《解 説》
1 訴外A(平成9年生)は,平成12年3月27 日,ミルクを吐き,咽頭痛,呼吸苦を訴え,発熱もあったため,近隣の小児科医で診療を受けたところ,急性クループと診断され,入院治療が必要とされたため,同日,Yの開設・運営するB病院に入院した。
Aは,B病院において,クループ症候群喉...
《解 説》
1 訴外A(昭和18年生)は,昭和37年4月,Yの前身である日本電信電話会社に入社し,旭川営業所で勤務していた者であるが,平成13年4月,NTTグループの3か年経営計画に基づき,営業職に配置転換することを前提に,平成14年4月から約2か月間の宿泊研修を命じられた。
そして,A...
《解 説》
1 本件は,いわゆる電子投票機を用いて行う投票により実施された可児市議会議員選挙(以下「本件選挙」という。)について,原告らが,本件選挙には選挙の規定に違反した違法行為があり,選挙の結果に異動を及ぼす虞があるとして,被告に対し,選挙の効力に関する審査を申し立てたところ,被告が審...
《解 説》
1 事案の概要
トンネル工事における切羽断面のマーキング等に用いる装置に関する特許権(本件第1特許権)及び同マーキング方法の発明に係る特許権(本件第2特許権)を共有しているXらが,Yが貸与等している多機能測量計測システム(Y製品)が,本件第1特許権の技術的範囲に属し,また,本...
《解 説》
1 本件は,Xらがその所有する土地(本件土地)をAに賃貸したところ,AがこれをBに無断転貸し,Bが同土地に大量の産業廃棄物等を埋めたことから,Xらが,賃貸借契約を解除した上,Aの連帯保証人であるYに対し,原状回復義務の不履行による損害賠償を求めた事案である。
2 Xらは,本件...
《解 説》
1 本決定は,いわゆる横浜事件の被告人5名の遺族らによってなされた再審請求につき横浜地裁が平成15年4月15日にした再審開始決定(判時1820号45頁)に対する即時抗告申立事件に係るものである。
2 いわゆる横浜事件とは,周知のとおり,昭和17年9月から昭和20年5月にかけて...
《解 説》
1 本件は,青色申告の承認を受けた法人が税務調査において帳簿書類の提示を求められたにもかかわらずこれに応じなかった事案において,法人税の青色申告承認の取消処分,消費税及び地方消費税の更正処分並びに過少申告加算税賦課決定の適法性が争われた事件であり,判示事項は,このうち青色申告承...
《解 説》
1 本件は,大分県(以下「県」という。)の住民であるX(原告,控訴人,被上告人)らが,平成9年に大阪市等で開催された全国都道府県議会議員軟式野球大会(以下「本件野球大会」という。)に参加する県議会議員を応援する用務等を目的とする県総務部長らの出張に係る旅費の支出は違法であるとし...
《解 説》
1 本件は,抵当権者が抵当権に基づく妨害排除請求権を行使し,抵当不動産の占有者に対し抵当不動産の明渡しを請求するに当たり,その要件,効果等が問題となった事案である。
2 X社は,A社の注文により,A社所有の土地上にホテル(本件建物)を建築した。A社は,請負代金の大部分を支払わ...
《解 説》
1 Xは,土木建築請負業を目的とする会社であり,Yは,食料品類,衣料,日用品雑貨の販売等を目的とする会社である。Xは,Yの要望に沿った本件建物を建築し,平成6年7月,期間20年の約定で,これをYに賃貸した。本件建物は,大型スーパーストアの店舗として使用する目的の建物であり,これ...
《解 説》
1 本件は,警視庁警察官による単純収賄(刑法197条1項前段)の事案である。被告人は,当時,警視庁警部補として調布警察署地域課に勤務し,犯罪の捜査等の職務に従事していたが,公正証書原本不実記載等の事件につき警視庁多摩中央警察署長に告発状を提出していた者から,同事件について,告発...
《解 説》
1 Xは医師であり,Y1は膣形成手術の相談のためにXの診察を受けた者である。Y1が週刊誌の記者に対して診察の際にXからセクシャル・ハラスメントを受けた旨の情報を提供したことを受けて,同記者は,Xに取材を行い,A週刊誌に「女性患者が告白!性転換手術医師 埼玉医大 密室の“勇み足”...