《解 説》
本件は,Yが,Xに対して,20万円を貸し付けたと主張していて,同額及び遅延損害金の支払を請求した事案である。
原審は,かかる事実が認められるとして,請求を認容したが,控訴審である本判決は,XY間においていわゆる不起訴の合意があったとして,原判決を取り消し,本件訴えを却下したも...
《解 説》
Yは健康食品の販売等を目的とする韓国法人であるところ,平成14年12月,日本人X との間で,日本でY の子会社を設立し,その代表取締役に就任すること等の内容の委任契約を締結したが,同15年2月,X に対し,日本への進出を断念すると伝え,委任契約を解除した。XはYに対し,主位的に...
《解 説》
1 事案の概要
Xは,発明の名称「放電焼結装置」に係る特許権(本件特許)を有していた。Yは,本件特許発明に対し,特許庁に特許異議の申立てをし,本件特許は取り消された。なお,Xは,Yに対し,上記特許異議申立てが不法行為に当たると主張して,損害賠償の一部請求として10万円の支払等...
《解 説》
1 本件は,X(原告,被控訴人,上告人)が,勤務先の日本法人の親会社である米国法人から付与されたストックオプションを平成8年ないし同11年の各年中に行使して得た権利行使益について,これが所得税法34条1項所定の一時所得に当たるとして上記各年分の所得税の確定申告をしたところ,Y税...
《解 説》
1 本件事案の概要
Xは,平成3年12月に相続が開始したAの相続人であり,平成4年6月,所轄のB税務署長に対し,ほかの共同相続人とともに,相続財産である東京都渋谷区内にある土地の一部(本件土地・本件物納申請財産。この土地の一部には分譲マンションが建てられており,Aの共同相続人...
《解 説》
1 本件は,被控訴人・控訴人(被告)が運営していた私的年金制度である酒販年金制度(本件年金制度)に関し,控訴人・被控訴人(原告)が,その亡夫と被告との間で締結され,原告が亡夫の年金受給権を相続した契約(第1契約)と,原告自身が被告との間で締結された契約(第2契約)について,一時...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。Yは,広告代理店を業とする会社である。Xは,1984年4月,Yに入社し,2002年1月以降,業務部次長として同部の業務に従事していた。ところで,Yにおいては,2001年9月,旧賃金規程に代えて,いわゆる成果主義賃金体系を基礎とする新賃金制度...
《解 説》
1 災害補償給付の要件である公務起因性(業務起因性)があると認められるためには,公務(業務)と疾病との間に事実的因果関係(条件関係)のみならず相当因果関係のあることが必要であるところ,基礎疾患,素因等の他の要因と公務が競合して疾病の発症に至った場合における相当因果関係の有無の判...
《解 説》
1 本件は,被告(大阪府知事)が,建築基準法43条1項ただし書に基づき,訴外Aに対し,A所有の敷地(以下「本件敷地」という。)上の建築物についてした,いわゆる接道義務を免除する旨の許可(以下「本件許可」という。)につき,その敷地に隣接する土地を所有し,かつ,本件敷地の近隣に居住...
《解 説》
1 本件は,家裁により,叔母A(成年被後見人)の成年後見人に選任されて,その財産管理等の業務に従事していた被告人が,保管中のA所有の現金を着服横領したという業務上横領の事案である。
2 本件の争点は,親族相盗例の適用の有無である。すなわち,刑法255 条,244条2項によれば...
《解 説》
1 本件は,遺言者とされる亡Aの妻Xと,亡AとXとの間の長男Yとの争いで,家庭裁判所において検認された自筆証書によるAに係る遺言(本件遺言)の無効確認を求めた事案である。本件遺言に係る自筆証書は,カレンダーの裏面に書かれた書面と封筒から成り,(1)書面には,遺言者の署名及び押印...
《解 説》
1 本件は,原告X2が,処分行政庁に対し,喉頭軟化症等のために気管切開手術を受けてカニューレ(のどに開けた穴に常時装着して気管への空気の通り道を確保する器具)を装着している長女の原告X1(平成12年生まれ。本件処分当時4歳6か月。)につき,保育園入園申込みをしたところ,処分行政...