《解 説》
1 Xは,平成11年4月当時,旭川医科大学の学生であったが,同大学の先輩であるYから誘われてドライブ中,深夜,人気のない場所で停車した車内で,Yから性交を求められ,これを拒絶すると,陰部に指を入れ,男性器を口に入れて口腔内で射精するなどのわいせつ行為を強要された。
そこで,X...
《解 説》
一 A市内に建設が予定されているB道路の周辺住民であるXらは、同道路の開設により環境が悪化するとして、事業主体である国らを相手方として、道路公害防止のために種々の対策を講ずることを求める公害調停を申し立てた。ところが、第一回調停期日は、調停室にXらを何名入室させるかにつき、調停...
《解 説》
一 一般債権者であるXは、債務者が用地買収契約に基づき県に対して取得した土地代金(甲債権)及び建物移転補償金債権残金(乙債権)の一部につき、差押命令及び転付命令を得たところ、Yら外一名の建物抵当権者らが、同転付命令が第三債務者である県に送達された後、その確定前に、物上代位に基づ...
《解 説》
一 Yは、平成一二年三月初めころ、賃貸目的で本件建物を建築した。学習塾を経営するXは、その計画段階である平成一一年七月ころ、Yに対し、本件建物の中の本件貸室を賃借したいとの意向を示し、Yの依頼を受けた不動産仲介会社の担当者Aとの間で賃貸借の交渉を行ったが、結局、契約書の作成まで...
《解 説》
一 事案の概要
住友信託銀行は、総合保養地域整備法に基づいて進められているリゾート開発事業の運営会社A社のメインバンクとして、その株式を保有し、これに対し中心的に融資を行っていたところ、A社の株式の過半数を実質的に保有する支配株主であったゴルフ場の建設・運営会社B社について、...
《解 説》
一 本件は、金融業者である原告の、連帯根保証人に対する保証債務履行請求事件である。
被告は、本案前の答弁として、原告の支配人は訴訟遂行の便宜のために形式的に選任されているだけで決定権がなく、支配人としての実質を欠くからその訴訟行為は無効であり弁護士による追認の余地もないと主張...
《解 説》
本件は、平成一三年一二月二五日に施行された刑法の一部を改正する法律(平一三法一三八)により新設された危険運転致死傷罪を適用した初めての事件である。
事案の概要は、運転開始前の約四〇分間に焼酎四杯(約二合)を飲酒した影響により前方注視および運転操作が困難な状態で普通貨物自動車を...
《解 説》
1 Xは,平成10年1月当時,××大学の教授であったが,同大学の副手であった訴外Aは,4月29日,Xから強姦されたと主張して,Xを相手方として損害賠償を請求する訴えを仙台地裁に提起した。
Yら3名は,「仙台性暴力裁判原告支援者の会」発行の本件パンフレットの発行責任者であるが,...
《解 説》
1 本件は,知的障害を有する児童であるX1及びX2が,就学していたY市立A小学校の校長が教育環境の整備を怠ったため不登校の状態となった上,同校長が不登校状態となったX1及びX2への働きかけを怠り,Y市教育委員会も校長らに対する不登校状態の解消等に向けての適切な指導等を怠ったため...
《解 説》
一 以下に紹介する二件の裁判例は、関連事件であり、漁業協同組合に交付された消滅漁業補償金の組合員に対する配分に関する紛争について判断を示したものである。
二 ①事案は、漁業補償金が、正組合員としての資格要件を充足していないものに対して不正に配分されたとして、組合員である原告ら...
《解 説》
1 本件は、貝割れ大根の生産業者である原告が、被告に対し、平成八年七月に大阪府堺市において発生した病原性大腸菌O―157による学童の集団下痢症について被告(厚生省)が公表した調査結果が、科学的根拠がないにもかかわらず原告が出荷した貝割れ大根をその原因食材であると事実上断定するも...
《解 説》
一 事案の概要、背景事情、訴訟の経緯及び特色
本件は、日本原燃株式会社(旧日本原燃産業株式会社)が青森県上北郡六ヶ所村に建設したウラン濃縮工場について内閣総理大臣が核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(以下「規制法」という)一三条、一四条に基づいてした加工事業許...
《解 説》
一 本件事案の概要は次のとおりである。Aは、平成九年八月七日午後八時ころ、喉の痛みや呼吸困難等を訴え、Yが経営する総合病院のB病院でC医師らの診察を受けたが、診察後の点滴中に病態が急変し、翌八日午前五時ころ、低酸素症による肺機能及び脳機能等の低下により死亡した。Aの相続人である...
《解 説》
一 Xは、パチンコ型スロットマシン(以下「パチスロ機」という。)の製造販売を業とする会社であり、パチスロ機に関する特許権を有するものであるが、パチスロ機製造業者であるYが製造販売するパチスロ機がXの特許権(本件特許権)を侵害すると主張して、特許法一〇二条一項に基づく損害賠償を求...
《解 説》
一 本件は、市立中学校の体育用具庫の中で体育用マットの空洞に入った状態で死亡しているのが発見された生徒の両親ら四名が、犯人として逮捕あるいは補導された少年七名及び学校設置者である市に対し不法行為又は国家賠償法に基づき損害賠償を請求した事案である。
被告少年らはいずれも傷害及び...
《解 説》
一 本判決は、当時小学四年生の児童に対する殺人被告事件(札幌児童殺人事件)の控訴審判決である。昭和五九年一月一〇日午前、札幌市豊平区の自宅にいた本件児童は電話で呼び出されて外出しそのまま行方不明となった。捜査は難航したが、昭和六三年六月被告人が住んでいた農家の納屋からその児童の...