《解 説》
1 本件は,回路用接続部材に係る発明(本願補正発明)について,拒絶査定を受けてその不服審判請求をしたXが,不成立審決をしたY(特許庁長官)を被告にして,審決取消訴訟を提起した事案である。
本願補正発明は,「下記(1)~(3)の成分を必須とする接着剤組成物と,含有量が接着剤組成...
《解 説》
1 本件は,①Xらが,武蔵野市内にあるYの所有する2階建て建物(本件建物)の近隣住民であるところ,本件建物の赤白ストライプの外壁部分(本件建物外壁部分)はXらの有する景観利益,平穏生活権を侵害すると主張して,Yに対し,本件建物外壁部分の撤去と損害賠償金の支払,②X1が,本件建物...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,マンションの管理組合法人Xが,バルコニー上に増築部分が設置されている居室の区分所有者Y1~Y3に対し,各増築部分の撤去を求めた事案である。本件マンションは,昭和46年に建築され,Y1及びY2は同年,本件マンションの905号室を,Y3は平成11年,902号...
税理士が,相続税の期限後納付後に依頼を受けた更正の請求を怠り,依頼者に対して還付を受けられなかった税額に相当する額を損害賠償として支払った場合における,税理士職業賠償責任保険の契約約款に規定する免責条項(平成16 年7 月の改訂後のもの)の適用の有無
《解 説》
1 本件は,控訴人との間で税理士職業賠償責任保険契約(以下「本件保険契約」という。)を締結していた税理士である被控訴人が,依頼者であるAからその相続税の更正の請求手続を受任していたのに,法定の期限までに更正の請求手続をしなかった(以下「本件保険事故」という。)ため,期限までに同手続...
《解 説》
1 本件で問題となった映画はいずれも一審原告(松竹株式会社,X)が製作し,黒澤明(平成10年9月6日死去)が監督を務めたものであるところ,本件作品1は昭和25年4月26日に公開された劇場用映画である「醜聞(スキャンダル)」(三船敏郎,山口淑子等出演),本件作品2は,昭和26年6月1...
《解 説》
1 本件は,控訴人ら11名が,道路上を自動車で走行した際,被控訴人が全国各地の道路上に設置・管理している自動車ナンバー自動読取システム(Nシステム)の端末又は旅行時間計測提供システム(AVIシステム)の端末によって,車両の運転席及び搭乗者の容ぼうを含む前面を撮影された上,車両の...
《解 説》
1 一審被告たる被控訴人Aと被控訴人Bは,特許第2835325号(本件特許)の特許権者であるところ,一審被告である被控訴人Cに対し,本件特許につき専用実施権を設定する旨の専用実施権設定契約を締結したが,特許原簿に専用実施権の設定登録はなされなかった。その後,Cは,一審原告たる控...
1 学校設置条例(昭和39 年大阪市条例第57 号)の一部を改正する条例(平成20 年大阪市条例第86 号)の制定によって養護学校が廃止されたことが,抗告訴訟の対象となる行政処分に当たらないとされた事例 2 相手方がした養護学校の廃止が,その裁量権の範囲を超え,又はこれを濫用したものということはできず,違法であるとはいえないとして,行政事件訴訟法25 条4 項の「本案について理由がないとみえるとき」に該当するとされた事例
[解 説]
1 本件は,Yらが,貸金業者の登録のないいわゆるヤミ金融の組織として,Aに対して2回にわたり合計3万2160円を交付し,債権回収を口実に過酷な脅迫を行った結果,Aに2か月足らずの間に合計34万3195円を支払わせ,A及びその夫B並びにAの兄Cを,自殺以外にYらの取立てから逃れる方...
[解 説]
1 本件は,佐賀県(以下「県」という。)の住民であるXらが,県の平成5年度から平成9年度の複写機リース会社に対する複写機使用料に係る支出の一部6億4433万6000円が複写機使用料名下に水増しされた違法な支出であるとして,①地方自治法(平成14年法律第4号による改正前のもの。以下...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,被告人が,インターネット上のホームページ内において,直営店のほか多数のフランチャイズ店を有し飲食業等の事業を展開する被害会社がカルト集団である旨記載した文章や,同社が会社説明会の広告に虚偽の記載をしている旨の文章を掲載して不特定多数の者に閲覧させたとして,...
《解 説》
1 本件は,土地区画整理法に基づく仮換地の指定後に定期借地権及び事業用借地権の設定を受け仮換地においてテーマパーク事業等を営んでいたXに対し,当該土地区画整理事業の施行者であるYが,当該仮換地を借地権の目的となるべき宅地とした上,当該借地権(定期借地権及び事業用借地権)の価額につい...
《解 説》
1 Aは,Yが開設・運営する病院に勤務する形成外科医であり,平成14年及び平成15年に職場内において実施された定期健康診断を受診し,胸部X線検査を受けたが,異常を指摘されなかった。Aは,平成16年にも定期健康診断の一環として胸部X線検査を受けたところ,異常陰影を指摘され,後日肺がん...
《解 説》
1 本件は,相手方が,学校設置条例により設置する特別支援学校(以下「本件学校」という。)を平成21年3月31日限り廃止することなどを内容とする上記学校設置条例を改正する条例(以下「本件条例」という。)を制定したため,本件学校の児童生徒及びその保護者らが,相手方が本件条例を制定し...
《解 説》
1 法人税法(以下「法」という。)は,使用人に対する賞与に関し,平成10年法律第24号による改正前は賞与引当金の規定を置いていたが(54条1項),同改正により同法から上記規定が除かれ,他方で,平成10年政令第105号により,法人税法施行令中に使用人賞与の損金算入時期についての規...
《解 説》
1 本判決は,村上ファンド・インサイダー取引事件の控訴審判決である。
原判決が認定した事実は本判決において引用されているとおりであるが,原判決は,被告人がライブドアからニッポン放送株の大量買集めに関するインサイダー情報を聞きながらニッポン放送株を買い付けた,との事実を認定し,...
《解 説》
1 本件は,元横綱で貴乃花部屋を運営するX1,妻であるX2が,週刊誌「週刊新潮」を発行するY1,その代表取締役であるY2,週刊新潮編集長であるY3に対し,週刊新潮にXらの名誉を毀損する内容の計5本の記事(本件記事)が掲載されたことにより損害を被ったと主張して,Y1,Y3に対し民...
《解 説》
1 Xは,Yから代金3150万円で宅地として買い受けた土地(面積41.81m2)を代金3700万円でAに売却した。ところが,Aが上記土地の地中調査を行ったところ,地表から1.5mの深さの位置に鉄筋コンクリート製の井戸蓋が敷設されており,その下に,直径1.35m,深さ約6.6mの井戸...