[解 説]
1 本件は,競売に付された建物(以下「本件建物」という。)の買受人である相手方の申立てに基づき,平成15年法律第134号(以下「改正法」という。)による改正前の民法395条が規定するいわゆる「短期賃貸借」(この賃貸借を以下「本件賃貸借」という。)により本件建物を占有・使用していた...
[解 説]
1 事案の概要
(1)本件は,妊娠高血圧症候群(以下,「PIH」という。)の管理目的で被告の開設する病院に入院したAが,HELLP症候群,子癇を発症した後に死亡したことについて,Aの遺族である原告らが,PIHに対する管理を怠った過失,帝王切開の実施が遅れた過失,帝王切開後の管理...
[解 説]
1 本件は,中国人留学生であり,犯行当時少年であった被告人が,親からの送金を無計画に費消するなどしたことから,生活費等を得るため,(1)他の中国人留学生1名と共謀の上,遊客を装ってホテルの客室に呼び出した女性から金銭及びキャッシュカードを強取しようと企て,被告人において,大阪市内...
[解 説]
1 事案の概要
(1)事実経過
ア 住宅メーカーであるAと建築内装材メーカーであるYは,共同研究基本契約書を取り交わし,住宅用床材である本件製品(クロス合板の表面に柄入りプリント強化紙[化粧シート]をはり合わせ,エンボス加工[表面を押し上げて浮かす加工]を施し,その上からUV...
[解 説]
1 Xは,平成16年1月25日,Yとの間で,痴呆対応型共同生活介護利用契約(以下「本件契約」という。)を締結し,同日から平成19年2月14日まで,Yの運営する本件施設に入居していた。
Xは,平成18年7月20日,本件施設のXの居室内にて転倒し,右大腿骨転子部骨折の傷害を負い(以...
[解 説]
1 事案の概要等
(1)本件は,平成21年5月21日施行になった裁判員制度下の全国第1号事件の控訴審判決である。事案は,被告人が,日頃から仲違いをしていた近隣の住人に対し,口論の末,サバイバルナイフで胸部等を突き刺して殺害したというものである。新聞報道によると,本件は,裁判員制...
[解 説]
1 事案の概要
本件の発端は,訴外会社が一般建設業の許可申請に当たり,建設業法7条2号所定の専任技術者をおいていないにもかかわらず,専任技術者が20日前から勤務している旨記載した虚偽の出勤簿を申請書に添付して県知事に提出し,県知事が同出勤簿が虚偽のものであることを看過して訴外会...
[解 説]
1 本件は建築確認について周辺住民が取消しを求めた抗告訴訟であり,行政訴訟をめぐってしばしば取り上げられる論点である違法性の承継が問題となった。違法性の承継を最高裁が正面から肯定した初めての事例ともいえ,実務的にも理論的にも大きな意味を有する。
2 東京都建築安全条例4条1項は...
[解 説]
1 事案の概要
(1)本件は,宮津市(以下「市」という。)が,丹後地区土地開発公社(以下「本件公社」という。)との間で,土地の先行取得の委託契約を締結し,これに基づいて本件公社が取得した同土地の買取りのための売買契約を締結したところ,市の住民であるXが,同土地は取得する必要のな...
[解 説]
1 事案の概要
(1)本件は,品川区議会(以下「区議会」という。)における会派である品川区議会公明党(以下「本件会派」という。)が交付を受けて視察旅行等の経費に充てた政務調査費の使途制限違反を問題とする住民監査請求に係る監査に際し,品川区(以下「区」という。)の監査委員が同会派...
《解 説》
1 本件は,自動車事故の被害者が,加害車両の保有者が不明であるため,自賠法72条1項前段に基づき,国に対し,政府の自動車損害賠償保障事業による損害のてん補を求める事案である。
政府の自動車損害賠償保障事業は,加害車両の保有者が不明であったり,無保険であるなどして,被害者が自賠法に...
[解 説]
1 本件は,被相続人Aが相続財産(不動産,現金,貯金債権)のうち不動産全部(主として農地。本件不動産)を相続人の1人乙に相続させる旨の遺言をしたが,不動産所在地に居住していない乙はその取得を望まず,法定相続分の割合に沿う他の相続財産の取得を望み,他の相続人甲,丙(他の都市に居住)...