《解 説》
一 労働者の労働時間は法定され、使用者が労働者を時間外及び休日に労働させた場合は割増賃金を支払わなければならないが(労働基準法三二条、三七条)、「宿直又は日直の勤務で断続的な業務」について所轄労働基準監督署長の許可を受けた場合は、時間外及び休日の勤務であっても、労働時間及び休日...
《解 説》
一 本件は、損害保険代理店の保険料専用預金口座の帰属問題という長年議論されてきた問題について、最高裁が初めて判断を示したものである。また、最高裁が普通預金の帰属問題について判断したのも本件が初めてである。
A社は、X保険会社の損害保険代理店であり、Y信用組合に保険契約者から収...
《解 説》
1 Aは,平成2年11月からy国大の助教授であったが,平成6年7月から,Yの設置するB病院において扁桃炎の治療を受けていたものの,軽快しないため,扁桃摘出手術を受けることになった。
そして,Aは,平成10年8月3日,B病院において,扁桃摘出手術を受けたが,口蓋垂に腫脹がみられ...
《解 説》
1 債務者Yと件外A信用金庫との間には,YがA信用金庫に対し,2586万9317円と遅延損害金を支払うべき旨の仮執行宣言を付した支払命令が存在するため,Xは,承継執行文を得たうえ,同債務名義に基づいて,Yが第三債務者Z1Z2から平成14年6月1日から平成19年5月末日までに取得...
《解 説》
一 Xは、財団法人日本相撲協会の理事会の決議を経て、昭和四四年一〇月、年寄名跡○○を襲名継承した者である。他方、Yは、Xの運営する相撲部屋(○○部屋)と同門の相撲部屋に所属していた力士(昭和六二年三月入門、最高位小結)であったが、平成七年四月、Xの娘であるAと婚姻し、X及びその...
《解 説》
1 本件は,海外旅行の際,出発地で預けた手荷物を目的地の空港で受け取ることができなかったX1X2が,Y(航空会社)に対し,手荷物を利用できないことにより被った精神的苦痛に対する損害の賠償を求める事案である。
X1X2は,請求原因として旅客と手荷物の同時運送義務を主張したのに対...
《解 説》
一 本件は、人物の肖像写真の著作物二枚(原告写真1及び原告写真2)についての著作権を有すると主張する原告が、カラー写真である原告写真1をモノクロにして、背景をカットした写真(本件ビラ写真)を掲載したビラ(本件写真ビラ)及びカラー写真である原告写真2を基にして作成した絵(本件ビラ...
《解 説》
一 本件は、Xが、Yが各種の塩味茹枝豆の冷凍品を輸入、販売する行為が、Xの特許権を侵害すると主張して、Y製品の輸入、販売等の差止め及び損害賠償を求めた事案である。本件発明の特許請求の範囲の記載は、「豆の薄皮に塩味が感じられ、かつ、豆の中心まで薄塩味が浸透している緑色の維持された...
《解 説》
1 A市は,食肉センターを新設するにあたり,付近の河川を漁場として,のり等の養殖漁業を行っていた漁業協同組合の組合員全員との間で,同組合員らが,食肉センターの建設及び創業に伴い処理水を放流することに同意すること,同組合員らが漁業権等を放棄して漁業を廃止し,漁業協同組合を解散する...
《解 説》
1 本件は,平成9年11月に経営破綻した北海道拓殖銀行(以下「拓銀」という。)の破綻当時とその前任の頭取(以下「破綻時の頭取」,「前任の頭取」という。)が,在職中に行った融資に関し,融資先企業の経営者とともに商法の特別背任の罪に問われた事件である。新聞報道等によると,これまで都...
《解 説》
第一 事案の概要
1 事実関係
(1) 被服等を指定商品とする「FRED PERRY」の文字及び月桂樹の図形商標につき、もと英国法人FPS社が、世界一一〇か国において、商標権を有していた。X(一審原告・被告)は、FPS社から、我が国における本件商標権の譲渡を受けるとともに、一...
《解 説》
一 本件は、定款に株式の譲渡につき取締役会の承認を要する旨の定め(商法二〇四条一項ただし書)がある株式につき、会社に対して、株式の譲渡を承認すべきこと、これを承認しないときは他に譲渡の相手方を指定すべきことを請求した株主が、その請求を撤回することができるか、いつまでであればこれ...
《解 説》
1 Xらは,平成2年から平成11年までの間に,A会社の経営する「キッツゴルフ倶楽部君津コース」(以下「本件ゴルフ場」という。)の会員となるゴルフ会員契約を締結し,それぞれ入会保証金を預託した。
そして,入会保証金については,預託金証書発行の日から10年間据置き,その後は返還の...