《解 説》
一 要旨と関連する事実経過はかなり複雑であるが、簡単に記載する。
本件には、先行する関連事件があるが、まず、その概要から説明する(詳細は、東京地判平12・9・27本誌一〇四二号二六〇頁を参照されたい)。関連事件は、「連続壁体の造成工法」に関する特許権(本件特許権)を有している...
《解 説》
一 事案の概要
Xは、Aへの一九口の手形貸付につき、Yらが連帯保証をしたとして、その連帯保証債務の履行を求めた。これに対し、Yらは、手形貸付の経緯を踏まえると、貸付の個数は九口とみるべきであるとし、利息制限法所定の利息を超える過払利息があるなどとして、Xの請求を争うとともに、...
《解 説》
一 本件は、在日韓国人であるXらが、日本軍の軍属として公務に従事中負傷し障害の状態になったとして、戦傷病者戦没者遺族等援護法(援護法)に基づき障害年金の請求をしたところ、厚生大臣が、Xらは戸籍法の適用を受けない者であるから援護法附則二項により援護法の適用を受けないとして請求を却...
《解 説》
一 原決定が出されるまでの経過は本決定の「第3 当裁判所の判断」欄の一項に記載されたとおりである。X1及びX2は、Yに対し精算金の支払を命ずる仮執行宣言付判決に基づいて、Yの預金債権の差押え及び転付命令の決定を受けたところ、Yは同判決に対し控訴し、X1のために八〇〇〇万円、X2...
《解 説》
一 本件は、X(一審原告・控訴人・附帯被控訴人。フランチャイジー)が、サンドウィッチを店頭で製造して販売する店舗営業のフランチャイズ事業を展開しているY(一審被告・被控訴人・附帯控訴人。フランチャイザー)から、同事業への加盟を勧誘され、Yとの間でフランチャイズ契約を締結し、フラ...
《解 説》
一 本件は、軽四輪貨物自動車(本件加害車両)がその前部を同一方向に走行していた自転車に衝突させた交通事故により負傷した自転車の運転者Xが、本件加害車両運転者Y1に対し、民法七〇九条に基づき、本件加害車両所有者Y2に対し、自賠法三条に基づき、それぞれ損害賠償を求め、Y1が従前所有...
《解 説》
一 原告は、かねてから被告において株式等の取引を行っており、平成一一年九月から同一二年三月の間に、五回ヤフー株式会社の株式を買い付け、短期間で売却していたが、同年四月三日、ヤフーの決算発表があるとの報道を聞き、同社の株式が決算発表後に値上がりする傾向があると考え、被告の担当外務...
《解 説》
一 本件の概要
本件は、江沢民講演会名簿提出事件といわれるプライバシー侵害による不法行為の成否が争点となった訴訟である。
Y大学は、平成一〇年一一月二八日に江沢民中華人民共和国主席の講演会を企画し、学生から参加者を募った。Y大学の学生であるXらは、講演会に参加するため、参加...
《解 説》
一 本件事案の概要は以下のとおりである。
A(昭和二五年生まれの男性)は、昭和四四年にB会社に雇用され、平成元年以降、同社大阪サービスセンターにおいて所長に次ぐ地位にある技師として、大型コンピューター納入先からの電話応対、保守要員の派遣・指示、部品手配、保守要員が作成した保守...
《解 説》
一 本件は、被告人が、A、Bらと共謀し、Aの知人らの住居に火災保険を掛け、放火して火災保険金を騙取するなどしたほか、口封じのため、Aと共謀して、Bを殺害し、死体を遺棄したという事案である。被告人は、捜査段階では殺害事件への関与を認めたものの、その余の事件への関与を否定し、起訴さ...
抵当権に基づく不動産競売において抵当権の不存在又は消滅を売却許可決定に対する執行抗告の理由とすることの可否(消極)
《解 説》
一 本件の抗告人は、抵当権の実行としての競売の目的不動産の所有者(物上保証人)であり、売却許可決定に対して、当該抵当権は長男の無権代理行為によって設定されたものであるから存在しないとして、執行抗告をした。原審は、担保権実行としての不動産競売においては、担保権の不存在を理由として...
《解 説》
本件は、A及びBに対する保証債務履行請求権を有していたXが、Aらに代位して、Aらと生命保険契約を締結していたYに対して、生命保険契約の解約権を行使し、解約返戻金の支払を求めた事案である。Yは、①Aらは無資力ではない、②Aらが加入していた生命保険契約は、遺族の生活保障機能を重視す...
《解 説》
一 本件の事実関係は以下のようなものである。
控訴人Y1は亡Aの妻であり、控訴人Y2はY1と亡Aの子供である。亡Aは亡Bとその夫の実子同然に育てられてきた。
亡Aは亡Bの実子ではないが、亡B夫妻によって実子同然に育てられ、昭和二六年に本件建物が建築された以後も一時を除いて亡...
《解 説》
一 本件は、Y1の経営するA研究所において心房中隔欠損症の手術を受けたX(当時四歳)およびその両親が、術中の執刀医Y2の過失によりXに脳障害が発生するに至ったとして、Y2およびその使用者であるY1に対し、債務不履行または不法行為に基づく損害賠償を請求した事案である。
二 Xは...