《解 説》
1 本件は,退去命令を受けたX(パキスタン国籍)が,Y(国)に対し,その法務大臣がしたXの異議の申出に理由がない旨の裁決ないし退去強制令書発付処分の取消しを求めた事案である。
Xが退去命令を受けたのは,本件以前に退去を強制されたことがあるためであったところ,Xの主張によれば,...
《解 説》
Xはオペラ歌手として,平成11年以降,新国立劇場を経営するY財団法人との間で期間1年の契約メンバー出演基本契約を締結し,これに基づき,個別公演出演契約を締結していたが,Yから平成15年7月末日をもって契約関係を終了し,次シーズンの契約メンバー出演基本契約を締結しないと通知された...
《解 説》
1 本件は,Xらが,その所有する土地につき,A市長によって都市計画法56条1項の規定に基づく買取りがされたとして,租税特別措置法33条の4第1項(平成12年法律第13号による改正前のもの。)所定の「収用交換等の場合の譲渡所得等の特別控除」の適用があることを前提に,所得税の確定申...
《解 説》
1 本件は,幼少時,被害者から性的暴行を受けたことを理由に,同人を深く恨み,それから10年以上が経過した後に,研磨した模造刀を携えて被害者方に侵入し,被害者及びその実父を殺害した上,実母をも殺害しようとしたものの,全治4ヶ月間の傷害を負わせたに止まり,未遂に終わったという殺人,...
《解 説》
1 本件は,Y町の住民であるX(原告)が,A県市町村振興協会(被告補助参加人)においてA県から交付されたサマージャンボ宝くじの収益金を県内の市町村に配分することなく内部に留保していることが違法であるなどと主張して,Y町長(被告)に対し,地方自治法242条の2第1項3号,4号に基...
《解 説》
1 Aは,建築コンサルタント業社Bの土木技師であり,数多くの海外赴任経験を有していたが,平成11年4月からは,ODA事業の施工監理のため,セントヴィンセントに単身赴任し(ホテル暮らし),現地で施工管理業務に従事していた。現地には,会社関係者はA以外にはおらず,現地に滞在する邦人...
《解 説》
1 本件は,隣家同士のトラブルが険悪化する中,隣家の夫が隣家の主婦を猟銃(散弾銃)で狙撃して,同女を殺害した上,その義妹にも重傷を負わせた事件(本件事件)につき,亡主婦の夫らである原告らが,栃木県公安委員会が発砲加害者に銃所持を許可した(本件許可処分)のは違法であった等と主張し...
《解 説》
1 本件は,公立中学の生徒が,同学年の生徒から集団的な暴行,侮蔑等の嫌がらせによるいじめ行為を受け,そのため統合失調症を発症したとして,被害生徒及びその両親が加害生徒及びその親に対し不法行為による慰謝料等の損害賠償を求め,さらに,教師が上記のいじめ行為を早期に認識してこれを防止...
《解 説》
1 本件は,被控訴人らが控訴人に対し,控訴人が開設する病院に勤務する医師の過失により入院中の娘Aが死亡したとして,不法行為(使用者責任)又は診療契約上の債務不履行に基づく損害賠償を請求した事案である。
2 事実経過の概要は次のとおりである。
Aは,平成10年6月26日ころか...
《解 説》
1 XとYは,ともにローソクと線香の製造販売会社であり,競争関係にある。XはYに対し,その商品説明会における説明や配布資料の内容が不正競争防止法2条1項14号所定のXの営業上の信用を害する虚偽事実の告知に当たるとして,同法3条1項に基づく差止め,4条に基づく損害賠償及び7条に基...
《解 説》
1 神戸市は,平成16年度に永年勤続教職員に対して,慰安会名目で,旅行クーポン引換券とホテル等の施設の共通利用券(以下「本件旅行券」という。)を支給し,旅行クーポン引換券の引換えをした旅行会社等に対して,委託料名目で金員を支出し,また,平成17年度に,永年勤続教職員に対する慰安...
《解 説》
1 Xは,不動産の売買,賃貸等を目的とする有限会社であるところ,銀行であるYの本店営業部で,X名義の普通預金口座(以下「本件口座」という。)を開設して普通預金契約(以下「本件預金契約」という。)を締結し,本件口座から,平成17年4月15日,277万円が払い戻された(以下,この払...
《解 説》
1 事案の概要
(1) 被告(JASRAC)は,音楽著作権等管理事業者であり,作詞者,作曲者,音楽出版社等から委託を受けて音楽著作物(管理著作物)の著作権を管理している。原告は,携帯電話向けストレージサービス等を業とする会社であり,au WIN端末のユーザを対象として,CD等...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。X1ないしX6の6名(以下「Xら6名」という)は,Y会社O支店に勤務しているものである。Xら6名はS労働組合O支部(以下「本件組合」という)に所属し,活動している組合員である。本件組合は少数派組合であるところ,本件組合及びXら6名は,平成元...
《解 説》
本件は,Yが開設する甲病院(総合病院)において麻酔科の医師として勤務していた女性A(当時28歳)が自殺したことにつき,Aの両親であるXらが,Yに対し,自殺の原因は,甲病院における過重な業務によってAがうつ病を発症し,これを増悪させ,さらにうつ病発症後もYが適切な処置を執らなかっ...
1 被告らが主張する,一般人の感覚からは公表を好まない事実も含めて 積極的に公表していた人物と婚姻し,さらに当該人物が原告との婚姻の経 緯や婚姻生活などのプライバシーを詳細に公表していたなどという事実を 前提としても,名誉毀損の被害者と主張する者において,不貞行為を行っ たという摘示事実についてまで公開を容認したことにはならないとされた事例
2 ある人物の社会的評価を低下させる記事について,被告らが主張する 取材経緯に照らして,その内容が真実であるとか,真実であると信じるに つき相当の理由があったとはいえないとされた事例