《解 説》
1 本件は,登録商標が商標法4条1項8号(以下「8号」という。)所定の他人の名称の「著名な略称」を含む商標に当たるかどうかが争われた訴訟である。
2 事実関係及び訴訟の経過の概要は,以下のとおりである。
(1) Xは,「自由学園」という名称の中学校,高等学校等を開設する学校...
《解 説》
1 本件は,イラン人の被告人が,本邦に不法在留した上,覚せい剤等の譲渡を業としたという,麻薬特例法違反,出入国管理及び難民認定法違反の事案であり,問題となった論点は,この場合に麻薬特例法が「薬物犯罪収益」として必要的に没収・追徴することとしている「薬物犯罪の犯罪行為により得た財...
《解 説》
1 本件は,我が国からの外国公機関に対する照会に関する文書について,文書提出命令の申立てがされ,当該文書の提出により民訴法223条4項1号の「他国との信頼関係が損なわれるおそれ」があることを理由として当該文書が同法220条4号ロ所定の文書に該当する旨の監督官庁の意見に相当の理由...
《解 説》
1 本件は,産業廃棄物の中間処理施設を設置した産廃業者によって,堺市長に対して産業廃棄物処分業の許可申請がされた(なお,同処理施設において取り扱われる産業廃棄物の種類や処理能力に照らし,施設の設置について都道府県知事の許可を要する産業廃棄物処理施設には当たらないとされている。)...
《解 説》
1 信用取引とは,顧客が証券会社から信用の供与を受けて行う証券取引,すなわち,顧客が証券会社から購入代金を借りて株式等を買い付け(信用買い),又は顧客が証券会社から売却株式等を借りて当該株式を売却する(信用売り)という取引のことである。信用売りの場合に,顧客に貸し付けるべき銘柄...
《解 説》
本件は,株式会社間の交渉において,一方が他方に対して要望を伝えたところ,他方がそれに特段の異議を述べずに帰社した場合に,その要望内容について会社間の合意が成立したかどうかが問題になった事案であり,事案の概要は,次のとおりである。すなわち,原告は,オフィスビル,商業施設等の開発・...
《解 説》
1 タイ人であった本件患者は,スナックのホステスとして働いていた際,男性客から暴行を受け,これから逃れるために同スナックの店舗2階から飛び降り,腰椎骨折の傷害を負った。本件患者は,直ちに,救急車で被告峡南病院に搬送され,その後,被告甲府市の市立病院に転院したが,下半身運動麻痺及...
《解 説》
1 本件は,建設業者であるXが,Y町発注の公共工事の入札に指名業者として指名されなかったのは,Yの現町長が,町営住宅補修工事におけるYの吏員の責任を理由なくXに押し付けたり,Yの旧執行部に対する損害賠償請求訴訟にXが協力しなかったことへの意趣返しの措置として取ったものであるから...
《解 説》
1 本件は,Yの経営にかかる高等学校を退職した元教師であるXが,Yに対し,Xが在職中に懲戒戒告処分を受けていたことや,退職直前に「不都合行為」をしたことなどを理由として退職金を減額して支給されたため,当該退職金の差額分の支払いを求めた事案である。
Yは,就業規則の変更により,...
《解 説》
1 X1寺院は,真言宗智山派の宗教法人である。X1寺院の代表役員に就任したと主張するX2は,本訴として,X1寺院の代表役員の立場で,檀徒総代と称して寺院の財産を管理しているYらに対し,所有権に基づき寺院本堂の鍵等の引渡しを求めるとともに,X1寺院の代表役員住職としての立場で,人...
《解 説》
1 本件は,原告が,ゴルフ会員権の取得価額とゴルフクラブから退会する際に返還された預託金の価額との差額を,所得税における総合長期譲渡所得上の損失に該当することを前提に,これを他の所得と損益通算して確定申告をしたところ,被告が,上記差額は譲渡所得上の損失には該当しないことを理由に...
《解 説》
1 本件は,「チョコエッグ」(チョコレートの中に入ったカプセルに精巧な動物等の模型(俗に「フィギュア」といわれる。)を封入した商品)などの菓子について,菓子業者と模型業者間に生じた紛争である。
フィギュア製造業者であるXと菓子業者であるYは,フィギュア入り菓子を販売するに当た...
《解 説》
1 本件は,大学3年生の被告人が,アルバイト先に向かうため,同じ大学に通う友人4名を同乗させて普通乗用自動車を運転中,自車のタイヤが摩耗しており,雨天で路面が濡れていたにもかかわらず,時速約100キロメートルの速度で進行し続けたため,その進行を制御できず,直線道路において,同車...
《解 説》
本件は,暴力団の影響下にある暴走族のいわゆる面倒見をしていた被告人が,広島市管理の広場で,暴走族集団に円陣を組ませて集会を行ったところ,広島市暴走族追放条例(以下「本条例」という)に基づいて,同市職員から発せられた退去命令に違反したとして起訴され,1審で有罪の判決を受けたのに対...
《解 説》
1 本件は,普通地方公共団体である福岡県(X,申立人,抗告人)が産業廃棄物処理業者Y(相手方)の預金債権及び取引先に対する産業廃棄物処分代金債権等の仮差押えを求めた保全事件であるが,そこでの被保全債権は違法投棄された産業廃棄物の撤去費用の償還請求権であるところ,これはいまだ現実...
《解 説》
1 Xは,平成14年5月18日,Yとの間で,アンティーク磁器他を,神戸市から東京都まで,自動車で運送する契約を締結したうえ,東京都まで運送した。
Yは,Xが運送した物品の梱包を解いて中味を確認したところ,運送品のうち,片手を挙げる女性を象った彫像の右腕が折れているのが発見され...
《解 説》
1 保険会社であるY1(控訴人,原審被告)は,交通事故の被害者であるX(被控訴人,原審原告)から自賠責保険金の請求を受けたのに伴い,その調査のためXに係る診療情報の開示請求及び取得事務(以下「本件事務」という。)の代行を受託し,受任者欄白紙の委任状にXの署名押印を得た。Y1は,...
《解 説》
1 事案の概要
患者Aは,平成12年7月,嘔気と軽度の回転性めまいを訴え,Yの設置・運営する被告病院に救急搬送された。Aは,被告病院において,精密検査を受けたところ,頸動脈狭窄及び未破裂脳動脈瘤が発見された。
Aは,被告病院担当医の勧めに従い,同年9月,未破裂脳動脈瘤をラッ...
《解 説》
1 本件は,数名の従業員を使って,登録を受けないで貸金業を営んでいた被告人が,多重債務者等に対し,融資を持ち掛けて少額の融資を繰り返すなどして,高利を取得し,その返済に係る元金及び利息を架空人名義の預金口座に振り込ませて架空人が取得したように仮装して,貸金業法の規制等に関する法...