した。Aは資金繰りを検討した結果,資金不足が見込まれたため,債権者である金融機関に対して任意整理手続の開始と債務の弁済の一時停止を申し入れた。そ...
[解 説]
Xは,株式会社であるAに商品を売ったが,Aはその代金の一部をXに支払わないうちにYにその事業の全部を譲渡した。Xは,Yに対し,YがAから事業譲渡を受け,かつ,譲渡会社であるAの商号を引き続き使用していると主張し,会社法22条1項に基づき上記未払代金の支払を求めた(Xは他の根拠も主...
[解 説]
1 本件は,被告人が,自らが開設したインターネット上のホームページ内において,フランチャイズによる飲食店の加盟店の募集及び経営指導等を業とする被害会社がカルト集団である旨記載した文章や,同社が会社説明会の広告に虚偽の記載をしている旨の文章を不特定多数の者に閲覧させたとして,名誉毀...
[解 説]
1(1)本件は,亡Aとその内縁の妻との間の子であるXが,亡Aとその離婚した妻との間の子であるYらに対し,「Y2は,同人に亡Aの遺産のほぼ全部を相続させる旨の亡Aの自筆証書遺言書(以下「本件遺言書」という。)を偽造したものであり,民法891条5号所定の相続人欠格者に当たる」旨主張し...
[解 説]
1 本件は,被告人が,被告人方に住まわせていた被害児童に対する傷害罪,被害児童に淫行をさせたという児童淫行罪,その姿態を撮影した画像により児童ポルノを製造した児童ポルノ製造罪という事案である。
1審においては事実関係に争いがなく,1審判決は被告人を懲役3年6月に処した。被告人は...
[解 説]
1 本件の事実関係は,次のとおりである。すなわち,A(中小企業金融公庫)は,Bに対し,合計5口の債権を有しており,B及びCは,それぞれ自己の所有する不動産に,これら5口の債権を被担保債権とする根抵当権を設定し,Dは,BのAに対する5口の債務について保証をした。主債務者B及び保証人...
[解 説]
1 本件は,Y銀行の取締役を退任したXが,株主総会決議等を経て,当時の役員退職慰労金規程(以下「本件内規」という。)に従い退職慰労年金(月額13万3000円,支給期間20年間)を受給していたところ,その後に開催されたYの取締役会で本件規程の廃止決議がされたとしてその支給が打ち切ら...
[解 説]
1 本件の事実関係は,次のとおりである。すなわち,A(中小企業金融公庫)は,Bに対し,合計5口の債権を有しており,B及びCは,それぞれ自己の所有する不動産に,これら5口の債権を被担保債権とする根抵当権を設定していたところ,Bにつき破産手続開始の決定がされた。その後,債権者Aは,上...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,原告が,「berry mobile」の文字を標準文字で表し,指定役務を「携帯電話による通信」(本件指定役務)とする本件商標に係る被告の商標登録について,本件商標は「BlackBerry」(引用商標1及び2につき)又は「BLACKBERRY」(引用商標3な...
[解 説]
1 事案の概要等
本件は,殺人被告事件の公判前整理手続において,被告人の取調べ状況を撮影したDVD2枚(以下「本件各DVD」という。)についての弁護人からの類型証拠開示請求(刑訴法316条の15)に対し,検察官が開示方法を閲覧のみと指定したため(ただし,その数日後に弁護人が検察...
[解 説]
1 本件は,被告人が,募金活動を行わせるアルバイトを募集するため求人広告誌に虚偽の広告を掲載させたという職業安定法違反の事実,難病の子供たちの支援活動を装った街頭募金詐欺の事実,及び同詐欺により得た現金を偽名を用いて高額の貨幣に両替したという組織的犯罪処罰法違反の事実からなる事案...