《解 説》
1 本件は,Xが,京都市個人情報保護条例(平成5年京都市条例第1号。ただし,平成16年京都市条例第24号による改正前のもの。以下「本件条例」という。)に基づき,Xが受けた歯科診療に係る国民健康保険診療報酬明細書(以下「本件レセプト」という。)の開示を受けたところ,本件レセプトに...
《解 説》
1 本件は,高校のサッカー部に所属していた1年生の生徒が,課外のクラブ活動の一環として参加していたサッカーの試合中に落雷を受けた事故に関し,引率教諭等には,落雷を予見して回避すべき安全配慮義務を怠った過失があるなどとして,両親らと共に,高校等に対し,債務不履行又は不法行為に基づ...
《解 説》
1 本件の捜索差押許可状2通(本件各令状)は,それぞれよど号ハイジャック事件の被疑者の1人に対する強盗致傷,国外移送略取・同移送,監禁等(いわゆるよど号事件)の事実を被疑事実とし,差し押さえるべき物を「動機,目的,背景,犯行手段・方法,主義・主張等を記載した日記(誌),ノート,...
《解 説》
1 本件は,赤色信号を殊更に無視した類型の危険運転致傷罪の構成要件該当性が争われた事案であり,判旨に関連する事実関係は,次のようなものである。すなわち,被告人は,普通乗用自動車を運転し,信号機により交通整理の行われている交差点手前で,対面信号機の赤色表示に従って停止していた先行...
《解 説》
1 本件は,オウム真理教幹部である被告人に対する控訴審判決である。
坂本弁護士一家殺害事件,松本サリン事件及び地下鉄サリン事件を含む合計11件の事件で起訴され,その大部分で実行犯として関与した被告人に対しては,第1審において求刑どおり死刑が宣告された。
ところで,被告人は,...
《解 説》
1 原告は,その使用する「国際興業株式会社」の商号及び「国際興業」等の標章は周知な商品等表示であるところ,「成田国際興業株式会社」の商号(旧商号)及び「成田国際興業」という表示(旧表示)を使用する被告の行為が不正競争防止法2条1項1号の不正競争行為に該当するとして,被告に対し,...
《解 説》
1 本件は,自動車の通行を前提とする民法210条1項所定の通行権(公道に至るための他の土地の通行権。210条通行権)の成否等が問題となった事案である。
2(1) Xらが現在所有している本件一団の土地(約1万5200㎡)においては,従前,その東側に位置する本件赤道が公道へ出入り...
《解 説》
1 Yは,日本において銀行業を営む外国銀行である。Yの従業員であったAは,平成7年7月から平成9年4月までY渋谷支店及び横浜支店の支店長の地位にあったが,その後支店長の地位を離れ,平成13年,Yを退職した。Xらは,資金運用として,平成7年から平成14年にかけて,Aに対してXらの...
《解 説》
Xは,Aに対し,Xの所有する自動車(本件自動車)をリースしていたところ,Aは本件自動車の占有を失った。本件自動車は,B名義に所有権移転登録がされた後,道路運送車両法16条1項(平成14年法律第89号による改正前のもの。)による抹消登録がされていたところ,中古自動車販売業者である...
《解 説》
1 本件は,貸金業者Xが,主債務者Aからの弁済につき貸金業の規制等に関する法律(以下「貸金業法」という。)43条1項又は3項のいわゆるみなし弁済規定が適用されると主張して,これを前提とする充当計算に基づき,連帯保証人Yに対し,200万円余りの貸付残元金及び遅延損害金の支払を求め...
《解 説》
1 本件は,沖縄の入会部落の入会権者の地位をめぐる紛争であり,入会地払下げ当時の部落民(入会権者)の女子孫Xらが原告となり,入会権者の資格を世帯主及び男子孫に限定する入会部落の慣習及び会則が公序良俗に反して無効であるなどと主張して,入会地の管理処分を行うために設立された入会団体...
《解 説》
1 事案の概要
(1) 平成9年10月9日,NHKの午後7時のニュースで,日本A2・プロダクツ(A2JP)が原材料を水増しして77億円の所得隠しをしていたと伝え,日本の国税当局(国税庁)が同社に対し,重加算税を含めておよそ35億円を追徴課税したこと,所得隠しをした利益をアメリ...
《解 説》
1 本件は,3件の別件訴訟(被告Y1が原告,被告Y2がその訴訟代理人,被告Y3が被告Y1の協力者,原告X又はその経営する会社が被告)における準備書面やY1・Y3作成の陳述書が原告の名誉を毀損するものとして提起した損害賠償請求訴訟である。
2 本判決は,原告が主張する名誉毀損行...
《解 説》
1 本件は,被害者が現役の大阪地裁所長であったことなどから世間の注目を集めた,いわゆる「大阪地裁所長襲撃事件」である。
公訴事実の概要は,被告人甲及び同乙が,少年A山春夫(当時16歳),A山夏夫(当時14歳)の兄弟及びB川秋夫(当時13歳)と共謀の上,中年男性から金員を強取す...
1 生理活性タンパク質の製造法に関する特許発明に関して、優先権主張日前から当該特許発明に係る方法と同一の方法を使用して生理活性タンパク質を精製し、厚生大臣に対して当該生理活性タンパク質から製造した治験薬を用いて臨床試験を行う旨の治験計画届書を提出するなどしていたYについて、先使用に基づく通常実施権の成立が認められた事例
2 生理活性タンパク質の製造法に関する発明が進歩性を欠き、当該発明に係る特許は特許法29条2項に違反してされたものであって特許無効審判により無効にされるべきものであるとして、特許権者が、同法104条の3第1項の規定により、特許権を行使することができないとされた事例
(東京地裁平18. 3. 22判決)
《解 説》
1 Xは,著作権等管理事業法(平成12年法律第131号)に基づき,文化庁長官の登録を受けた著作権等管理事業者であり,音楽著作物の著作権者から著作権の移転を受けるなどして管理し,音楽著作物の利用者から著作物使用料を徴収して,著作権者に分配すること等の管理事業を主たる目的とする社団...
《解 説》
1 本件は,被告人が1年足らずの間に連続的に14件もの住居侵入・強姦(強姦致傷も含む)等を敢行した事件であるが,これらの犯行のうち,姦淫が既遂に至ったものが9件に及んでいる。
2 本判決の認定によると,被告人は,被害女性らとともにマンション内に侵入し,被害女性が居室玄関ドアを...