《解 説》
1 本件は,被告人が内妻と共謀の上,内妻の連れ子である当時11歳の女児に掛けた保険金を取得することなどを目的に,同児を1人で入浴させている間に,被告人において家屋内の車庫に放火して,家屋を全焼させて同児を焼死させ,保険金を詐取しようとしたが,詐欺は未遂に終わったという事案である...
《解 説》
1 本件は,医療機関に一般職として勤務しているX(昭和32年生)が,給与所得者等再生手続開始を申し立てた事件である。
2 本件申立てのころにおけるXの資産は,給与収入(手取月額約23万円)のほかは,支給見込退職金(見込額約1800万円),自宅マンション持分(ただし,オーバーロ...
《解 説》
1 本件は,建設工事請負業を営むXが,雇用していた従業員であるA(ただし,専務の肩書きを与えていた)が集金した工事代金等約3500万円を着服横領したため,Aの母や兄弟であるYらに,将来再びAが同様の行為をした場合には,Aと連帯して既発生の上記損害金を支払うことを約束させた(本件...
《解 説》
1 熊本県内の公立中学校の教諭であったXは,平成15年11月18日,生徒の氏名等が保存されていた光磁気ディスク(以下「本件MO」という。)を帰宅途中に紛失した(以下「本件紛失」という。)ものであるが,同月21日夜,当日開催された研究会の反省会(宴会)の最中に,上記帰宅途中に立ち...
《解 説》
1 本件は,Xが,その代表取締役であったYに対し,①YがX所有の自動車を低価格で買い受けた行為,②各種契約(4件の各種コンサルティング契約,1件の調査契約)を締結して高額な対価を支払った行為が,それぞれ取締役の善管注意義務に違反するとして損害賠償を請求した事案である。
Yは,...
《解 説》
1 本件事案の概要
Aは,初めての海外旅行に行くため旅券(パスポート)の発給申請をし,この交付を受けたが,これにはAが男性であるにもかかわらず,性別欄に女性を示す「F」と記載されていた。これは,発給申請書の性別欄の「女」にA自身が誤ってチェックしたものをそのまま機械が読みとっ...
《解 説》
1 本件は,平成11年6月当時,国立大学医学部1年生であり,同学部の学生らで組織する漕艇部に所属していたAが,同月5日に開催された新入生歓迎コンパ(本件歓迎会)の際短時間に大量に飲酒して酔いつぶれたため,上級生らが予め用意していた他の学生のアパートに搬入して寝かせていたところ,...
1 1 差し戻し審において、控訴審が特信性ありありとした証人の検察官調書を採用したものの、なお同証人の供述は核心的部分において信憑性に欠ける等として無罪を言い渡した事例。
2 一次的媒介物の近くで二次的媒介物に着火したが、現在建造物等放火罪の実行の着手を否定した事例
(横浜地裁平18・11・14判決)
《解 説》
1 本件は,上行結腸ポリープの摘出手術を受けた患者が,術後9日目に急性胃潰瘍による出血性ショックにより死亡したため,患者の相続人である原告らが,主治医及び病院開設者を被告として不法行為に基づく損害賠償請求の訴えを提起した医療訴訟の事案である。その主治医には,患者に対し十分な輸血...
《解 説》
1 本件は,債務者の債務を保証していた信用保証協会が,債権者に代位弁済した上で,債務者が保証協会に対して負担する求償債務の連帯保証人に対し,連帯保証債務の履行を請求する事案である。
2 保証協会が代位弁済をする前に,債権者が債務者の物上保証人に対し,抵当権に基づき不動産競売を...
《解 説》
1 本件は,期日間整理手続において,弁護人が行った,刑訴法316条の15第1項8号の取調状況記録書面(以下「8号書面」という。)の証拠開示請求に関する検察官からの特別抗告の事案である。
2 弁護人は,有印私文書偽造,同行使,詐欺被告事件の期日間整理手続(刑訴法316条の28。...
《解 説》
1 事案の概要
(1) 川崎市は,かわさき港コンテナターミナル株式会社(以下「訴外会社」という。)が第三セクター方式で設立されるに際して,複数の金融機関との間で,各金融機関の訴外会社に対する融資について,各金融機関が損失を被った場合には,その損失を補償する旨の協定(以下「本件...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,被害者と交際していた被告人が,被害者から別れ話を持ち出されていたところ,被害者に考え直すように迫ったものの拒絶されたため,殺意をもって,その頚部を強く絞め付けて失神させることを数回にわたって繰り返し,被害者が急激に失神した様子を見て死亡したものと誤信し...
《解 説》
1 A(男性)は,国鉄に勤務し,国鉄退職後は厚生年金保険適用事業所に勤務したことから,国鉄共済組合組合員及び厚生年金保険被保険者の地位を有していた者であり,同人は死亡直前に,通算老齢年金,老齢厚生年金及び退職年金の支給を受けていた。Aの死亡に伴い,Aの重婚的内縁関係にあった原告...